日本では海外では見つけられないような素晴らしい商品やサービス、便利グッツが登場していますが、海外にあって日本にはない新しいビジネスやサービスというのも探してみたら結構あるんです。そこで今回はフランスで生活するなかで見つけた「これが日本に進出したら流行るかもしれない!」と思うフランスの面白いサービスを4つご紹介します。どれもフランス人の生活にすっかり定着したものばかりです。今までにはない新しいビジネスを始めてみよう!と考えている方、必見!あなたはどんなサービスを試してみたいですか?

1. Picard(ピカール)

フランスにあって日本にはない!便利で面白い新サービス 4パターン
Picard(ピカール)店内の様子

Picard(ピカール)とは、フランス全土に850店舗をもつ冷凍食品専門のスーパーマーケットチェーンです。デフレの進む日本とは違い、フランスで外食するととても高くつきます(一人2千円以上がほとんど)。うどんやラーメン、牛丼、お好み焼きなど、日本でいうところのB級グルメにあたる食べ物が少なく、500円で食事しようと思ったらケバブとサンドウィッチぐらいしか選択肢がありません。そんな外食がとても高いフランスで、一人暮らしの世帯を中心に人気になったのが冷凍食品専門スーパーのピカールです。


フランスにあって日本にはない!便利で面白い新サービス 4パターン
安い!うまい!種類が豊富!なピカール

ピカールの魅力は3つ。まず、どの商品も冷凍だとは思えないほどおいしいという点です。もともと普通のスーパーでも冷凍食品は売られていましたが、他の食品メーカーと比べてみてもピカールのものがおいしいという人が多いです。実際にフランス人宅に招かれて、出された料理がとてもおいしかったので「どうやって作ったの?」と聞いてみると、ピカールだったということが数回あります。

第二に、商品種類の豊富さが魅力です。パスタやピラフ、スープ、キッシュ、肉料理などの食品から、野菜や果実、魚、肉などの生鮮食料品まで揃っていて、普通のスーパーに行かなくてもピカールの冷凍食品だけで事が足りてしまうほど商品が充実しています。日本食の冷凍ものも数多く登場しており、なかには「冷凍お寿司」もあります。

ピカールの良いところ3つ目は、「価格」。“おいしい”ピカールブランドを確立しつつもお手頃価格なところが家計に厳しい主婦にも受け入れられた理由です。どの商品も、普通のスーパーで売られている冷凍食品よりも“ちょっとだけ安い”価格帯です。安くてもおいしく、種類が豊富なピカールは1973年の創業以来、着実に店舗数を増やしていき、今では多くのフランス家庭に愛されるスーパーへと成長してきました。

フランスにあって日本にはない!便利で面白い新サービス 4パターン
ピカール店舗数の伸び

2. スーパーのセルフスキャンシステム

フランスにあって日本にはない!便利で面白い新サービス 4パターン
仏大型スーパー「ジェアン・カジノ」のスキャンエクスプレス

アメリカではスマートフォンを使った同様のサービスが既に登場していますが、お客自らが商品のバーコードをスキャンしてお買い物をするというというとっても便利なシステムがあります。買い物客はまずスーパーに着いたら、上の写真のようなモニターにポイントカードをかざして、リモコンのような形をしたバーコードリーダーを受けとります。あとはリモコンを持って店内を周り、自分のほしいと思った商品のバーコードを読み取るだけです。

フランスにあって日本にはない!便利で面白い新サービス 4パターン
このように商品のバーコードをスキャンする

バーコードをスキャンするとその商品の価格を表示してくれるだけでなく、お買い得情報(2つ買えば30%オフなど)がわかり、さらに合計金額まで表示されるので無駄なく買い物ができます。自分のほしい商品を全てスキャンして買い物を終えたら、あとはレジにリモコン(バーコードリーダー)を渡すだけ!会計する待ち時間もなく、スーパー側としては人件費を削減できるため、両者にとってもいいことばかりの素晴らしいシステムです。


3. 公共自転車レンタルシステム

フランスにあって日本にはない!便利で面白い新サービス 4パターン
パリで実用化「ヴェリブ」

自動車の渋滞による公害が問題視されていたフランスで「Paris respire! – 息ができるパリ」というスローガンと共に、2007年に登場した自転車貸出しシステムです。開始後1年後の実績としては、利用者がのべ2750万人に及び、20万人が年間パスに登録し、好評を博しています。パリのヴェリブ(Vélib’)は自転車共有サービスとしては現在、世界最大の規模です。ヴェリブ(Vélib’)の成功に刺激を受け、現在ではリヨン、ニース、トゥールーズ、ナンシーなどフランスの至る所で公共の自転車レンタルシステムが広がりを見せています。

