2010年4月16日全米公開され話題をよび、世界4カ国の赤ちゃんたちを主役にしたドキュメンタリー映画がある。フランスの映像作家トマス・ベルメスが監督し、赤ちゃんが生まれてから1歳になるまでの成長の姿を根気よく追った作品、Babies(ベイビーズ、仏:Bébé)。田舎に暮らす赤ちゃんとして、オプヲ(ナミビア)のパニジャオくん、バヤチャンドマニ(モンゴル)バヤーくんと、都会に住む、東京(日本)のまりちゃん、サンフランシスコ(アメリカ)のハティーちゃん。この映画は赤ちゃんを赤ちゃんの目線で追いかけ、“言葉”のない赤ちゃんたちの世界へ引き込む作品である。アメリカでは興行収入トップ10入りを果たし、映画のレビュー、情報、報道を扱う英語サイト、Rotten Tomatoes(ロッテン・トマト)では91のレビューのうちの69%が映画ベイビーズをポジティブに評価している。海外に住む日本人のあいだでも話題になった。

アフリカの赤ちゃんのおもちゃは…犬!


<鑑賞者たちの声>

日本人のレヴュー

「この映画を観ると、世の中の色んな子育ての方法論みたいのはいったい何なのだろう?と思ってしまう。どんな環境でも、親が愛情をもってケアしてあげればそれでいいんだなあって。」

「自分も子どもが居るせいか、赤ちゃんの表情には涙腺が滅法弱くなりました。うちの子どもはティーンに成長してしまいましたが、赤ちゃんの頃を思い出し涙腺がウルウル。と共に、面白いドキュメンタリーで全く違う環境で生まれた子どもたち達を見る事で色んな事が見えてきましたね。」

「赤ちゃんはキュートだけど、それだけじゃなくて生々しいところもある。ハラハラもさせられる。(特にモンゴルの赤ちゃんにはハラハラした!)親と赤ちゃんの関係なども見ることができる。」

「予告を見るだけで感動してしてしまいました。こんなに子育てが多様だなんて…私が親になる前に、私の子供が小さいときに見ることができればどんなに参考になっただろうかなんて、しばし考えてしまいました。」

↓米ニュースでも紹介された


アメリカ人のレヴュー

「この映画には、“今これを見ろ!”、“今これを考えろ!”といったことを語りかけるナレーターはいない。映画のなかの大人たちは全然わからない言語を使っている。でもこの映画はビジュアルで、ストーリーを展開する力がある。だから字幕もいらないんだ。」

「この映画はとてもキュートで、大人たちの心を内側からあたたかくする。」

「みんなこの映画を見たほうがいい!子どもの代わりに猫を買っている人も見たほうがいい!この映画には猫もたくさん出てくるから!」

「自分のなかで物語をつくり、自分のなかで登場人物(赤ちゃん)たちのキャラクター、個性を作り上げる。これはそんな自由の許された作品である。」

モンゴルの赤ちゃんは広い大地でのびのびと・・・

フランス人のレビュー

「子どもの育て方1つをあげても、世界はこんなにも多様性がある。そこがこの作品のおもしろいところだし、結局は文化の違いあれど、みな同じ人間なんだなと思った。」

「この映画はとてもシンプル。シンプルイコール理解するのに簡単だと言う人もいるけれど、私はそうは思わない。大人になるにつれ忘れていく“シンプルさ”というのは、本当は幸せに生きるためのキーになるのかもしれない。赤ちゃんたちにそんなことを教わったような気がする。」

「とても新鮮でハートフルな映画。見るだけで幸せな気分になれる。時には思わず笑ってしまい、時にはすごく感動的で、ショッキングだったりもする。この短い映画のなかで、命の美しさをうまく伝えていると思う。」

「ひとつひとつのカットが写真になりそうなほどきれい。さすがだ!」

日本の赤ちゃん、まりちゃん

子どもがいる人も、そうじゃない人も。男性も女性も、みんなが癒され幸せな気分になる映画、Babies。11月3日、ついにフランスでDVDリリース、日本での公開は今のところ未定。これは私の勝手な予測だが、そのうち日本でも映画になるのではないかと思う。Babiesはこれからも要チェック映画のうちの1つである。


3 コメント

    • 観たよー!すごい癒された。自分が子どもを育てるときには〇〇になるのかな?なんて、想像しながら見てたよ。何より赤ちゃんの表情がかわいい!何度も観たくなる映画だよ。

  1. はじめまして
    素敵な映画の記事だったので、コメントしております。

    残念ながら今のところご紹介の映画は
    日本では見られないのですが、見られる日が来るのを楽しみにしています。

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