外国人に「おすすめの日本映画ってなに?」と聞かれて困ったことはありませんか。最近また人気を盛り返してきた日本映画ですが、外国人が気に入りそうなものをピックアップするのはなかなか難しいですよね。そこで今回は、海外サイトの「好きな日本映画を5本挙げるスレ」をランキング形式でご紹介します。外国人に人気な日本の名画は意外にもアレなんです。

 

1位…  七人の侍 (20票)

1954年に公開された黒澤明監督の映画。黒沢映画の最高傑作と評されることも多いです。日本の戦国時代を舞台とし、野武士の略奪により困窮した百姓に雇われる形で集った七人の侍が、身分差による軋轢を乗り越えながら協力して野武士の一団と戦うというストーリー。本作は、日本映画という枠のみならず、世界映画の傑作としてしばしば挙げられ国外での評価も高いです。

 

2位…  バトルロワイヤル (14票)

2000年に公開された日本映画。『ねえ、友達殺したことある?』のキャッチコピーはあまりにも有名です。米国で劇場上映が実現したのは2011年、DVD等の発売が実現したのは2012年ですが、DVD版は北米Amazon.comの売上ランキングで一時、外国映画部門1位にまで上昇する好調なセールスを記録しました。英エンパイア誌が2010年に発表した「史上最高の外国語映画100本」で82位に選出しています。

 

3位…  AKIRA (13票)

大友克洋による漫画を1988年にアニメ映画化したもの。近未来の荒廃した世界を描いたSFコミックであり、緻密でリアルな描写や演出などが話題となり、漫画・映画共に大ヒットしました。日本国外ではアメリカンコミックのスタッフが着色した外国語版が流通しており、これを日本語に逆翻訳したものが『国際版AKIRA』及び『総天然色AKIRA』として日本でも発売されました。現在、実写映画化が進行中と言われておりますが、これに関しては様々な憶測が飛び交っているようです。

 

4位…  千と千尋の神隠し (12票)

2001年に公開された、宮崎駿監督によるスタジオジブリの長編アニメーション映画。興行収入304億円、観客動員数2300万人越えという、『タイタニック』や『東京オリンピック』を追い抜いた日本国内の映画興行成績における歴代トップの記録を打ち立て、2011年現在もトップの座を維持しています。夏休み公開映画であるにもかかわらず、翌年の春休みまで上映が続くという異例のロングラン興行となりました。日本だけでなく、2004年にはイギリスで、2006年にはアメリカ合衆国で、2007年にはカナダで、また最近ではオーストラリアでもテレビ放送されました。

 

5位…  羅生門 (10票)

1950年(昭和25年)に公開された日本映画。世界の監督・黒澤明によるモノクロ映画の代表的作品の1つです。対立する複数の視点から同じ出来事を全く違う風に回想し、真実がどうだったのか観客を混乱させるという手法が用いられており、これはアメリカや中国など、多くの国の映画やフィクションに影響を与えていると言われています。本作は、1951年(昭和26年)のヴェネツィア国際映画祭グランプリを受賞し、黒澤明や日本映画が世界に紹介されるきっかけとなった作品です。

 

5位…  生きる (10票)

こちらも黒沢明監督によるもの。1952年に公開された映画。数ある黒澤明監督作品の中でも、そのヒューマニズムが頂点に達した作品と評価される名作と言われています。その題名通り「生きる」という普遍的なテーマに真っ向から切り込んだ作品であり、時代劇の印象が強い黒澤の、現代劇での代表作です。1953年度のベルリン国際映画祭(第4回)においてベルリン市政府特別賞を受賞した作品。

 

5位…  用心棒 (10票)

やっぱり海外での人気が根強い黒沢明監督。1961年に公開された、日本のアクション時代劇映画。その後、イタリアとアメリカでリメイクされました。また、アメリカ映画『ボディガード』で主人公達が映画館で見るのが『用心棒』で、1シーンがそのまま使われています。『ボディガード』の題名自体がアメリカ公開時の『用心棒』の英語タイトルであり、この作品内では『用心棒』を含む黒澤映画へのオマージュが多々見らるそうです。

 

8位…  切腹 (9票)

1962年に公開された日本映画。社会派映画を監督してきた小林正樹が、初めて演出した時代劇映画です。武家社会の虚飾と武士道の残酷性などの要素をふんだんに取り入れた、かつて日本人が尊重していたサムライ精神へのアンチテーゼがこめられた作品として知られています。1963年にカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞しました。

 

8位…  乱 (9票)

1985年に公開された、日本とフランスの合作映画。監督はもちろん、世界の黒沢です。黒澤による監督作品としては第27作目であり、黒澤が製作した最後の時代劇となりました。黒澤はこの作品を、自分の「ライフワーク」と位置づけ、また「人類への遺言」でもあるとしていました。英国アカデミー賞、全米映画批評家協会最優秀作品賞、ニューヨーク映画批評家協会など数多くの賞を受賞した大傑作です。

 

10位… おくりびと (8票)

キレイになって、逝ってらっしゃい』のキャッチコピーで知られる、2008年に公開された日本映画。第81回アカデミー賞外国語映画賞 、および第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品です。他にもモントリオール世界映画祭やアジア・フィルム・アワード など、至る所で数々の賞を獲得した現代の日本映画のなかでは世界が認める最高傑作といえる作品です。

 

10位… もののけ姫 (8票)

黒沢の次に有名な監督、宮崎駿によるスタジオジブリの長編アニメーション映画作品。宮崎が構想16年、制作に3年をかけた大作であり、興行収入193億円を記録し当時の日本映画の興行記録を塗り替えた作品として知られています。映画のキャッチコピーは「生きろ」。香港での興行収入は654万香港ドル、全米では1000万ドル

 

ちなみに11位以下は…

ジブリ映画では、「火垂るの墓(7票)」、「となりのトトロ(6票)」、「ハウルの動く城(3票)」でした。他にも、最近の邦画では「殺し屋1(6票)」や、「カタクリ家の幸福(5票)」、「マインド・ゲーム(5票)」などがあります。少し昔の映画では、1985年の「タンポポ」や1953年の「東京物語」などです。

What are your top 5 Japanese films?

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9 コメント

  1. どうでもいいけど票少ない過ぎだろ・・・
    相当小さな規模でのアンケだったんだな

    そしてAKIRAがバトロアに負けてる時点でこのアンケは狂ってると思う

  2. 日本映画は白黒映画増やしたらいいのに
    ああいう線がパッキリしたもんが気質的に好きでしょ。

    カラーは汚すぎる。いつから撮影技術がこんなしょぼくなったんだろ。

    • 同感です。
      夫がアメリカ人で、すぐ「ハラきり!サムライ!ジャパニーズ魂!」と言いますね。
      侍時代の女だって、スゴいのよ。。と言いたくなるので、五社監督作品が解りやすいと思いますね。
      風習や、義理人情なんかは、鬼龍院花子がじーんといいですね。

  3. 黒澤作品は名画座でよく見たなあ、若い頃。夜勤明けで朝から入り浸りで。
    もうそんな体力も気力もない。DVDでも借りてくるかな。

  4. そもそも外国人で日本映画を観る人自体少ないだけに、この種のアンケートをとったときままあ予想されるランキングといったところだね。

    よく日本では世界のクロサワ同様に世界のキタノとか持ち上げているけど、日本で云われているほどキタノ作品は外国人からの人気が高くないし、存在自体知らない人が多いのが実情なんで、このランキングでもその辺が見えているね。