海外旅行をする前に調べておきたい旅行先の治安情報。今回はあらゆるトップ10を紹介する米サイトTOP10LISTより、「Top 10 Most Dangerous Cities in the world(世界で一番治安の悪い都市ランキング)」を紹介する。

都市の治安の判断基準は、犯罪のレベルを考慮して書かれたものである。また犯罪率に加え、国際情勢や反米意識の強さも加味している。

 

1サンペドロスーラ (ホンジュラス)

 サン・ペドロ・スーラは、中央アメリカ中部ホンジュラス北西部の都市だ。ホンジュラス経済の中心となっているこの都市は、人口71万人からなっている。

サンペドロスーラでの2011年の殺人事件件数は1143件。人口10万人あたり159人が殺されて亡くなっているという計算になる。この殺人事件発生率はアメリカの平均都市の40倍である。日本の殺人事件発生率はアメリカの10分の1であることから、サンペドロスーラでの殺人事件発生率は日本の400倍であることがわかる。

ホンジュラスにおいては、殺人、強盗、誘拐等の凶悪犯罪が高水準で発生しており、治安の悪化に歯止めが掛からない状況にある。ホンジュラスでは、当局に登録すれば国民一人あたりライフル銃5丁及びけん銃2丁まで所持することが合法的に認められており、これらの銃器は非常に安価で入手できることから護身用に銃器を携帯する者も多く、口論等の弾みで殺人事件に発展することもある。

殺人事件件数: 1143 (2011)

2シウダー・フアレス(メキシコ)

シウダー・フアレスは近年、工業化が著しく、世界中で最も発展が早い国の1つとして知られている。しかし、同時に急速に治安が悪化しており「戦争地帯を除くと世界で最も危険な都市」とも恐れられていた。

2008年頃から麻薬密売組織(カルテル)の抗争が激化し、メキシコ政府の取り締まりも強化しているにも関わらず、市内では白昼に銃撃戦が発生するほど治安が急速に悪化した。同市では、2008年を通じて1,600人が麻薬がらみの事件で死亡。抗争はそれでも収まらず2009年には、2,575件の殺人事件が発生した。

シウダー・フアレスは長い間、その高い殺人率に起因する世界で最も危険な都市として見なされていた。2010年と2011年の間の殺人率は57%減少した。また、70%誘拐率を減少させた。このため2012年にホンジュラスの都市サンペドロスーラに抜かれ、現在「世界で2番目に危険な場所」になっている。

殺人事件件数: 1571 (2011)

3マセイオ (ブラジル)

 

 マセイオ(Maceió)はブラジル北東部の海岸沿いにあるアラゴアス州の州都で、同州最大の都市である。白い砂のビーチで知られるマセイオだが、最近ではう­れしくない評判が広がっている。

ブラジル国内で最も暴力事件の多い街となり、2010年の殺人­発生率は10万人につき109.9件だ。100万人ほどが暮らすこの街で、わずか10­年の間に殺人件数は185%上昇した。被害者の大半は、貧困地区に暮らし「クラック」­を常用する若者だという。この種のコカインは貧困地域で広く出回っており、売人にお金を払えない常用者が殺されるという事件が多発している。(c)AFP

殺人事件件数: 1564 (2011)

4サナア (イエメン)

 サナアは、アラビア半島南西にあるイエメンの首都である。市内には粘土で作った煉瓦造りの建物があり、アラブ文化が色濃く残っている。サナア旧市街は世界遺産にも登録されている。

しかしながら、アメリカ政府に対して敵対心をもつ人が多いため、アメリカ政府ではイエメン渡航を控えるように警告を出している。イエメンはアラブ諸国でも最貧国の一つに挙げられ、失業率が3割を超えるほか、国民の半分は1日2ドル以下で生活しているとされる。観光客が減り、彼らの殆どが収入源を失ったのはまちがいなく、観光客をみるとかなりの勢いで物乞いが迫ってきたり、商売人や子供たちが物を売りつけにくるそうだ。

しかし、反米意識はあるものの日本人を好いてくれているようで皆暖かく接してくれたという日本人旅行者もいるため、アメリカ人以外はそこまで心配することはないのかもしれない。いずれにせよ、外務省の海外安全ホームページを事前にチェックしよう。

5アカプルコ (メキシコ)

アカプルコは、メキシコ合衆国の太平洋岸のゲレーロ州にあるリゾート都市だ。人口は60万人強と中規模の街だが、海岸沿いに大規模なリゾートホテルや豪華な別荘が立ち並び、世界中から人口の10倍以上の年間数百万の観光客が訪れる、古くからのリゾートである。

