海外では子供が生まれた時から親とは別の部屋で寝かせたり、ベビーシッターをよく頼むなど、子育ての方針や考え方が微妙に異なることがあります。それでは反対に、海外から見た日本の子育てにはどのような特徴があるのでしょうか。

そこで今回は、元アメリカ在住の日本人ママが語る「私が日本で子育てをして驚いた10のこと」を紹介します。日本とアメリカの子育て方法にはどのような違いがあるのでしょうか。

 

1. 妊娠中の食事制限がない?

私はちょうど今、妊娠6か月半で日本の産婦人科に通っています。ニューヨークで1人目の息子を産む前は、病院の先生によく「寿司は食べてはいけません」、「コーヒーも飲んじゃだめですよ」、「アルコールは1滴もだめ。生のチーズもいけません」と言われ、厳しい食事制限を受けていました。でも、日本の先生は何も言わないんです。産婦人科病院で、「妊娠中でも1日にコーヒー1杯、ワイン1杯までは大丈夫です」と書かれた冊子を見つけて驚きました。

 

2. ママ友との会話にびっくり

日本でできたママ友の多くが専業主婦。アメリカではほとんどの女性が結婚&出産後も変わらず仕事を続けていました。私自身フォトグラファーとしてフルタイムで働いているので、日本ではなかなか気の合う友達が見つけられないな、と思うこともあります。

日本ではアメリカのママたちとはコミュニケーションの仕方が違うことに気が付くのに数年かかりました。ニューヨークのママは公園で他のママに出会ったら、自分のことを何でも話すんです。家庭で旦那と子どものことなど何でも話し、とてもオープンなんです。私はそういったママたちの話を聞いて「私は一人じゃない。みんな同じようなことで悩んでいるんだ」と思っていました。しかし、日本では私がニューヨークのママのようにオープンに話をすると、変な目で見られます。周りの人はみんな何でもうまくいっているように思え、問題を抱えているのは自分だけなんじゃないか?と思うこともしばしば。でも実際はそうではないんですよね。ただ、日本のお母さんたちは家庭でのことを他人と共有したがらないんです。パブリックとプライベートをはっきり分けます。

 

3. ホームパーティーで

家族ぐるみの付き合いになって、ホームパーティーを開いた時も驚きました。日本では男性と女性がきっちりと分けられるんです。女性群はキッチンで料理をしながら子どもの面倒を見て、男性群は居間でビールを飲む。これは私にもよくわからないことの一つです。私だってビールが飲みたいのに…!ニューヨークではパパもママもみんながミックスされていました。日本ではお母さんが他のお父さんと友達になることはありえないんです。

 

4. デートナイトがない?

夫婦がベビシッターを雇ってデートをする夜、という意味のデートナイト。ニューヨークでは当たり前に行われていることですが、これと同じことを日本ですると友人に言ったらとても驚かれました。日本では男性は遅くまで仕事して、休日出勤になることもあるので、夫婦だけで外食する余裕がないんです。妻の誕生日に年に1回デートナイトができればいいほうでしょうか。日本の女性は一度結婚すると”お母さん”になり、もう”女”でも”妻”でもなくなってしまうような気がします。結婚後は妻と夫は別々の人生を歩むんです。妻は子どもと一緒に先に夕飯を食べ、夫は仕事から帰ってくるのが遅いので一人で食べることが多く、仕事場の人と食べて帰ることも多い。日本の夫婦もうまくいっているところは幸せそうですが、まだまだ男性社会なんだなぁと思います。男性は家事の手伝いをしないですから。

 

5. 安心できる国、日本

ニューヨークではいくらお金を稼いでも、いつもお金がない気がしていました。学校、家賃、医療費…すべてがとても高い。日本ではお金で買えない大切な安心感を得ることができました。チャイルドケアも学校もとても安いですし、健康保険料も安い。日本で暮らすのは「老人ホームにいるみたい」だと、旦那とジョークを言うくらいです。私は日本で人生を楽しめる時間がある、という幸せを見つけました。

 

日本での子育ては、いい面もあり、悪い面もあるということでしょうか。日本で子育てするママさんはどう思いますか?

(元アメリカ在住の日本人ママのプロフィール)

イノウエ・ヨーコ。フォトグラファー。21歳からニューヨークで暮らし、アメリカ人男性と結婚。2010年から息子と3人で豊かな自然あふれる岡山県の田舎町で暮らしている。

 

参照

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4 コメント

  1. […] 『日本の子育てで驚いたこと』という記事では、アメリカ在住の日本人ママが「日本にはデートナイトがないことにショックを受けた」と語っていました。アメリカやヨーロッパなどでは子どもをベビーシッターなどに預け、夫婦だけで夜デートにいくカップルも多いと言います。欧米は日本に比べ、パパやママになってもいつまでも男性or女性として魅力的でいたいという思いが強く、意識の違いがあるようです。 […]

  2. うん。たった此れだけのコメント欄で個々の考えを吸収した所で、そこに答えは無いと思う。
    一度「文化」の定義を再確認し、その上で自問自答されてみてはいかがでしょうか?
    きっと視野が鮮明に成ると思われます。

  3. [日本のお母さんたちは家庭でのことを他人と共有したがらないんです。パブリックとプライベートをはっきり分けます] というのは、ちょっと違うと思いました。もちろんたくさんの悩みを共有したいし、実際話すこともありますが、いかんせん、ママが家庭内のことを他人に語るのを恥と考えるのは、夫であり、両親、社会であり、めぐりめぐって友人である、そんな気がします。つまり素直にオープンにすると、わかってもらえるどころか、叩かれることのほうが多い、だからむやみに話せない、そういうジレンマがあるんだと思いますよ。もっと、お互いがオープンになり、それがあたりまえの社会であれば、日本のママだって、いいたいことは山ほどあるんです。それが好きなわけではないと思います。あと、日本のママは、他のパパと友達になることはありえない・・・ということはいまどきありません。でも、欧米ほどフランクにすると、結婚してるくせに。。とう目でみられるのは確か。そこは、お国柄ですが、もっとオープンにできる社会になると、うれしいですね。