小学校でも英語が必修となってから3年。グローバル化に向け、ますます日本の子どもたちへ向けた英語教育に注目が集まっている。現在、日本の学校では外国語指導助手 (ALT)と呼ばれる英語のネイティブスピーカー(外国人)がいて、日本の小中学校や高校で英語教育に携わっている。JETプログラムによるALTの数は日本全国で5,362人、小学校専属のALTの数は121人。
しかし、実際のところ、日本の学校での英語教育はALTの先生を使うべきなのだろうか。外国人の渡航費用、社会保障費などを負担してまで外国人を雇うメリットは一体あるのだろうか。そこで今回は実際に日本で英語を教えている外国人も多く集まるサイトJapanTodayに寄せられた外国人の意見をまとめてみた。あなたは日本の英語教育に外国人が必要だと思いますか。

 

● 試験のための英語なら外国人はいらない
英語でも何を教えるかによると思う。文法や語彙のペーパーテストに向けた勉強がしたいなら、ネイティブスピーカーじゃなくてもいいと思う。日本の学校の英語教育はペーパーテストでいい点とることが目的じゃなかったっけ?(Jimizoさん)

● 語学に国籍は関係なし
きちんとした研修を受けて、経験豊富な先生ならどこの国の人でもいいと思う。英語のネイティブスピーカーだからといって英語を教えられるとは限らない。(Mariaさん)

● 現役英語教師の意見
日本の学生に英語教えるのがうまい先生になりたいのなら、日本語と言う言語を深く理解している必要があると思う。日本語には文法的にも文化的にも様々なニュアンスを含んだ表現があるけど、日本のことをあまり知らない外国人先生にはこのへんが難しいかと…。僕も日本で英語を教える教師ですが、経験からそう思います。(sighclopsさん)

 教えられることが大切
英語は世界中の人に話されている言語なので、ネイティブとは違う発音をしても問題ないと思っています。「教えられるスキルがあること」が何よりも重要です。私はアメリカ生まれなのでアメリカ英語を教える先生ですが、外国から来る人は言語やその土地の文化の深い理解が必要だと思います。(sillygirlさん)

● 読み書きを学ぶには日本人先生の方が良い
【外国人の反応】日本の学校の英語教師は外国人であるべきだと思う?リスニング力やスピーキング力を鍛えたいのならネイティブスピーカーがベスト。でも、読み書きを勉強したいのなら、母国語で解説を聞いた方が良いだろうし、日本人の先生なら学生と同じように「英語を学ぶ」ということを経験しているのでわかりやすいと思います。外国人のネイティブスピーカーは英語のレベルを上げるのには役立つと思いますが。(Recklessさん)

● 日本人の英語教師はレベルが低い
英語のネイティブスピーカーと日本人の英語の先生が2人で教える授業というのが一番理想的だと思う。ただ問題は、日本人の英語の先生は英語で十分にコミュニケーションとれないほど英語力が低い人が多いってこと。特に、日本の中学&高校で英語教師している人に多いよ。(bruinfanさん)

 ● ネイティブにこだわる必要はない
英語を第2、第3言語として使っているインド人やアフリカ人、フィリピン人などはネイティブスピーカーと同じくらい上手に英語を話す人も多いです。私は日本の高校で英語を教えていましたが、私のパートナーの日本人英語教師は旦那さんの仕事の関係で海外で暮らした経験もあり、彼女はとても教えるのがうまかったです。彼女は日本語で説明し、英語でも解説していました。(Ranger_Miffy2さん)

● 発音はネイティブにまかせるべき
英語を教えるのが外国人(ネイティブ)ではない場合に問題になるのは、やっぱり発音だよね。学生が言う発音が正しいのかどうかを判断できない英語教師は多い。僕も昔、高校入試の英語面接を手伝ったことがある。僕の生徒は僕の言う通り完璧な発音を覚えて、準備万端で試験に挑んだんだけど、逆に面接官の日本人の先生が彼女の英語を聞き取れなかったそうで…。冗談でしょ!(Onniyamaさん)

● 教える人を見極めるべき
日本の学校はプロフェッショナルできちんと教える資格のある英語教師を海外から雇うべきだと思う。日本人の英語教師は文法に力を入れすぎて、生徒は混乱しちゃうよね。日常英会話は英語がうまく話せて海外経験がある日本人か、コミュニケーションを専門に学んだネイティブスピーカーに任せるべき。日本の学校には、英語を教えているのに英語を話せない教師が多すぎるでしょう。(Americanhonorさん)

● 基礎を身につけるには母国語先生が一番
私のフランス語の先生はフランス人じゃありませんでした。その学校を辞めたりはしなかったけど、やっぱりいつもフランス語の授業は現実味のない感じでした。しかし、そこで仏語の文法をしっかり学んだので基礎が出来上がったと思います。当時はゆっくりとしか話せなかったけど、初心者はネイティブスピーカーは必要ないと思います。母国語での説明に助けられました。日本の学校教育でも同じことが言えるのではないでしょうか。(hatsoffさん)
まとめ
外国人の意見では、英語教師は必ずしもネイティブスピーカーでなくてもいいという意見が多かった。しかし、問題なのはALTという助手ではなく、大半の英語の授業を受け持っている日本人英語教師の英語のレベルである。
2007年度の文部科学省の調査によると、英検準1級以上、TOEIC730点以上、TOEFL550点以上を取得している英語教員の割合は、中学では全体のわずか26.6%、高校でも50.6%だった。
学校で英語の授業を増やしたり、英語教育に力を入れるのは結構なことであるが、実際のところ日本人が英語をうまく話せないと言われてしまうのは「質の低い英語教師」に原因があるとも言えなくもない。日本の学校で英語を教える先生が、当たり前のように英語を話せる人たちなら、日本人の英語のレベルも今とは違ったものとなっていたかもしれない。

