日本ではアメリカのドラマがますます人気になり、アメリカ人の生活もずっと身近なものとして感じられるようになりました。しかし、私たち日本人がアメリカに住むとなるとビックリ衝撃を受けてしまうことも…。

そこで今回は日本に詳しいアメリカ人がアドバイスする「日本人がアメリカ生活をするなら知っておくべき10のこと」を紹介します。なかには本当かな?と疑ってしまうものもありますが、アメリカ人から見た日本人像を反映しているという意味でもなかなか興味深いです。


 

1.食事に期待するな

日本ではご飯茶碗に汁物椀、主菜皿に小鉢など、多くの皿を使って食事をしますが、アメリカはもっとシンプル。みんなで食事をするテーブルの真ん中にドンと大きなボールや大皿をおいて、それを各人が”dinner plate(ディナープレート)”と呼ばれる皿に取り分けて食べるというのが一般的なスタイル。

さらにアメリカの食べ物は大味で繊細な味の違いなどはあまりなく、日本人の好きな「かくし味」が使われていることはほとんありません。伝統的なアメリカ料理というものはなく、ハンバーガーだけが例外ですが、これも家庭で食べることはあまりないです。日本のように四季に合わせた食事などをすることはなく、アメリカ人は基本的に甘くて、脂肪分が多く、高カロリーの物を好みます。日本人はアメリカでの食事にガッカリしてしまうかも…。

 

2.ヒップホップ系ファッションはするな

米国人が教える!日本人がアメリカ生活するなら知っておくべき10のこと日本ではヒップホップ系のファッションをしても周りの人は”かっこいい”と受け入れてくれますが、アメリカではストリートギャングの一員だと勘違いされ、思わぬトラブルを招いてしまうかもしれません。アメリカでは日本のように治安が良くないので、人通りの少ない場所やスプレーでの落書きが多い場所、ヒップホップ系のファッションをしている若者が多い場所は避けた方が無難です。

 

3.アメリカ人は交通ルールを厳守する

アメリカ人は交通ルールにとても厳しい国民です。日本人はアメリカ人の交通マナーに圧倒されてしまうかもしれません。アメリカでは信号のある交差点でも、渡るときは必ず一時停止しなければなりません。「我、先急げ!」という人は日本に比べて少なく、一部の例外を除いて、制限速度を必ず守ります。アメリカは車社会なので、車に関するルールは非常に厳しいのです。

 

4.お酒をたくさん飲める→だから何?

日本では「自分はお酒をこんなに飲める」と誇らしげに語る人がいますが、アメリカ人ではこういう自慢をする人はあまりいません。このような自慢はアメリカではむしろマイナスで、セルフマネージできない人だとみなされてしまいます。酔っぱらうためにはたくさんのお酒を飲まなくていけない人は軽蔑の目で見られることもあり、アルコール依存症だと思われてしまうかもしれません。


 

5.何曜日であっても「余暇」がある

アメリカでは学生も、サラリーマンも、主婦もみんなフリータイムを持っています。日本人のように仕事ややらなくてはいけないことに忙殺されることなく、ジョギングやサイクリング、テニスなどを楽しむ時間があります。日本では土日以外の曜日でこのような自由時間を持てることがあまりないように感じます。

 

6.皮肉に慣れろ

アメリカ人がよくやるジェスチャーで、両手Vサインの指をクイックイッと曲げる動きはdouble quotation marks(ダブルクウォーテーションマーク)と言うもの。会話の中で「いわば」とか「いわゆる」とか括弧つきでものを言うときに使い、皮肉やブラックジョークを言うときに使う人が多いです。このジェスチャーの意味がわからないでいると、もともとブラックジョークの少ない日本人には笑いのツボが理解できないかもしれません。

 

7.大口を開けて笑え

日本人女性が笑うときは口元に手を当てて笑います。日本では大口を開けて笑うことは行儀が悪く、男は歯を見せて笑うなと言う人もいます。しかしアメリカでは大口を開け、大きな声で笑う人がほとんどです。というのもアメリカでは、笑い声や顔を隠そうとする行為は秘密話を連想させるから。アメリカ人を不快な気分にさせてしまうかもしれません。

 

8.スーパーのレジ前は友だちをつくる場なり

アメリカのスーパーのレジは日本のように高速回転しません。自分の番が来るまでの待ち時間がとても長いです。僕は日本に行くまでアメリカ人は気が短いと思っていましたが、日本に行ってみてアメリカ人はむしろのんびり屋だと気がつきました。そんなアメリカの混雑するレジ前には、知らない客同士が列の長さについて話が始まることもしばしば。スーパーのレジ前で友だちになる人もいます。

 

9.米国の自販機にはガッカリすること間違いなし

アメリカの自販機で売られている飲み物はどれも炭酸飲料で、そのほとんどがコーラです。とてものどが渇いているときに自販機でジュースを買って飲むと、炭酸ガスのおかげで余計にのどが渇いたり、気持ちが悪くなってしまいます。

 

10.失敗大歓迎!アメリカ人は楽観的だから!

日本では間違いをおかしたり、失敗することはよくないという潜在的な認識があります。特に、人前での間違いや失敗は、恥辱的であると考える人が多く、やりたいことがあっても失敗を恐れるあまりやらないという選択をする人が多いです。

反対にアメリカでは、間違いや失敗することそのものはいけないことでも何でもなく、人が間違うのは当たり前であり、失敗して当然という気持ちが根本的にあります。間違いや失敗を考えるより、「とにかくやってみよう」という興味や好奇心が常に先に出るため、通常の生活で何か行動する時、やりたいことはまず実行するという人が多いです。

参照


1コメント

  1. 上述の第3、4、5、7、10の米国社会及び米国人の習慣や文化には学ぶことが多い。結局、どこの国社会にも一長一短があるということ。この俗世に完璧なものなど存在しないのだと思う。日本人にも、歴史を見るとその実好奇心が旺盛な面がある。外国の良い点を今後ともどしどしと学びたいもの。もちろん、ネガティブな点はシャットアウト。外国を体験するというのは一個人にとって非常に有意義なことだと考える。それは自国日本を外から見るという貴重な機会。私は、留学を含めていろいろな国を訪れた結果、より深く自国日本のことを想うようになった者。だが、他国へのリスペクトを忘れてはいけないと思う。海外から学べる点はまだまだたくさんあるはず。

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