フランスにあって日本にはない!便利で面白い新サービス 4パターン
パリの街中にあるウェリブ駐輪場

利用方法もとても簡単でカルト・ヴェリブやチャージされたNAVIGO(日本で言うところのSuica)を持っている場合は、駐輪機にある読み取り機に直接カードを載せるだけで利用可能です。街の至る所にヴェリブの駐輪所があり、手軽に借りて手軽に返せるところが魅力。街全体の排気ガスの削減にもつながり、最近では観光客の移動手段としても利用されているといいます。現在、日本では東京都と京都府がVelibのようなレンタル自転車のシステムを商社とともに整備する計画が持ち上がっているそうです。

フランスにあって日本にはない!便利で面白い新サービス 4パターン
ウェリブカードを機械にかざすだけ!

4. 免許不要の自動車

フランスにあって日本にはない!便利で面白い新サービス 4パターン
注目の集まる仏ルノー車の「TWIZY」

フランスの街を歩いていて、「あの車はなに!?」と思わず2度見してしまうのが、フランス自動車会社ルノーが2012年から販売している全く新しいタイプの車「ツイージー」です。16歳以上であれば普通自動車運転免許が不要で運転できるカテゴリーとなる、最高速度45km/hのツイージー45は「未来の車の先駆け」と言われています。ドライブ・フィーリングはスクーターに似たものだそうですが、安定性は4輪そのもの。ウェザープロテクションと安全性は2輪やスリーホイラーより遥かに優れているといいます。フランスでの価格は税込で 6 990 €~(日本円で約88万円~)。日本でも注目が集まっていますが、フランスでは街中でも最近よく見かけるようになりました。

「小型モビリティ」スマート車
「小型モビリティ」スマート車

また今フランスではルノーのツイージーのみではなく、2人乗りの「超小型モビリティ」が人気がでてきており、とてもコンパクトなスマートにも注目が集まっています。

 

↓ ルノーのTwizyを試乗したパリジャンたちの反応。 

「乗り心地がいい」、「後ろの席では前が見えない」、「運転に慣れる必要がある」などコメントしていますが、全体的に満足の乗り心地だそうです。


10 コメント

  1. 人口10万人あたりのフランスの年間交通事故死者数は日本の2倍以上なんだが、時速45kmで走れる車両を無免許で運転させても大丈夫なんだろうか?

  2. スーパーのセルフスキャンは日本でも普通にあるし、免許不要の自動車もかつてはあったが、「危険だ」ということで免許が必要になった。キャノピーがあると普通免許が必要と改正されたんだよね。

  3. 3は日本にもあるよ
    フランスみたいに街中どこにでもってわけにはいかないけど
    京都ではいつも観光客(主に白人)が自転車レンタルして走ってる

  4. キャノピーとTwizyはどう考えても別物でしょう。車輪の数が違うし。
    セルフスキャンは確かに日本にもあるけど、スキャナーを持って買い物するタイプはないんじゃない?

  5. 日本は4輪バイクカテゴリだな。
    まぁ超燃費が良くないと日本では流行らないだろうね。
    あと2番はセルフレジじゃねーの?
    普通にあるけどな。

  6. 3番はA地点で借りたのをB地点で返すという使い方が出来るのかな?
    片道運用できるなら便利そうだ
    それができないなら今の貸し自転車屋で十分かな

    2番はスキャナー自体をもって店の中を歩きながら登録できて、
    レジの待ち時間が会計だけになるからうまく普及すればレジ前の混雑も短くなりそうだ
    セルフレジだけだったら日本もあるけどこれも日本に入ってこないかねえ

    • レンタル自転車はA地点で借りたのをB地点で返すという使い方が出来ますよ!
      24時間無休のサービスを提供し、路上にあるスタシオンと呼ばれる専用の駐輪ポイントがパリ市内で約300mごとに1200か所あるので、基本的にはどこにでもとめれます。

ZOP への返信 返事をキャンセル

Please enter your comment!
Please enter your name here