シェア


返事を書く

 

※ コメントは承認制です
コメント反映までに時間がかかることがあります。予めご了承ください。

8 コメント

  1. 日本の学校教師の地位は社会的にそこまで条件がいいわけではないからなぁ
    正直ネイティブスピーカー並にペラペラ話せるスキルがあるなら、教師になるより他の職業についた方がずっと高い給料を得られる可能性がある

    また、日本の教師というのは勉強を教えるスキルがあればそれだけで勤まるわけではなくてそれ以外の事務的な事や学校運営に関してやらなければならない事が多すぎる

    だから、英語を職業に活かしていきたいと思ったとしても、そこで教師になりたいと思う人がどれだけいるのか……

    日本の学校の英語教師の質が上がらないのは、教師の能力というより職業環境の問題だと思う
    昔にくらべれば、英語を話せる人の割合というのは今や決して低く無いし、人材が十分にいないわけではない。問題は適切な人材が学校教師を選ばない・もしくは選べないだけで。

  2. 日本の中学高校教師は授業以外の仕事で異様に忙しいですからね。英語の勉強をしている暇がとてもないというのが大きいでしょう。また、英語の能力が十分に高い人は、なるのが面倒で、仕事が大変な割に給与の安い教員よりも、民間企業に就職する場合が強いように思えます。
    それにしても英検やIELTSのスコアを給与に反映するなどすれば、話も違うのでしょうが。

  3. たった今TV番組の「世界番付」で紹介された「先生を尊敬している国」ランキング、日本が最下位だったよ
    そりゃ先生になりたい人も減る一方だよなぁと思った

    給料が低くてもやりがいがあればなりたい人も出てくるけど、今の教育現場だと先生がやりがいを感じる事がとても難しい
    昔と違って教師より保護者や生徒の立場の方が強すぎて先生を守ってくれる機関が少ない トラブルがあっても学校が必ずしも守ってくれる訳では無い
    少子化で閉鎖する学校も増えるし、職場も減る一方
    こんな中で教師の質を上げていくのはとても難しいよ

  4. 結局のところ、英会話とは言語と文化の違う相手とのコミュニケーションを目的とした手段でしかない。ツールとすべきところを、目的としてしまえば本末転倒ではないかと…。
    今回は教える側にスポットが当たる話かもしれないが、やはり教わる側にも環境なり意欲なりのシチュエーションが外国語取得には深く関わっている現実がある。人間、心底必要で本気にならないとスキルというものが身に付かないからである。
    伝えたい気持ちと理解したい気持ち、それが根底になければ話にならない。そこをリードする手腕が問われるのが、今の日本の英語教育かと。
    英国人と結婚をして海外移住の身の上だからこそ、日常的に身に沁みる問題として目を通させて頂きました。

  5. 英会話教室が無い田舎や費用的に困難な場合の英会話教室かな。ことの発端が日本人英語教師が全く発音できないのを補填する事。 もし、英会話の取得を実現するなら自分の意見をはっきり表現するとか、周りと同じじゃなくても良いんだよっていう、根本的な価値観を入れる方が人生においても大変有用性がある。
    ネイティブか否かはその定義によりますが、フィリピンが良いと思う。 民族的な特製や相対的な費用とか総合的に見ればね。
    しかし、英会話不可な日本人英語教師は評価下げるぺきだね(笑)

  6. 外国人の意見では、英語教師は必ずしもネイティブスピーカーでなくてもいいという意見が多かった。

    それは欧州あたりの外国人は英語を話せる人が多いからでしょう。
    まず、何を教えるのかによるし、どの程度の英語レベルの生徒を教えるのかにもよります。
    教師の質は高いに越したことはないけれど、何を基準に高いとというのか、その辺も考慮すべきです。
    私個人としては意見ですが、英会話は英語ネイティブから習うべきだと思います。
    その理由 1:臨機応変に例文を出して説明することが可能 (日本人の教師でここまで出来る方がいるのか疑問です)
         2:生徒が使った古臭い(失礼)、不自然な英語を生き生きとした英語に訂正してもらえる。
         3:フレーズを沢山習える
         4:早い話し方に慣れると同時に、長いセンテンスのどこで息をつくかなども学べる
         5:英語圏の文化や習慣について学べる
    海外永住者です。私は英語で日本語を教えた経験があります。
    出来れば英語ネイティブで文法の説明を日本語で話せるくらいならいいのですが、
    稀です。
    しかし、いつまでも日本語ばかりとらわれていると英語なんてうまくなりません。
    英語に慣れる、使うことです。

  7. したところであまり意味がないのでは。むしろ、日本人がレベルアップすれば外国人にこだわらなくても良いと思う。