最初は慣れないことが多い海外生活も、「郷に入れば郷に従え」で、いつのまにか現地の生活に慣れてしまっているという海外在住者も少なくないのではないでしょうか。日本とは違う環境に順応しようと努力するうちに、今度は日本に帰国したときに周りの人や社会との間にギャップを感じてしまう人も多いと言います。

特に海外生活の長い日本人は自分の国に帰省しつつも、どこかで自分が場違いなところにいるようなアウェー感を感じてしまうようです。そこで今回は、海外在住歴5年の筆者が日本への一時帰国中に”ちょっとだけ”孤独を感じた瞬間を7つご紹介します。一時帰国を毎回とても楽しみにしている筆者ですが、日本に帰るとちょっと寂しくなる瞬間がいくつかあります。

 

1. 「海外に住んでいる」と言うと、「すごいわね!」と連発されるとき

これは海外在住者なら一度は経験あるはずです。筆者は日本で初対面の人に「パリに住んでいます」と言うと、確実に「すごいね!」という反応が返ってきます。相手の方もとりあえず「すごい」と言っているのかもしれませんし、受け流すことが多いですが、あまりに連発されると、ちょっと反応に困ってしまいます。「フランスに住んでるの?すごいね!」、「ご主人はフランス人?すごいね!」、「それじゃあフランス語も話せるの?すごいね!」と言った具合に、何を言っても「すごい」で返されると自慢していないのに自慢していると誤解されそうで、とても居心地が悪くなります。

最近では一時帰国中は極力、海外に住んでいることを隠していますが、自分の国にいながら身分を隠そうとしている時に、ふとアウェー感を感じます。

 

2. ちょっとした自分の行動が「カブレっぽい」と自分で思うとき

Are You 海外かぶれ?
Are You 海外かぶれ?

人とぶつかって「パルドン!」と言ってみたり、何かの拍子に「ノーン!」と言うなど、ちょっとした自分の行動が自分で「カブレてるな」と気が付き、恥ずかしくなることがあります。家族や友人との会話でも自分の話をする前に「フランスではこうだよ」と言ってしまうことが多く、海外かぶれだと思われるのではないか?と不安になるときがあります。

海外に住んでいると、多少海外カブレっぽい行動をとってしまうのはしょうがないと思いますが、やはりギャップを感じてしまうのは否めないです。

 

3. 「海外では日本のこれがすごく流行っているんでしょう?」と言われるとき

帰国中に「パリでは今、日本の○○が人気なんでしょう?」と聞かれることが何回かあります。おそらくテレビか何かの情報なのでしょうが、実際には”人気”と言えるだけの知名度はない場合が多いです。例えば、今年帰国した時には「パリでは今、日本の餃子が流行っているんでしょ?」と聞かれましたが、ほとんどのフランス人は”GYOZA”と言われても何かわからないだろうし、果たしてこれを流行っていると言えるのかどうか、返答に困ります。「そんなことはない」と言うと、相手の方にがっかりされてしまいます。

日本のテレビの大げさな海外情報は、海外在住者にとっては厄介なものです。

 

4. ”日本”を自画自賛するテレビ番組を見たとき

和食のユネスコ登録や日本の「おもてなし」などの流れから、「世界の人は日本をこんなに褒めている」といったメッセージを伝える番組が多いですが、これにも少し違和感を感じてしまいます。海外にはもちろん日本に興味を持っている人も多いですし、日本だいすき!という方もたくさんいますが、日本のテレビの自画自賛っぷりには正直興ざめしてしまいます。

実際には日本と中国の違いがよくわからない外国人が多いという現状なのに、さも日本が世界の中心で、世界中の人が日本を称賛しているかのような報道の仕方に疑問があります。

 

5. 「そういえば友達の結婚式に呼ばれなくなったな」と気が付いたとき

海外生活が長くなると、日本に住む友人との関係が希薄になってきてしまいます。一時帰国しても友人にわざわざ会いにいかないという人も多いそうです。日本の友達との関係が薄くなったと気が付いたとき、やっぱり孤独な気分になります。

 

6. 「あぁ、これって日本人っぽい!」と感心してしまうとき

一時帰国中には行く場所行く場所で、「あぁこれって日本人っぽい!」と感心します。例えば、テキパキと働く店員さんを見たときやハイヒールはいた女性が自転車に乗っているのを見たときなどです。自分も日本人なのに、日本人を見ていちいち「日本人っぽい」と感激しているのがおかしいなと思います。

 

7. 保険や携帯など、実家にいるのに何かと不便だと感じるとき

一時帰国者は何かと不便なことが多いです。一時帰国中の健康保険をどうするかという問題がそのひとつ。海外帰国者のための健康保険に加入する人もいますが、帰国中に怪我や病気にならないように気をつけるだけで加入はしないという人がほとんどのようです。

