【海外生活】フランスに住んで良かったこと、嫌だったこと5パターン

「日本とフランス、どっちが好きですか?」

フランスで生活していると、日本人にもフランス人にもよくこの質問をされます。しかしこれはとーっても難しい質問で、もちろん日本人だから日本をひいきしたい気持ちはあるんですが、日本にはない良い所もフランスにあるのは事実です。反対に、「日本だったらこの点はもっと素晴らしいのに」と思うことも多々あります。そこで今回はフランスに住んでみて良かったことと嫌だったことを5つずつご紹介します。日本とフランス、あなたならどちらの国に住みたいですか?

 

良い所1: 連続5週間まで取得可能なバカンス制度

【海外生活】フランスに住んで良かったこと、嫌だったこと5パターン

働き過ぎだと揶揄される日本とは対極にあるようなフランスの労働制度。週35時間労働制に加えて、フランスの法律では、休暇は連続5週間まで取得可能となっています。そのため、企業経営者から学生にいたるまで夏季に連続1ヶ月ほどの休暇を取得しています。「有給取得率」という言葉は存在せず、病気などで会社を休む時に有給を消費する必要がありません。フランス人にとっては夏のバカンスが1年のなかで一番楽しみなことで、バカンスのために頑張って働くという意識を持っている人が多いです。バカンス時期に銀行や病院などのアポがとれないという不便な面もありますが、それでもフランスのバカンス制度に満足しているというフランス人は多いように思います。

 

嫌な所1: 治安が悪い

【海外生活】フランスに住んで良かったこと、嫌だったこと5パターン

日本以外の国に住む場合は、総じて「治安の悪さ」に直面してしまうのではないでしょうか。日本に住んでいた頃は、泥棒や窃盗、暴力事件などがどこか自分には関係のない所で起こる犯罪だと思っていましたが、フランスに来てからは「いつかは自分の身に降りかかるかもしれない」ことに変わりました。フランスでは、財布を盗まれた、泥棒に入られた、駅で男が殴り合いのけんかをしていた…などの話を日本にいた時よりも確実に多く耳にします。それでも長く住んでいるとフランスの治安の悪さにも慣れてきてしまうのですが、やっぱり「物騒な世の中」というのは誰にとっても嫌ですね…。

良い所2: 食べ物

【海外生活】フランスに住んで良かったこと、嫌だったこと5パターン

日本からフランスに来たばかりの人に「フランスの好きなところは?」と質問すると、「食べ物がおいしい!」という答えがよく返ってきます。ワインやチーズ、ハムなど、日本で買うフランス産食品の5分の1の値段で買える点もお得感があって良いですよね。海外で生活するうえでは何かとネックになる食べ物ですが、フランスは比較的食べ物の不満も少ないようです。

嫌な所2: 税金が高い

【海外生活】フランスに住んで良かったこと、嫌だったこと5パターン

フランスに限らず、ヨーロッパは日本よりも税金が高いです。消費税は19.6%で、日本のほぼ4倍。所得税と住民税に関しては、例えば年収500万円の人が日本国に支払う所得税・住民税が19.5万円なのに対し、フランスでは49.1万円も支払わなくてはなりません。つまり、単純計算で29.6万円も多く支払うことになります。さらに、現フランスの大統領オランド氏は富裕層の所得税を75%まで引き上げるとしています。また社会保険料で言えば、人件費に占める社会保険料の割合は日本では23%ですが、フランスはなんと40%です。とにかくフランスの税金は高い。フランスに比べれば、日本での増税なんて大したことないです。

良い所3: 国からの社会保障が手厚い

【海外生活】フランスに住んで良かったこと、嫌だったこと5パターン

これだけ税金が高いので、その分国からの社会保障は手厚いです。無償の医療制度や教育制度が整備され、社会的セーフティーネットも万全です。例えば、日本では退職時43才で退職前6カ月間の賃金(ボーナスを除く)が270万円だった人が失業すると、月額21.3万円の失業手当が9か月問給付されますが、フランスでは失業手当の給付期間は最大42か月で、給付額はその3倍だと言います。また、手厚い子育て支援策によって、1993年には1.6付近まで下降していた出生率を、その後回復させることに成功したフランスの子ども手当も日本と比べるとかなり手厚いです。

嫌な所3: 何かと不便

【海外生活】フランスに住んで良かったこと、嫌だったこと5パターン

いくら無償の医療制度でも、「便利さ」で言えば日本には敵いません。フランスではちょっとした病気でもアポなしで診てもらうことはできません。他にも、コンビニがない、日曜日に空いているお店がほとんどない、エレベーター・エスカレーターが少ない、郵便が届かないことがあるなど、日本に比べて不便なことを挙げればキリがありません。怠慢な国民性とも関連しているのかもしれませんが、もう少し便利な社会にならないものかと思います。

良い所4: 周りから干渉されない

【海外生活】フランスに住んで良かったこと、嫌だったこと5パターン

村社会と言われる日本に比べて、ドライな個人主義社会では周りの人から干渉されることがあまりありません。私が外国人だからという理由もあるでしょうが、フランス人は「人は人、自分は自分」という考えをする人が一般的で、他人のプライベートに口を出す人は日本に比べて少ないように思います。日本にいた時のように「周りから自分がどう見られるか」を気にしなくてはいけない息苦しさがない面が、個人的には合っているかなと思います。

