切ない歌声はフランスのジェームス・ブラント~Guillaume Grand

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そのハスキーな歌声は、切なくて愛おしい。フランス版ジェームス・ブラントは、現代人に語りかける、生きる意味を。

アーティスト名:Guillaume Grand(ギーヨム・グランド)
曲名: Toi et Moi (きみと僕)
リリース年: 2010年


<Guillaume Grand オフィシャルサイト“biography”より>

“旅への呼びかけ”のようなファーストアルバムが発売された。ギーヨム・グラントの最初のアルバム、「L’amour est laid(愛は醜い)」である。

彼は父親の度重なる転勤に左右されながら、少年時代を過ごしてきた。旅のような引越しには終わりがない。この若いシンガーソングライターの段ボール箱の中にはギターがある。圧倒的な彼の声の力に、ギターの木が乾いた音を立てるのが聞こえてくる。

耳をひきつける、ごつごつして無機質な声と

生きるための切迫した感情のような神聖なる生命の力。

時にはノイローゼ(« je suis hypocondriaque »僕はウツ)、時には強迫観念(« je suis un hyperactif du bonheur »幸せにとても敏感なんだ)…。ギーヨムは、今日がまるで終わりの日のように毎日を生きている。日々“何か強烈なもの”を感じていなかったら、瞳を閉じることもないだろう。

“L’amour est laid”, certes, mais le disque, lui, est beau.

“愛は醜い”、確かにそうだ。でも、この音楽と彼は、美しい。


Toi et Moi (きみと僕)日本語訳:マダム・リリー
Je voudrai partir 出かけたいな
Jusqu’à la mer 海まで
Allongée sur le sable 浜辺に寝そべって
Reprendre un peu l’air  少し深呼吸する 
Sentir les embruns 波しぶきを感じて
Rester encore まだここにいよう
Rester jusqu’à ずっとここにいよう
Ensalé le corps 体が砂に埋もれるまで
On serait juste Toi et Moi きみと僕、2人だけ
Près d’ici ou là-bas この近くか向こうに
Sans règles dignes et sans foie お決まりのルールも主義もない
Quand tu veux on y va きみが望むときに 行こうか
Toutes les couleurs du ciel 空全体の色と
Et pleins de bouteilles いっぱいのワインボトル
Du rhum, du vin, du miel ラムと、ワインと、はちみつと
Quand tu veux on y va  きみが望むときに 行こうか 
Cachés pas les dunes 砂の丘に隠れて
Entre terre et mer 地面と海の間で
Voler un peu de paix 静けさのなかを少し飛ぼう
Des refrains à la mer よせては返す波の音 
Bien sûr tu serais là もちろんきみはそこにいる
Moi blottis contre toi 僕はきみにすり寄る
Je te raconterais ce rêve 僕はきみにその夢を話す
Quand tu veux on y va きみが望むときに 行こうか
※ くりかえし
Si on vit cachés 模試僕らが隠れて過ごして
Si on vit d’années 何年も一緒に過ごして
Si le temps se compte そして月日が積み重なったら
On frustre nos hontes 気恥ずかしく思うことなんてないよ 
Là-bas tu peux mentir きみが嘘をつける あそこへ
Là-bas tu peux tricher きみがごまかせる あそこへ
Là-bas on peut salir 僕らが汚れられる あそこへ
Là-bas on peut juste… 僕らがただ… 
※ くりかえしx2

(和訳の転載は禁止です)


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