また、携帯電話に関しては海外のようなプリペイドカードが日本にはないので、帰国中は携帯なしという人も少なくありません。帰国中に人と会う約束をしている場合も多く、その時に携帯がないと不便なことが多いです。実家に帰っても、国籍が日本であっても、現住所が日本でない場合は何かと不便で、海外在住者にとっては面倒なことが多いです。

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8 コメント

  1. 「海外かぶれ」は日本在住の身から見て、かなり多いように感じますね

    それぞれの土地によって文化や価値観は様々ですが、その文化や価値観は
    その土地々々の歴史的な背景があって生まれるものです、ネイティブでない人間に
    とって「これはおかしいな」と思うことでも、ある意味必然なのだと思います

    日本人に限らず海外在住者の殆どはそうした背景を無視して自国の悪いところと
    今住んでいる場所の良いところを比べたり、あるいはその逆をよく比べますよね

    反射的に謝る言葉が日本語じゃない程度のことは仕方のない事だと思いますし
    反省するようなものではないと思いますが、文化や価値観を比べて善悪を決めることは
    少し控えて、もっとそれぞれの文化や価値観に敬意を持ってほしいなあと思いますね、
    まあこれは私の愚痴です(主に私生活の)

  2. 日本に帰る度に、女性の美に対する執着にびっくりします。しかもその執着がよいこと、とされています。ふとした日常会話に人や自分に対する外見を評価する表現が自然と含まれています。北米だと、コミュニティーにもよりますが、外見への執着は頭が悪い人の象徴です。日本に住む日本人女性と話すとどれだけのエネルギーが表面的なことばかりに使われているのかとうんざりすることがあります。でもこういうことを言うと「かぶれてる」と批判されるので言いませんが。

    • それがかぶれているという事なんですよ。
      なぜ日本の女性が外見に執着するのかというのは深い理由があるかも知れないのです。
      皇室が男系であることは関係がないのか、改善を求める自分の分への追求ではないのか、私にもはっきりしたことはわかりません。
      北米は歯について日本人より執着したりする人もいますね。
      日本人は盛るのが好きですが、北米人が外見に無頓着だとは思いません。
      企業等が能力より外見で判断することは日本より多いのでは?
      白人は自分が特別な階級にいるみたいな目で見たがられる意識は強いですよ。

  3. 海外在住25年、毎年の日本里帰りが楽しみです。
    前回は携帯電話に加え、ポケットWiFiを成田で借りました。
    私はiPad、娘はiPhoneを使うことができて、とても便利でした。
    費用も思ったほど高くありません。
    滞在期間を有効に使い切る情報を、オンタイムでゲットできましたし、
    日本全国ほぼどこでも対応できるはずですよ。

    もう実家もなく、友人もそれほど多いわけではないので、
    日本人の一時帰国というより、外国人ツーリスト化していますが、
    それでも、十分楽しめますよ。
    25年の間に祖国との付き合い方も随分と変化してきたと感じますが、
    私自身は日本人の魂を捨てたわけではないので、それで充分だと思います。
    死んだら、日本の実家のお墓に入ると決めています。

    • 海外在住者あるあるですね!
      3-4年だと”頑張って英語を使わなきゃ”と意識的に英語を出すことが多いので、帰国すると日本語と英語が混じってしまうことがあると思います。
      5年経てば、自然と英語を英語で理解出来てくるので使い分けで苦労することはなくなってくるんですがね。笑
      英語で面白いことを聞いたり読んだりしても、日本語で上手く伝えることが出来ないのは、いまだに母国語能力が低いなと実感してしまいます。(日本人なのに!!)

  4. ヨーロッパの某国在住です。「”日本”を自画自賛するテレビ番組を見たとき」に共感しました。日本人は中国や韓国と比べて日本は進んでいるとか、日本は外国人に好かれてるとか思っている人が多いですが、実際「中国人?」と聞かれて「日本人です」と答えても「日本も中国も同じでしょ」と言われることが多いです。

  5. 皆さんの意見に本当に「あるある」です。私はたった3年ネパールに住んでいるだけなんです。
    でも、これだけネパール語に苦しんでるのに、帰国時ネパール語が出てきちゃったり、「おはようございます。」と言ってるのに手はNamasute状態だったり(🙏)、またどちらかを賛美してるわけでも非難してるわけでもありませんが、ネパールではこうだ、とか言ったりして。きっと全部かぶれてることになるのでしょうね。
    たった3年ですが、とても上手に帰国時と在ネパール時を使えるようにはなりました。(変な言い方ですが)
    それと家族が日本に一人もいない場合、住所がないと本当に大変です、お察しいたします。私も大変でしたから。
    それと、アメリカや西欧諸国でなくここに住んでいられることに、地元のネパール人達と……神に(かな?)感謝しています。結局、ここに居たくても住むことのできない人を大勢見てきたのでそう思いました。