嫌な所4: サービスが悪い

【海外生活】フランスに住んで良かったこと、嫌だったこと5パターン

何かと不便なフランスでは、プロフェッショナリズムに欠ける人によく出会います。注文していたものとは違うものが届いたり、伝言したのに伝わっていなかったり、アポをとったのにすっぽかされたり、1日で終わるはずの配管工の工事に3週間かかったり…。フランスのサービスの悪さを挙げるとキリがありません。日本でなら即クビにされたり、大問題になりそうな重大なミスでもフランスでは日常茶飯事です。こういったフランスのサービスに慣れてしまうと、感覚が変わってきます。

良い所5: 魅力的な芸術・歴史

【海外生活】フランスに住んで良かったこと、嫌だったこと5パターン

ヨーロッパの芸術や歴史に触れられる機会が多いことはフランスに住んでて得することではないでしょうか。パリには美術館も多く、歴史的な建造物も多いです。日本に比べ、古い建物をそのまま残している場所が多いようです。美術館に無料で入場できる日もあり、国を挙げて国民に芸術へ触れる機会を作ろうとしている印象があります。25歳以下なら美術館に無料で入場できる点も日本にはないお得なポイントではないでしょうか。

嫌な所5: ストが多い

【海外生活】フランスに住んで良かったこと、嫌だったこと5パターン

年がら年中ストが多いのはフランスの困った一面です。ストのせいで鉄道がストップしたり、フランスのストは普通に生活している人にまで影響します。フランス革命の時代から、抗議活動は不満を訴える民衆の特権でした。伝統的な抗議活動とは異なる面も多いと指摘される最近のストですが、それでも「俺たちが世の中を変えるんだ!」という革命家精神に溢れた若者は多いようです。

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5 コメント

  1. フランスでも田舎では、やはり「周りから自分がどう見られるか」を気にしなくてはいけない息苦しさ、はありますよ。
    たとえ日本でも都会では、「人は人、自分は自分」で生活できますよ。

    ただ、周囲の目を気にしてどれぐらい妥協するか、が日本と欧米では違います。
    日本人は摩擦を嫌うので妥協し過ぎるし、また、家族にも同様の妥協を強いる国民性です。
    それできっと理不尽に感じることもあったのでしょう。
    以前、イラクで殺された日本人の家族は、息子が殺されたにもかかわらず、それだけでも苦痛なはずなのに、日本社会に対して謝罪していたのには、驚くと同時にこわい社会だとも感じました。
    対して欧米を含むほとんどの国では、たとえ自分の家族が犯罪者であったとしても、自分の家族を肯定します。

    つまり日本では、自分より社会が上位で、欧米では、社会よりも自分が上位である、ということです。
    ですから、欧米は傲慢に走りやすく、日本は自分を卑下し過ぎることになります。
    だからこそ、日本で起きているさまざまな事柄は本来、もしそれが欧米で起きたら、人々が「革命」を起こしてもおかしくないほどのことなのに、日本人はじっとおとなしくいい子でいられるのですね。
    もちろん「革命」なんてうさんくさいものは起こしてほしくないですが。
    自分を卑下している人間(日本)は周囲のずるい人々(ほとんどの外国やその手下)に利用されます。

    カエルは、突然熱いお湯に入れられるとすぐにジャンプして逃げますが、最初は水に入れて、徐々にゆっくりと温度を上げるようにすると、逃げるタイミングを逃して結局、死にます。
    私たちの世代で日本を滅ぼすことになるのだとしたら、なにかが間違っていた、ということなのでしょう。

    • あなたの言うことは非常に興味深いし、深い洞察を含んでいると思います

      日本で革命が起きないのはその原因のほとんどが国民が「マスコミ」にうまく操られているからだと思います

      革命を言うものは起こそうとして起こるものではなく、歴史が偶然そうなってしまうのです

      最初は改革のつもりでも、革命までいってしまう

      また革命家でももうこれまでで革命を押しとどめようとしてもさらに進んでしまうこともあります

  2. 今まで歴史上滅びたことのない国家など一つも存在しはしない。国民生活の総体として「国家」というシステムがあるだけでしかないのだ~・・・と、割り切るにはあまりにもマグニフィシャントすぎるんだ「日本」って。あんまりとらわれても仕方ないとは思うんだけどね。もうほとんど「日本」というイメージそのものが日本人の宗教みたいなもんである。しかし、今の二十台以降はすでに変化を始めている。カエルは逃げ始めているよ。あるいはカエルではない何かに変わり始めている。

  3. フランスの美術館、ヨーロッパは大抵そうだけど、明るくて羨ましい
    日本は館内が暗くて、照明が絵に当たって見づらい
    お金を払えば写真を撮らせてくれるのも嬉しい
    日本では、一部の博物館くらいだもの

  4. いくつか事実と違うようなので、あえて指摘させていただきます。
    ヴァカンス制度ですが、5週間も連続して取得することは出来ますがそれは公務員であったり大企業であったりそういうレベルでの話です。中小、特に小企業や、飲食店勤務などでは、勿論ヴァカンスは取得できますが、連続して5週間もと言うのは実際問題として難しいですよ。公務員でも、私の女房は看護婦ですが、最大でも連続して取得できるヴァカンスは2週間です。年間を通して合計10週間ほどは確かにヴァカンスは取れますけどね。

    治安に関しては確かに良くはないですが、大都会と田舎では治安に関しては大きな開きがあります。 食事は日本のほうが1万倍おいしいです。フランス人が普段食ってるものといったらひどいものです。

    回りから干渉されない、これはそういうイメージがあるだけで実際は干渉がものすごくあります。