しかしこの都市では近年、麻薬犯罪組織間の殺人事件や麻薬の小売に絡んだ殺人事件が頻発している。メキシコの主要紙「レフォルマ」の統計によると,ゲレロ州における麻薬犯罪関連の殺人事件は2010年1月~11月は984件で,2011年同期は1,515件となり大幅に増加した。麻薬絡みの殺人事件は一般市民を対象としたものではないが,一般市民が銃撃事件に巻き込まれ,死亡する被害も発生している。

また,アカプルコ市においては,タクシー運転手が麻薬の小売に関係(Halcones:見張り,情報提供)して殺害されるケースが多く発生しており,一般人が巻き込まれるおそれもあるため,流し(Libre)のタクシーの利用は避け無線タクシー(Radio Taxi)を利用する,深夜の外出は避けるなど,襲撃等の巻き添えに十分注意し,必要な安全対策を講じる必要がある。(参照:外務省

殺人事件件数: 1,170 (2011) 

6サンティアゴ・デ・カリ (コロンビア)

サンティアゴ・デ・カリ、通称カリは、コロンビアで3番目に人口が多い大都市だ。現在内戦は終わっており、治安は良くなってきているが、やはり郊外や観光地が少ない場所に行くとゲリラの集団が活動している場合がある。

マシンガンを持った10代のギャングの数は1992年から13倍に上昇し、現在わかっているだけでも134のグループが存在している。同市における殺人事件の13%は、若者2千人による犯行のもので、麻薬密売や強盗、暴力事件などが関係している。麻薬カルテルはこのようなギャングを安く雇い、使い捨て同然で麻薬の密売に利用している。

殺人事件件数: 2,248 (2011)

7キンシャサ (コンゴ民主共和国)

キンシャサは、コンゴ民主共和国の首都であり、人口約900万人を抱えるアフリカ有数の大都市である。内戦の続く国内各地から避難民がキンシャサへと流入した結果、治安や衛生状況が極度に悪化した。

2004年には、キンシャサはヨハネスブルグやナイロビと並び、アフリカでもっとも危険な都市と評されるようになった。第二次コンゴ内戦後、市内のスラムにはギャングが割拠するようになった。殺人や強盗、強姦などの犯罪が蔓延し、キンシャサの殺人率は人口10万人当たり112人以上にまで上昇した。戦乱や貧困によって孤児となったものも多く、彼らは「シェゲ」と呼ばれるストリートチルドレンの集団となって、治安悪化の要因となっている。

8バグダード (イラク)

バグダードは、イラクの首都で同国最大の都市。アメリカのバラク・オバマ大統領は2011年中のイラクからの完全撤退を公約し、2009年6月末の段階で都市部からの撤退をほぼ完了、その後公約通り2011年12月18日に全部隊のイラクからの撤退を完了した。

しかし、現実には治安は決して回復しておらず、連日、大規模なテロや爆破がつづいている。イラク当局の発表によれば,本年9月のイラク国内でのテロ等によるイラク人の死亡者数は365人,負傷者数は683人でした。これは,2010年8月以来最大であったと報じられている。

そのため、イラクの一部を除く地域に「退避を勧告します。渡航は延期してください。」との危険情報が発出されている。外務省では、退避勧告が発出されている地域については,いかなる理由であれ渡航しないでくださいとしている。(参照:外務省

9カラカス (ベネズエラ)

カラカスは、ベネズエラ共和国の首都であり、南米有数の世界都市だ。2012年、アメリカのシンクタンクが公表したビジネス・人材・文化・政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第57位の都市と評価されてた。しかし、カラカスの治安は非常に悪く、人口当たりの殺人事件発生率は東京の100倍を超える。2008年12月には10万人当たりの殺人事件発生率が130人となり、世界最悪を記録した。

特に最近では外国人誘拐事件が多発しており、治安当局は捜査を続けている。ベネズエラにおける誘拐事件は,車に乗り込もうとした際にけん銃を突きつけて車に押し込み連れ去る手口,及び走行中の被害者車両を急停車させ,前後を別の車で挟んで動けない状態にした上でけん銃を突きつけ車ごと連れ去る手口が大半を占めている。

犯行時間については,以前は夜間から深夜の時間帯に被害者をねらったものが主だったが,最近は昼間でも発生しており,特定の時間帯に集中していないのが特徴だ。したがって,ベネズエラでは終日にわたって誘拐を警戒した行動をとることが大切であると、外務省は報告している。(参照:外務省

10カラチ (パキスタン)

 カラチは、パキスタン南部、アラビア海沿岸にあるパキスタン最大の都市。世界有数のメガシティである同士の都市的地域の人口は1,308万人であり、世界第20位。パキスタンにおける商業・金融の中心地でもある。

