アジアで最も貧しい国はどこ?アジア貧困国ランキング2015年版

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アジアは世界で一番面積が広く、世界一人口の多い地域です。カタールが世界で最もお金持ちの国であるのに対し、アジアには多くの貧しい国があります。

そこで今回は、国際通貨基金(IMF)が2015年にした調査からアジアで最も貧しい国ランキングを紹介します。尚、このランキングは一人あたりのGDP(国民総生産)を元にしています。

10フィリピン (一人あたりのGDP:$6,961)

写真:Luc Forsyth

近年の経済成長率はリーマンショックのあおりを受けた2009年を除いては比較的安定して成長している。そのため、BRICs諸国に次いで21世紀有数の経済大国に成長する高い潜在性があるとした11カ国、NEXT11のひとつである。

しかし、フィリピンの経済はアジアの中でも貧しい方であり、万年出遅れ組と呼ばれることもある。貧困層はいつまで経っても貧困のままであるという負の循環が現在でも続いている。

9インド (一人あたりのGDP:$5,855)

インドの経済は2010年度も8.5%の高い経済成長率を達成するなどとして注目を浴びている。2004年から高度成長期に入り2010年には中間層が2億4千万人と増加した反面、1日65ルピー未満で暮らす貧困人口は3億人を超えているのがインドの現状である。

貧困に苦しむ人が多い国であるもの、アジア開発銀行が2011年に発表した予想によれば、インドの中間層が向こう15年間で人口の7割に達するとの見方もあり、貧困層を10%削減する予定である。

8ベトナム (一人あたりのGDP:$5,634)

写真:Hao Nguyen

ベトナムの一人当たりのGDPは、世界平均の20%に満たない水準である。 2011年にアジア開発銀行が公表した資料によると、1日2ドル未満で暮らす貧困層は3333万人と推定されており、国民のおよそ40%を占めている。

NEXT11やVISTAの一角にも数えられており今後一層経済の発展が予想されているが、1日1ドル以下で生活する貧困層の割合は中国、インド、フィリピンを下回っている。

7ラオス (一人あたりのGDP:$4,986)

写真:M M

3分の一以上のラオスの国民は世界貧困線(生活に必要な物を購入できる最低限の収入を表す指標)である1日1.25ドル以下の収入で暮らしている。国自体は高度経済成長で潤ってきているものの、全ての国民がこの恩恵に与れるほどには至っていない。

6東ティモール (一人あたりのGDP:$4,927)

写真:PRONick Hobgood

2011年にアジア開発銀行が公表した資料によると、1日2ドル未満で暮らす貧困層は77万人と推定されており、国民の過半数を占めている。国際連合による基準に基づき、後発開発途上国に分類されている。5歳以下の子どもの47%が発育不全、43%が体重不足、12%が衰弱である。

国の主要な産業は、国民の大半が従事する農業だが、その国際競争力は弱く、コーヒー豆などの商品作物の輸出高も他国に大きく引き離されている。さらに、東部住民と西部住民間における軋轢(あつれき)や高い失業率が原因で起こる暴動、政治的対立なども問題となっている。

5パキスタン (一世帯あたりのGDP:$4,736)

写真:Michael Foley

人間開発指数(HDI)によると、パキスタン国民の60.3%は1日2ドル(約250円)以下で生活している。富の分配が不平等であり、所得格差が大きい。パキスタン人全体の所得の27.6%を1割の高所得者が稼いでおり、最も貧しい国民1割の収入は全体の4.1%にも満たない。

4ミャンマー (一世帯あたりのGDP:$4,706)

写真:Eddy Milfort

ミャンマーは国際連合による基準に基づき、後発開発途上国と位置づけられている 。世界銀行の調査によると、ミャンマーの貧困率は37%以上であるという。ミャンマー国民のほとんどは問題の解決方法がわからず、貧困から抜け出せないという。貧困の原因としては、技術力が低いこと、農業の生産性が低いこと、インフラが整っていないこと、輸出市場が少ないこと、などが挙げられる。

ミャンマーでは軍事政権の影響で長い間国際交流が滞っていたため、権力者と繋がることでしか大きな経済活動ができなかった。しかし、現在ではこの傾向は減ってきており、今後の経済成長を期待されている国でもある。

3バングラディッシュ (一世帯あたりのGDP:$3,373)

写真:Khaled Monsoor

IMFによると、2013年のバングラデシュのGDPは1,413億ドルであり、一人当たりのGDPは904ドルである。国際連合による基準に基づき、後発開発途上国と位置づけられている。2011年にアジア開発銀行が公表した資料によると、1日2ドル未満で暮らす貧困層は国民の75%を超える約1億1800万人と推定されている。

また、バングラデシュは多くの難民を受け入れ、また送り出す国である。バングラデシュは世界各国から多額の経済援助を受け取っており、日本が最大の援助国の一つであるが、近年は援助額がやや減少気味である。バングラデシュは内外問わずに援助を受けているにもかかわらず、過剰な人口や政治汚職などによって未だに貧困を脱しきることが出来ないでいる。

膨大な人口と労働力を持っていることから経済の潜在能力は高いが、洪水などの自然災害の影響で現在では貧困国の一つに数えられる。

2 カンボジア (一世帯あたりのGDP:$3,262)

写真:Charles Pieters

カンボジアの一人当たりのGDPは、世界平均の10%に満たない水準である。2011年にアジア開発銀行が公表した資料によると、1日2ドル未満で暮らす貧困層は828万人と推定されており、国民の半数を超えている。国際連合による基準に基づき、後発開発途上国に位置づけられている。

また、地方では人口の9割が1日1ドル以下で 暮らす貧困層で、十分に教育を受けることができない子どもたちがたくさんいる。

1ネパール (一世帯あたりのGDP:$2,310)

写真:Eric Montfort

ネパールの国民一人当たりのGDPは693ドルであり、非常に低い水準である。2011年にアジア開発銀行が公表した資料によると、1日2ドル未満で暮らす貧困層は2200万人と推定されており、国民の70%を超えている。

国際連合による基準に基づき、後発開発途上国に分類されている。主な産業である農業(GDPの約4割を占める)も、干ばつや地震、洪水で農作物が阻害を受けている。また、人口増加の影響による食糧危機の状態も深刻であり、失業率は42% (2004年推計)である。

参照:ecodb.net、写真:

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4 コメント

  1. 日本は先進国にも関わらずもっとも貧困国を支援しない国と言われており日本の貧困層向けのセーフティネットも脆弱である。日本は貧困国を救済する支援を行い国内の人にもセーフティネットを整備すべきであろう。
    それが日本のやるべき積極的平和主義だと思う。

  2. 格差を作り貧困を作るお金よりもフランスの食品廃棄法の精神で親切で無料で賞味期限消費期限切れの食品をまだ食べられるのだからフードバンク等に無償配布した方が良い。日本の飽食は恵まれてる証拠なのだからその恵みを無償で貧困の地の人に与える恩贈りの精神が必要とされている。またオフグリッドの再生エネルギー支援家庭菜園支援雨水海水の飲料水化支援による衣食住無償化広告に拠る無償化等を行い教育福祉生活支援民主主義の支援も大事ですね。
    お金の要らない世界は平等に無償で多くの人の支援をする。