こっちを見つめる黒猫

日本に滞在するフランス人のブログ「Voyage au Japon」では、日本では迷信や言い伝えが好まれ、多くの人が信じていると紹介されていましたが、フランス人もまた迷信や言い伝えを信じる人種のようです。フランスのフリーペーパーDirectsoirによると、15歳から34歳までのフランス人51%が迷信を信じているそうです。女性(49%)の ほうが男性(34%)よりも迷信を信じやすく、地域で見るとLes Auvergnatが48%で一番高く、Les Rhonalpinsが33%で一番低いという結果になっています。

それではフランス人が信じている迷信とは一体どのようなものなのでしょうか?そこで今回は数あるフランスの迷信のなかから、とってもユニーク&奇妙でフランスっぽい10の迷信をご紹介します。

 

【1】 バゲットの切れ目が入っている側(表)を下にしてテーブルに置くと不幸が起こる
ブルターニュ地方に伝わる言い伝え。日本でも食べ物にお箸を刺すのは、仏前を思い出させるものとして縁起が悪いとされているので、食べ物の向きや方向というのは案外奥が深いものです。日本では間違えると大変なことになってしまいますよね。フランスパンは切れ目が上!は覚えておくといいかもしれません。

【2】 犬の糞を左足で踏むと良いことがある
「最悪!犬の糞、踏んじゃった!」そんなあなたも左足で踏んだのなら大丈夫!左足で犬の糞を踏んだあなたを、フランス人は「ラッキーだね」と祝福してくれます。複雑な気持ちになりますが・・・

【3】 悪魔のりんごが存在する
ノルマンディー地方の迷信。何ともファンタジーな迷信なんでしょう!ちなみに悪魔のりんごを食べた人は、その後行方がわからなくなってしまうそうです。他にも、頭から角を生やさせる悪魔のりんごもある言われています。おとぎ話のような迷信ですね。

【4】 バジルが美しく高く育つときは、誰かが呪いの言葉をつぶやいている
プロバンス地方の迷信。種から育てたバジルが大きく成長すると嬉しいものですが、誰かが自分を呪っているとなると何だか怖いですね。バジルは買うのが一番?です。

【5】 木を触って、不幸を寄せつけない
あなたの知っている誰かにそれまでに経験したことのないような不幸が起き、その人がその不幸について語るとき、「Je touche du bois(木に触る)」と言いながら身近にある木製のものに触れましょう。そうすると、その人が経験した不幸が自分の身に降りかかることはありません。これはフランスでは割と一般的に知られている迷信です。例えば、あなたの友人が「この前初めて車で事故ってさ…」と話したら、「Je touche du bois」と言いながら木製の椅子やテーブルに触れるという感じ。万が一、その直後に事故を起こすようなことがないように、という意味がこめられたまじないのようなものでしょう。

【6】 抜けた乳歯を枕の下に置いて寝ると、プレゼントがもらえる
子ども向けの迷信。夜、抜けた歯を枕の下において寝ると、寝ている間にねずみがやってきて、プレゼントと交換にその歯を持っていくんだそうです。ネズミからのプレゼントはお菓子だったり、ちょっとしたおもちゃだったりします。心あたたまるかわいらしい迷信ですね。

【7】 未婚の若い女性が猫の尻尾を踏んでしまったら、夫となる人を見つけるまでに12ヶ月かかる
プロバンス地方の言い伝え。婚活ジョシは猫に近づかないようにしましょう。

【8】 店で最初にお客さんからもらったお金を貼っておくと、店が繁盛する傘にまつわる迷信も多いですね
フランスのレストランやバーでたまに目にするのが、壁に貼られたユーロ紙幣。これは、その店の最初のお客さんからもらったお金で、これを見やすいところに貼っておくとお商売が繁盛すると言われています。

【9】 バレンタインデーにリスを見た女性は、貪欲な男性と結婚して富を奪われる
バレンタインデーには色んな迷信があったそうです。今のフランス人でこの迷信を信じている(知っている)人は少ないかもしれませんが、昔はどこに根拠があるのかわからない奇妙な迷信が多くの人に信じられていたようです。

【10】 晴れの日に傘を開くと、雨が降る
日本だと、夏は日傘をさしている女性が多いので毎日雨になっちゃいますね。

写真:Emily

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