治安が悪いと悪名高いフランス「パリの地下鉄」。乗り方はシンプルなのですが、知らないとトラブルに巻き込まれる恐れのある「要注意事項」が多いのもパリの地下鉄の特徴です。

そこで今回は、パリを観光する旅行者が地下鉄に乗るときに注意することを9つまとめました。注意するポイントをあらかじめ知っておき、トラブル回避に役立ててください。


 

1. 券売機の前で話しかけてくる人に注意

【パリ観光】治安の悪いパリの地下鉄に乗る時に注意するべき9つのこと

パリの地下鉄の券売機の前にはいつも旅行者の列ができています。機械の操作がシンプルではないので、券売機の前で悩みながら「あーでもないこーでもない」と相談しながら切符を買っている旅行者を毎日のように目にします。こんな旅行者を狙った悪質な声かけに注意して下さい。切符売り場の機械の前で「これはこうするんだよ」と勝手に画面を操作し、「教えてあげたからお金をちょうだい」と言ってくる人がいます。見る限りでは、かなりの頻度で旅行者はひっかかっています。

 

2. 電車の乗り降りには注意

【パリ観光】治安の悪いパリの地下鉄に乗る時に注意するべき9つのこと

パリの地下鉄で最もスリが発生するのは、電車の乗り降り時。電車がホームに着いて、どの車両(ドア)から乗ろうかと注意が電車に逸れてしまっているときに狙われます。電車に乗る直前に集団で背後にやってきて、気がつかないうちに財布を盗られてしまいます。注意力が散漫になりやすいときほどスリに注意するよう気をつけましょう。

 

3. 電車のなかに空いた席がないときは注意

電車の中では基本的に席に座りましょう。これはスリの被害に遭う可能性を減らすためです。パリジャンの話では、座っている人がスリに遭うことは滅多にないといいます。しかし、問題は空いた席がないほど電車が混んでいるとき。人が多く、立ってないといけないような状態では、スリに遭わないための工夫が必要です。例えば、2人で旅行しているときは互いに互いの荷物に知らない人の手が伸びないか確認するとか、窓際に立って自分の背後に立つ人がいないようにするなどの方法があります。

 

4. 1番線の駆け込み乗車には注意

【パリ観光】治安の悪いパリの地下鉄に乗る時に注意するべき9つのこと

シャンゼリゼ通りを走る地下鉄1番線は最も旅行者の多い路線です。この路線でスリ以外に気をつけるべきところといえば、「ドアの開閉」です。1番線の電車はドアの開き締りが激しく、ドアに挟まれてしまう旅行者をかなりの頻度で見かけます。勢いよくドアが閉まるので挟まれたときはかなり痛く、小さな子どもの指なら折れてしまうくらいです。特に旅行者は集団で行動していることが多いので、ドアが閉まるときの「プー」という音が鳴ってから閉まるまでの間を知らずにドアに挟まれる人が多いです。「集団のうち2人は乗れたけど1人は乗れなかった」という場面もよく見かけます。1番線での駆け込み乗車は本当に危険なので、余裕を持って電車に乗るようにしましょう。


 

5. バッグを体の前に抱えて注意

ショルダーバッグ、ハンドバッグ、トートバッグ、ハンドバッグ…どんなバッグであれ、地下鉄内では手荷物を体の前に持つようにしてください。これは席に座ったときも同様で、常に目に入るようにしておくべきです。体の前に抱えるというジェスチャーをすることで「警戒心」をアピールできるので、スリのターゲットにされなくなります。

 

6. 「お金ください」の人を見つめすぎないよう注意

パリの地下鉄内では楽器を演奏したり、歌を歌ったりなど様々なパフォーマンスをする人がいます。このパフォーマンスが気に入った場合は、投げ銭してあげましょう。パフォーマンス後にお金を回収に来るので、そのときにコインを入れましょう。また、ホームレスで「お金を恵んでください」という人もいます。片足のないホームレスが地べたを這いずりながらお金を求めるのもあります。こういった人にお金を渡すかどうかは個人の自由ですが、何もあげる気がない場合はあまりジロジロ見つめないように注意しましょう。慣れたパリジャンは見て見ぬフリです。

 

7. ティケプリュスの制限に注意

【パリ観光】治安の悪いパリの地下鉄に乗る時に注意するべき9つのこと

パリを旅行するほとんどの人がTicket t+(ティケプリュス)を利用していますが、この切符の制限には注意が必要です。これは地下鉄ならどこまででも乗れますが、RER線(急行線)はパリ市内のみしか乗れないので注意しましょう。これを知らない旅行者がパリ市内から郊外までRER線で行き、到着駅で駅の職員にコントロールされて罰金を払わされているのをたまに目にします。「外国人だから知らなかった」で済まされることもありますが、必ずしも見逃されるわけではないので注意しましょう。

 

8. 人が多くなったら簡易席に座らないよう注意

【パリ観光】治安の悪いパリの地下鉄に乗る時に注意するべき9つのこと

電車の中が込み合ってきたら簡易席に座っている人は立ち上がるというのが、パリの地下鉄マナーです。これは意外と知らないでやってしまう旅行者が多いようです。直接何かを言われるようなことはないでしょうが、周りの人に白い目で見られてしまうマナー違反の行動です。

 

9. いろんな意味でバッグに注意

【パリ観光】治安の悪いパリの地下鉄に乗る時に注意するべき9つのことスリの被害に遭わないためにバッグに気をつけるというのもありますが、周りの乗客の邪魔にならないように手荷物をもつというのもマナーです。大きなリュックサックを持っていない場合でも、席から立ち上がったり、電車から降りるときなどに座っている乗客の顔や体をバッグで擦っている人がいます。これが原因で電車の中で小競り合いになっているのを見かけたことがあります。他の乗客の迷惑にならないと言う意味でも、持ち物の位置には気をつけましょう。

 

さいごに

「パリの地下鉄はここまで治安が悪いのか!」と驚かれる人もいるかもしれませんが、きちんとルールとマナーを守っていれば問題もありません。大切なのは、「気をつけるポイントを知っておくこと」と、「それを習慣化させること」。パリ観光を計画していて、パリの地下鉄に乗る予定のある人は、「パリの地下鉄に乗っているつもり」で日本の電車に乗ってみてはどうでしょうか。そうすれば、警戒することが習慣となりやすくなるかなぁ…と思います。まぁ、そこまでしなくてもいいか。(笑)


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