しかし、パキスタン国内の治安状況悪化の根底にある、政情不安、インフレ等による経済不安、政官構造の腐敗、教育普及率の低下やインフラ未整備などの問題は未だに解決する兆しはなく、パキスタン国内で発生するテロ事件や犯罪件数は増加傾向にある

特に、カラチ市では、停電や断水、ストライキといった些細な事をきっかけとして暴動が発生したり、また報道されない路上犯罪が多いことから治安状況は極めて悪く、体感治安は最悪な環境にあると言える。更に市内で容易に銃が入手できることから、ほとんどの犯罪で銃が使用されており、治安当局もテロ対策に伴う重要施設警備、要人警護などから、十分に路上犯罪等を取り締まることができていないのが実情となっている。

2010年の犯罪発生総数は、統計に表れただけで58,689件。これは昨年の2009年と比較して約1.2倍、ここ10年で2.6倍に増加している。(参照:外務省

 

まとめ

治安の悪い国や都市に共通することは、貧困と政治の不安定さ、麻薬や銃が手に入りやすい環境にあるという点だ。普段は気にとめることもないが、こうして見ると日本に生まれてこれただけでも、すごくラッキーなのかもしれない。

参照:Top10List

 

世界一治安の悪い国ランキング 2012年版

海外旅行に行くなら!世界一治安がいい国&都市ランキング

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12 コメント

  1. ブラジルみたいな国でワールドカップやオリンピックやるのってどうなんだろうね
    南アフリカもたいがいだったけどさぁ

  2. オリンピックとWCが開催されるブラジル。
    治安は悪いようですね。
    選考時にブラジルに投票したヤツは買収されてますね。

    • 治安がわるいだけでアウトってこと?やっぱり豊かすぎる国に生まれて、人間らしさに欠けているよう。発展途上国があるからこそ経済大国が存在できる。怖かったら安全なお家のなかでテレビで見ればいい。貧乏な国でもチャンスをもらう権利がある。

      • >貧乏な国でもチャンスをもらう権利がある。
        チャンス=豊かな人に銃を突きつけてお金を貰うこと?
        犯罪に巻き込まれることを恐れる=人間らしさが欠けてる?
        あんたは強盗に襲われても警察に通報するなよ?
        だってその強盗が捕まったら、そいつが豊かになるチャンスを奪われるってことだから

  3. サナア全然平気だよ
    滞在中に日本人誘拐とかあったけど、それも勘違いですぐ開放されたし
    ってかイエメンで治安悪いのは隣国に接する西の方だけ

  4. イエメンはもともと観光業に頼ってる国じゃないから観光客が減っても経済的にそこまで違わないと思うが。
    それに彼らの宗教や伝統を軽視するような観光客ならむしろ来ない方が彼らは喜ぶだろうね。
    彼らは貧乏だけど誇り高いんだよ。
    日本は誇りを捨てて金持ちになったけどね。
    どっちがいいかは人それぞれ。
    イエメンには、アメリカの建国以来の伝統である ARMED みたいな伝統があって、それゆえにみんな銃を持っている。
    そこが危険といえば危険だが、彼らは基本的に温厚な人柄だ。
    イスラムの禁忌に触れたらヤバいけどな。
    車の免許も13歳でとれるし、13歳のガキがガンガン車を乗り回してる。
    そこも危険といえば危険だが、彼らにとって車はラクダの現代版みたいな感じなんだよ。
    一昔前は13歳でもうラクダを一人前に乗り回していたからね。
    それの延長だ。

    • >虐げまくった民衆に滅ぼされるのが貴族の運命。
      欧米で、大勢のアフリカ人を連れ去って奴隷にして滅んだ国ってあったっけ?
      治安が悪い国に対して腰が引けるのは、犯罪を恐れる心理が(カタギの人なら)だれにでもあるっていうだけ
      だれが好きこのんで危険な目に遭おうとする?それを貴族意識とか的外れすぎ

  5. このコメントに納得した。
    今の日本の「貴族階級意識」。
    虐げまくった民衆に滅ぼされるのが貴族の運命。

    「治安がわるいだけでアウトってこと?やっぱり豊かすぎる国に生まれて、人間らしさに欠けているよう。発展途上国があるからこそ経済大国が存在できる。怖かったら安全なお家のなかでテレビで見ればいい。貧乏な国でもチャンスをもらう権利がある。」

  6. 女性旅での事件が報道されてますが。日本以外で女性同士が旅できる国は無いと思うべきだ。
    商品の入れ替えなど小さなことは韓国でもある。日本の常識が通じない危機感を持つべきだ。
    先進国でも移民が多い国はスリに注意。ドイツ、日本はマシ