こんなに違う!日本とフランス交通ルールのとんでもない違い7つ
写真:Flicker - philippe leroyer

日本の普通運転免許を持っている人は国際免許を申請すれば、世界の多くの国で車を運転することができます。しかし、国際免許の有効な国だからといって、交通ルールまで同じだと思ったら大間違いです。単純な右側・左側通行の違いだけでなく、日本では違反なのにフランスでは合法だったり、そのまた逆もしかりで、実際は交通ルールは国によって結構違うんです。

そこで今回は、フランスでの運転免許取得に向けて勉強中の筆者が、日本とフランスの交通ルールの違いのなかで、「これはとんでもない!」と思ったものを8つ紹介します。フランスで車の運転をしてみようかと考えている方は参考にしてみてください。

1日本のテレビが見れるナビは違法

フランスの道路交通法(le code de la route)には、このような記述があります。

“Le fait de placer dans le champ de vision du conducteur d’un véhicule en circulation un appareil en fonctionnement doté d’un écran et ne constituant pas une aide à la conduite ou à la navigation est interdit.”

これは要するに、走行中に運転者の視界に入る位置にカーナビ以外の画面(ディスプレイ)を設置することを禁止するという意味です。なので、日本のテレビ&DVD搭載型のカーナビは、運転者の視界に入る位置に取り付けてあるので、フランスでは違法です。罰則は、12点中3点減点と、1500ユーロ(約18万円)の罰金です。

このような背景から、フランスには日本のようなカーナビテレビはありません。許されているのは、上の画像のような運転者の視界に入らないように設置されたものですが、これもあまりフランスでは普及されてません。なので、日本に来たフランス人はテレビに切り替わるカーナビを見て、「これって危ない!ありえない!」と言います。

ちなみに日本でも「運転者が走行中にテレビを注視することは違法」となっていますが、“注視”の定義もあいまいで、罰則も減点なし、6千円の罰金で済みます。カーナビテレビに対する罰則は、海外のほうが厳しいようです。

2怖い!円形交差点

パリを運転するのに一番怖いスポットといえば、凱旋門の円形交差点ではないでしょうか。円形交差点とは、3本以上の道路を円形のスペースを介して接続したものです。ここでは、ローターリーを出る車(右折する車)が外側車線を走行し、ローターリー内にとどまる車は内側車線を走行するという交通ルールです。凱旋門の円形交差点は交通量も多く、門を中心に12本の放射状道路があるため、いつもカオス状態です。凱旋門の円形交差点の突破はコツがいるそうで、慣れていない人はフランス人でもビビッて運転していま

3最高速度は130km/h

写真:Flicker - Sylvain Naudin

日本では高速道路の最高速度は100km/hと決まっていますが、フランスでは130km/hです。また、非市街地の4車線以上の制限速度は日本では60km/hですが、フランスでは2車線であっても90km/h。中央分離帯があるところでは110km/hが制限速度です。日本よりかなりスピードを出す人が多いのもうなずけます。フランスでは日本の制限速度を守って運転していると、クラクションを鳴らされたり、車間距離を縮めてプレッシャーをかけられるので注意しましょう。

4道幅に関係なく、右側が優先

標識のない交差点に進入する際は、道幅・道路の大きさに関係なく右側からの車が優先です。例えば、上の写真のような状況でも、進入しようとしている車は道幅の狭いほうにいますが、自分の右側にあるので、道を譲らなくてはいけません。日本とは違うルールなので注意が必要です。

5どこからが飲酒運転?

写真:Flicker - Kota Shivaranjan

日本では、呼気中アルコール濃度0.15mg/l以上で、飲酒運転となります。対するフランスは、0.25mg/l以上です。フランス人はよく、「男性はワイン2杯、女性は1杯までなら運転可能」と言いますが、これは日本では罰則対象にされてしまいます。ちなみに日本の飲酒運転規定では、日本人成人男性体重の平均である65㎏の男性なら、ワイングラス一杯よりちょっと多い約135mlでアウトとなります。

6反射ジャケット&三角表示板は常備しておく

フランスでは、事故や故障での緊急停止の際に必要な反射ジャケットと三角表示板を車の中に常備しておかなければなりません。反射ジャケットは助手席のダッシュボードのなかに入れ、緊急停止の時に運転者は反射ジャケットを着て、車外に出なくてはならないという規定があります。反射ジャケットと三角表示板を常備していなかった場合は、罰金135ユーロ(1.6万円)です。

7アルコール検査キットも常備しておくべし

2012年から、陸上を走行する全ての原動機付き自動車の運転者は、アルコール検知器(ETHYLOTEST )を車内に常備しなくてはいけなくなりました。検問時のアルコール検知器不所持の場合、2012年 から11€の罰金が科されることになっています。なかなか減らない飲酒運転による交通事故を防止するために新たに作られた法律です。

世界保健機構が 2008 年に行った調査によれば、フランスにおける交通死亡事故全体の 27 % が飲酒運転によるもので、ドイツの 12 %、イギリスの 17 %と比較してもかなり悪い結果となっています。フランス政府はアルコール検知器設置を義務づけることで 25 % ほど減らせると期待しています。

8歩行者、チャリ、原付バイクがやばい!

写真:Flicker - Eerko Vissering

フランスでは車の運転も荒い人が多いですが、一番危ないのは歩行者、自転車、原付バイクに乗った人たちです。まず、歩行者は横断歩道ではないところを渡る人も多く、信号無視は当たり前です。凱旋門やシャンゼリゼ通りの観光地では、走行車をあまり見ていない旅行者も多いので注意が必要です。

また、ツールドフランスのある国だけあり、自転車が比較的多いです。最近ではパリでもレンタル自転車(Velib’ ヴェリブ)を利用している人が増えており、交通ルールを知らない無免許や旅行者も利用するので、自転車による危険運転が近年フランスで問題になっています。

さらに、パリに多い原付バイクは、1988年1月1日以前に生まれた人であれば、免許なしで運転できます。基本的な交通ルールを知らないまま、右側からの追い越しや、渋滞を避けるために中央線をはみ出すなどの危険な運転に注意しましょう。原付バイクはウィンカーを出さない人も多いです。

 

まとめ

このように、日本とフランスでも交通ルールや交通慣習はかなり違いがあります。国際免許を申請して、海外での運転を計画している方は事前に現地の交通ルールが日本とはどう違うのか調べておくようにしましょう。

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