今年もハロウィンの季節がやってきました。今となっては日本の年中行事に定着しつつあるほど有名なハロウィンですが、少し前に遡ると、ハロウィンなんていう行事は知らない人も多かったのではないでしょうか。ここ数年で急激に人気度を高めつつあるハロウィンが日本で注目されるようになったきっかけは一体何だったのでしょうか。また、なぜ日本でハロウィンが人気行事になったのでしょうか。そこで今回は、海外行事であるハロウィンが日本人に受け入れられている理由を4つご紹介します。

 

1.テーマパーク

今年の東京ディズニーランドのハロウィンイベントは10月31日まで
今年の東京ディズニーランドのハロウィンイベントは10月31日まで

日本では、2000年頃まではハロウィンは英語の教科書の中もしくはテレビで知られる行事でしかなかったといいます。それが一気に注目を集め始めたのは、東京ディズニーランドがきっかけでした。東京ディズニーランドでは、1997年10月31日に園内に仮装した入園者が集まるイベント「ディズニー・ハッピーハロウィーン」を開催。2000年10月31日には400名の仮装した入園者とディズニーのキャラクターが園内をパレードする「Happy Halloween Twilight Parade」が開催されました。

もともとディズニーランド好きな日本人ですが、1997年から始めたハロウィンイベントがヒットし、次第に規模も認知度も高まり、秋のイベントとして恒例化していったと言われています。現在では9月初旬から始まる大きなイベントの一つとなっています。

また2001年に開園したユニバーサルスタジオジャパン(USJ)でも、翌年の2002年から毎年ハリウッド・ハロウィーンイベントを開催しています。日本でハロウィンの注目度が高まった理由は、もともと人気のあったディズニーランドでの新しい年中行事として徐々に知られていき、開園間もない新しいUSJでもハロウィンイベントが開催されることにより、一気にその知名度を上げていきました。日本でのハロウィン人気の火付け役は、日本の2大テーマパークだと言えます。

 

2.子ども英語教育

筆者が人生で最初にハロウィンの存在を知ったのは今から約20年前、弟が通っていた英会話教室で知りました。その頃は外国の「かぼちゃを飾るイベント」という認識でしかなく、私を含めた周りの人もハロウィンなんて知らなかったようでした。

子どもに英語力が必要になると予測する親は9割
9割が子供に英語力が必要になると回答

あれから20年。世界がますますグローバル化していくなかで、英語力を重要視する社会へと変化していきました。2011年度より、小学校5・6年生で英語学習が必修となりました。また、2010年にはユニクロや楽天などの大手企業が英語の公用語化を発表。英語力強化を制度として積極的に取り入れる動きがますます強くなっています。

そんななか注目されたのが、子どもの英語教育です。このような時代の流れにあり、子どもを英会話教室に通わせる親が急増しました。日本で子供の英語教育が盛んになってくるにつれ、ハロウィンも一緒に有名になってきたように思います。子供の英語では”学習”としての英語でなく、外国文化を取り入れて楽しく学ぶことを目的にした学校が多いからです。社会の変化により子どもに英語を学ばせようとする親が増えたことが、日本人がハロウィンという行事の存在を知るきっかけになったと言えるのではないでしょうか。

 

3.コスプレ文化

ハロウィンが知られるようになっただけでなく人気を獲得できたのは、ハロウィンには他の行事にはない”仮装”という要素を含んでいるからです。もともと日本ではアニメやゲームなどの登場人物やキャラクターに扮するコスプレが人気でしたが、このコスプレも起源はアメリカのハロウィンで行われたSF作品に登場する人物の仮装大会だと言います。

「カワサキ・ハロウィン・パレード」では毎年10万人の人出
「カワサキ・ハロウィン・パレード」では毎年10万人の人出

また、日本人のファッションは保守的な欧米に比べて自由度が高く、原宿系やゴスロリなど奇抜なものも多いです。ハロウィンが日本に上陸するはるか以前より、竹の子族やヤンキーなどの目立つ服装をする人がいました。

このような背景から、普通とは違う”変わった服装=仮装”をすることに抵抗感のない人が多かったため、仮装パーティーであるハロウィンパーティーが急激に広まったのではないでしょうか。アメリカには他にもイースターや感謝祭など他の年中行事もありますが、ハロウィンだけが特別人気を集めたのも「仮装」という楽しみがあったからだと思います。

 

4.日本人の国民性

ここまですっかり定着したハロウィンですが、海外のハロウィンと日本のハロウィンでは少し違いがあるって知っていますか。そもそもハロウィンというのは、秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事です。つまりハロウィンを日本の行事で例えると、お盆。しかし「死者の霊が家族を訪ねてくる日であること」という、日本の「お盆」にあたる行事であることを知っている日本人はたったの17.8%です。

つまり日本のハロウィンはクリスマスなどと同様に、日本では宗教的背景の上でハロウィンを開催している例は皆無であり、あくまでイベントとして楽しむもので、娯楽化、商業化されたものです。そして、海外の文化行事を取り入れ、イベントとして楽しむというのは日本でよく見られる傾向だと思います。

バレンタインやクリスマス、ボジョレーヌーボーなど、日本は諸学国に比べ積極的に海外のイベントを取り入れる国です。海外に対する関心も高く、新しいものを比較的容易に受け入れる点が日本のハロウィン人気の高まりを助ける要因になったのではないでしょうか。

また、もともとが四季に合わせた年間行事を重んじる国民性であることから、海外の季節イベントをマーケティング戦略として利用する企業が多いです。そのため商業的な意味で始まったイベントが次第に社会現象化していくこと(バレンタインなど)も少なくありません。ハロウィンが近年着実に人気を集めているのは、そういった日本人の国民性が深く関係していると言えます。

参照wikipedia

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3 コメント

  1. テーマカラーがあること(オレンジと黒、白)と、キャラクター化しやすいシンボル(顔があるカボチャ、オバケ、魔女等)があることも大きな要因ではないでしょうか。
    スーパーやコンビニなどで、オレンジでカボチャな一角があればすぐ「ああハロウィンか」とわかりますよね。
    日本でこれほどハロウィンの認知度が上がったのは、クリスマスと同じように関連グッズの展開ができることが大きかったように思います。
    だってどう考えても、本来のメイン行事である「仮装して近所の家を回ってお菓子をもらう」は定着してないし、特に関心のある若い世代以外には知られてそうにないですから。。