アメリカ映画を好むフランス人 32%

フランス映画を好むフランス人 58%


50代の4分の3、50歳以上の74%はフランス映画を好み、35歳以下のフランス人の41%はフランス映画を好む。しかし、15歳から25歳の若者の62%はアメリカで制作された映画を好むという結果が出た。

「今日のフランスの若者は広く文化がグローバル化した世界で育っている。当然、英語の世界が支配者として君臨できるのが今日の世界。今の若者は、早いうちから様々な角度からアメリカ文化に触れることが出来たというわけです。」

アンケート結果では、フランス映画を好むとされたフランス人だが、フランス国内の興行収入ではアメリカ映画の方が高い。例えば昨年の興行収入の内訳は、47%がアメリカ映画、35%がフランス映画、17%がその他の国の映画とされている。つまりこれが意味するのは、フランスでは若者の方が映画館に行くことが多いということ。いやもしかすると、フランス人はベストだと思う映画は映画館で見ないということなのかもしれない。


 

しかし、日本人が洋画と邦画を区別するように、フランス人がフランス映画とアメリカ映画を区別しているのか?と聞かれると少し疑問である。フランスの映画館はすべて吹き替え版で、字幕を探すのは一苦労。フランスのテレビドラマもほとんどがアメリカのドラマで、もちろん吹き替え版。日本人とアメリカ人のように、明らかな人種の違いが見て取れるわけではないので、フランス人が「あ?これ、アメリカのだったんだ!」と言うのを何度か聞いたことがある。

 

フランス映画を好むフランス人の傾向とは少し違うが、日本では邦画の興業収入が洋画の興業収入を上回った2006年以降、邦画人気は続いているようである(2010年興行収入シェア、 邦画:53.6% 洋画:46.4%)。

日本での邦画人気はハリウッドの低迷からくるものなのか?今後も順調に邦画のシェアを伸ばしていけるのか?今後のフランス映画界は、アメリカ映画の一人勝ちなのか?アメリカ映画とフランス映画、アメリカ映画と邦画のシェア争いはおもしろい展開になっていくだろう。


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