海外は若いうちに行っとけ?年を取ると海外移住が難しくなる3つの理由

最近は若者の海外離れが進み、海外旅行や留学をしない日本の若者が増えてきていると言われています。「日本人の誰しもが海外に行くべき」というわけではありませんが、いつかは海外に行くつもりなら、できるだけ若いほうがいいのではないでしょうか?

「海外は若いうちに行っとけ」とはよく言われることですが、“海外適応”という側面から考えると、やはり海外移住するなら”若いうち”に越したことはありません。年を取ってからだと、何かと海外適応が難しくなってしまうからです。

そこで今回は、海外在住歴7年の筆者が思う「年を取ると海外移住が難しくなる理由」を3つご紹介します。これを読めば、なぜ世間で「海外は若いうちに行っとけ」と言われているのかが、わかるかも…?

 

1年を取ると、失敗が怖くなるから

若い時は「無謀」と言われるようなことでも、割と無茶して果敢にチャレンジすることができます。若いうちは実際に失敗してしまっても、「まぁいいか」、「次頑張ろう」と流せるものですが、これが年齢を重ねるごとにだんだん慎重になって失敗しないように行動するようになってきます。

若いうちは失敗しても、「若いからしょうがない」と世間からも許されるものですが、それも20代まで。30代に入ると「いい大人なのに…」という前置きがつくので、怖くて行動できなくなることが増えてきます。ここらへんは個人差もあるでしょうが、「20代前半は無茶したよなー」と振り返る30代は多いのではないでしょうか。

しかし、“失敗を恐れる”というのは海外生活を始める上では致命的です。なぜなら、日常の小さな失敗の繰り返しが「海外適応」に繋がるからです。

  • 本当だったら○○と言うべきところを間違えて、△△と言ってしまった
  • 自分の意見をきちんと言うべきだったのに、曖昧にごまかしてしまった
  • 怒るべきところで怒れなかった
  • 自分から積極的に話しかけるべきだった
  • せっかく質問してくれたのに、うまく答えられなかった …e.t.c.

海外生活では、このような小さな失敗の繰り返しです。これらの失敗の先に、「新しい環境に慣れる」というステージがあります。要するに、「失敗せずに海外に慣れることはできない」ということ。たくさんの失敗しても「何でもないこと」として流し、自尊心を失わないようにすることが大切です。

失敗を恐れて慎重になるという心理状態は、それだけで海外適応には不利な考え方なわけです。ですから、海外に行くには、失敗しても失うものの少ない若いうちが一番なのです。

2年を取ると、「自分ルール」が曲げられないから

年を取るというのは、言い換えれば「自分が出来上がる」ということです。自分のなかで、何が良くて何が悪いのかというモラルが出来上がり、自分とはどういう人間なのかを理解してきます。これにはプラス面もありますが、年を取ると「固定観念が強くなる」と言い換えることもできると思います。

例えば、日本で社会人経験が10年ある人がフランスで就職したとしましょう。この人は、日本で働いている間じゅうずっと「締め切りは絶対に守るものだ」と教え込まれてきたとします。10年間に、締め切りから遅れて上司にこっぴどく叱られた経験があり、さらに締め切りが守れなかった部下のせいで、仕事に大幅な遅れがでて、色んな部署に迷惑をかけてしまったという経験があったとします。

すると、この人のなかでは「締め切りは絶対」というルールが無意識のうちに出来上がっています。この人がフランスに来て仕事をすると、フランス人の同僚が締め切りを全く守らなくてイライラするでしょう。締め切り日を最初に伝えたはずなのに「知らなかった」と言われたり、進捗状況を必ず確認しなくてはいけないフランス人の仕事の進め方に憤りを覚え、しまいには「フランス人は無責任でいい加減な奴らだ」とレッテルを貼るようになるかもしれません。

本当は、フランス人と日本人の間で「締め切り」の概念が違っていたり、締め切りを守らなかった場合にどうなるかという結果が伝わっていないことが原因なのですが、「自分ルール」があまり強すぎると客観的に状況を判断することが難しくなります

年齢を重ね、人生経験が増えると、それだけ「こうあるべきだ!」という固定観念は強くなってしまうものです。しかし、自分とは違う「異を受け入れる享受性」が必要不可欠となる海外生活では、こういった固定観念はないに越したことないと思います。固定観念がなく、自分がまだ出来上がっていない若いうちこそ、海外に行って色んな人の色んな価値観に触れてみましょう。

3年を取ると、自由がなくなるから

「若くうち」が一体何歳までなのか、その定義は様々ですが、結婚していない独身で子どもがいない人だとすると、若いうちはやはり「自由度が高い」というのが海外移住向きだと思います。

このブログを通して、「結婚して子どももいるが、海外でチャレンジする夢がどうしても捨てられずに海外に単身赴任した」という方からメールを頂いたことがあります。実際に海外に行ってみて、想像していた生活とは違い、「家族を日本において来てまで、こんなところで何やってるんだ?」という気持ちになったそうです。海外移住にお金をかけているぶん、妻や子どもにはなかなか帰りたいとは言えず、悩んでおられましたが、結局はご家族と相談して、移住後2カ月でご帰国されました。

やはり結婚して所帯をもつと、独身の頃のように身軽に身動きは取れません。しがらみや責任が増えるぶん、現実的に自分の夢だけを追うのは難しいのです。それに年を取ると、親の介護の問題が出て来たり、海外にいれば祖父母の死に目に会えなくなる可能性も高くなります。

海外に行くなら、独身で自由度の高い若いうちに!というのは、こういった理由からです。

 

まとめ

結論はやっぱり

海外行くなら若いに越したことなし

ですが、年を取ってから海外に行ってはダメなのかというと、そうではありません。若くない年齢でも、失敗を恐れずにチャレンジし、異を受け入れる寛容さをもち、海外で楽しく生活していられる方もたくさんいます!

これを読んだ海外に興味のある若者には、「今のうちに行っておけ!」とアドバイスします。
これを読んだ海外に興味があるけど、もう若くはない人には「たくさん失敗して、固定観念を壊せ!」とアドバイスするでしょう。

要するに、どちらの場合も本人次第なんだと思います。

 

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2 コメント

  1. >> 進捗状況を必ず確認しなくてはいけないフランス人の仕事の進め方に憤りを覚え、しまいには「フランス人は無責任でいい加減な奴らだ」とレッテルを貼るようになるかもしれません。

    この文章には悪質な印象誘導がある。
    ニュートラルな形容・叙述の条件文の結論部に因果関係のない「レッテル貼る」という単語が「判断する」に替って使われている。

    そもそも、フランス人を一般化して「フランス人は***で***な奴らだ」自体がステレオタイプで問題がある。

    と、同様に、「年を取った人は***で***な奴らだから」という条件も勿論ステレオタイプだ。
    アメリカ社会ではレイシスト扱いされてもおかしくない。
    (アメリカのレイシズム扱いはレイスに関係のないところまでいってて、それもどうかとは思うが)

    • 私は異文化コミュニケーションを学んでトレーニングを受けました。
      進捗状況を必ず確認しなくてはいけないフランス人の仕事の進め方に憤りを覚え、しまいには「フランス人は無責任でいい加減な奴らだ」とレッテルを貼るようになるかもしれません。

      このような例は異文化間の誤解のないコミュニケーションを学ぶ際、ケーススタディとして取りあげられます。
      つまりケーススタディとしてこのような”誤解の例”を挙げているだけで、悪質な印象誘導だと感じるのはあなたの判断ミスです。