道端で煙草を吸う男性

筆者はフランス生活6年目。まだまだ「海外生活が長い人」の部類には入りませんが、最近、「あれ?こういう時、日本ではどうするんだったっけ?」と、日本での人付き合いの仕方を思い出せなくなることがあります。考えてみれば海外在住者とは不思議なもので、海外生活が長くなるにつれて現地人になってしまうのかと言うとそうではなく、どこか日本人らしさを残しているから厄介なのです。

そんな海外在住者は日本に住む日本人から見ると、「変な人」だと思われてしまうこともあるといいます。そこで今回は、「海外生活が長い日本人は変わった人が多い」という仮説について、海外生活が長い日本人が分析する理由を5つにまとめてみました。

 

1.変わって当然

海外で生活する日本人は、日本にいた頃と変わってしまって当然だという意見が一番多いです。

少し変わった人が多いのは同意。ずっと日本で生活している人と比べれば、違う経験をしてきているので違ってくるのは当たり前だと思います。(darudarumaruさん)

日本に長くいる外国人が日本人みたいになるのと同じく、海外にいる人もそれなりに現地に溶け込んでいくことは確かと思います。それが良い面であれ、悪い面であれ。どこにいても自分が置かれた環境に慣れるよう努力していくと思います。(gztohkさん)

在米50年ですが、長く日本で生活していなければ自然に変わると思います。しかし考えてみればそれで良いのです。日本人皆同じでなくともよいのです。(yctanakausaさん)

海外生活や環境に適応しようと努力した結果、日本で生活する日本人とはズレが生じてしまうのは当たり前だと言う人がほとんどでした。海外生活が長くなると、多くの日本人が自分の性格や振る舞いが変わったことを実感しているようです。

 

2.日本にも変わった人が多い

海外に住んでいる日本人に限らず、日本に住んでいる日本人だって変な人は多い…よって、海外在住者が変なのではなく、「その人個人」が変な人なのだという意見もありました。

「ちょっと痛いな…」と感じてしまうような態度の人は、日本だけで生活している日本人の中にもたくさんいるのではないでしょうか。「日本人のよさも、海外現地人のよさも、持ち合わせて」いる在仏何十年という方を存じていますし、「とにかく海外でがんばって生きて」いらしたことを伺って、私もこうありたい、と思うような方にもお会いしたことがあるし、逆に、「痛い」感じの方にもお会いしたことがあるので、他人から「痛い」人と思われても、海外生活という環境だけに責任は負わせられないと自戒している渡仏1年目の新米です。(cest_mon_chatさん)

「現地慣れして変な人になってしまった」という安易な結び付けをするのではなく、どちらの環境にいても「その国の人の良さ」をうまく出せる人になりたいものです。

 

3.自己主張慣れが原因

欧米では特に、「空気を読んで周りに合わせる協調性」よりも、「ここぞという時に自分の考えを説明できる自己主張力」が鍛えられます。口のうまい欧米人を相手にビジネスをしてきた人は特に、「気を張っている感」が出てしまうのは否めないのかもしれません。

日本人が自分一人で外国で生活して行くってとても大変なことだと思います。そうして苦労していくうちにやたらケンカ腰になりやすかったり、過剰反応してしまうようになった・・・というケースは十分考えられます。現実は厳しいですからねー。ということで、そういう人に遭遇する可能性はより高いかもしれませんね。日本国内でも、田舎より都会の人の方がきつかったりするのと同じかもしれません。(chocolatotaruさん)

海外では自己主張していかないといけないことが多いので、自己主張するように自分を変えていく人は多いと思います。

自己主張は「直球だけの表現」と勘違いしている人も多いですが、実際は気を使った、気の利いた表現を言わなくてはならず、現地人並みに表現できるようになるにはもっと努力が必要ですね。

わたしは海外に出て約5年ですが、日本人らしさってなんだったかしら、日本人ならこういうときどうするんだったかしら、と悩むことがあります。毎日現地人と一緒に仕事していく中で、どうしても日本方式では通用しないことが多くあり、自分のやり方を変えていくうちに以前どうしていたかわからなくなることはあります。(gztohkさん)

 

4.元々変わった人が海外に行く

海外に行って、「変わった人になる」のではなく、元々海外生活を始める人は変わった人が多いという意見もありました。日本社会に疑問を持って海外に行ったというパターンの人は、”疑問を持った”という時点で少し変わった人なのかもしれません。

少し変わっている日本人が、海外に出たがるのだと思います。私も日本を出る前から変人だとよく言われました。
こっちにいる日本人を見ていても、ほとんどが積極的で社交的、行動力のある人ばかりですし、日本的な視点で見ると変わっている人も多いですね。(sherryfellyさん)

私なんぞ日本を出る前から一風変わってるって友人や身内からも言われ続けてましたので、トホホ。(eehontookaiさん)

元々日本人とは変わった感覚を持っている人が、外国に惹かれるというパターンも少なくないようです。

5.日本人と現地人を区別しない

日本人と外国人、両方との付き合いがある人は「付き合い方」を区別するのがだんだん面倒になってしまいます。「日本人が相手の時にはこうする」というマニュアルを海外生活が長くなるにつれ忘れてしまうのも無理がありません。

日本人と会話をするときと現地人と会話をするときは違うと思います。両方を同じような態度で接すると失礼になることもあると思います。海外生活が長いと、そこの区別がごっちゃになってしまって、おかしな態度を平気で人前でとってしまうんだと思います。(ecousa2さん)

これは特に、海外の日本人コミュニティと関わりが少ない在住者に多いのではないでしょうか。日本人と接する機会が少なくなってしまうと、ビジネスメールで枕詞を入れる、何かをもらったらお返しをする、お金は封筒に入れて渡すなどの作法が抜けてしまうことがあります。

 

おわりに

パリで日本人の方が亡くなられ、お葬式に参列したことがあります。筆者はここで、香典を回収するという役をしたのですが、弔問客の日本人では香典の渡し方に大きな差があって驚きました。フランス生活がまだ短い日本人はきちんと熨斗袋に包んで渡していましたが、在仏期間が長い日本人は普通の封筒に入れていたり、そもそも香典を用意していなかったり…。

こういった場では、何が「スタンダード」なのかがわからなくなってしまうというのもわからなくもない話ですが、海外生活がいくら長くなったとしても、「日本でのマナーも忘れないようにしなくちゃ!」と身につまされる思いでした。

参照:知恵袋、写真:Jonathan Kos-Read

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1コメント

  1. 変な人が多いというより、日本に住んでいる日本人や日本文化を上から目線で見下す人が多いと思う。
    それからインターネットでニュースを見ているから日本社会のことを知っていると思い込み、実際には自分の知っている日本と今の日本のギャップに気づかずに偉そうに講釈を垂れる人(自称ジャーナリストのブロガーとか)も多い。実際10日でも日本を離れると帰国した時に自分の浦島太郎化に気づくはずなのに、海外在住期間が長い人はそれに気づいていない人が多い印象を受ける。
    帰国した人では逆に自分の物知らずを海外暮らしのせいにして暗に自慢する人も多いようで。。。
    自分はそうならないように気をつけたいと思う、本当に。