パリの女性

フランス人と結婚し、フランス生活を始めて2年。最近ではフランス的生活習慣にも慣れてきました。今後、日本とフランスのどちらに住むのか未だにわからない状態ですが、『もし日本に住むようになったらフランスの○○がなくなるのかぁー』と思うと、少し残念に思ったり…。

そこで今回は、フランス在住2年目の日本人妻が語る『日本にも取り入れたいフランス的生活習慣』を7つご紹介します。


1年5週間のバカンス

やはり、バカンスの習慣がある国に住むのは素晴らしい!フランス人の89%が年5週間の有給休暇を使い切っており、この数字は世界ダントツ1位。反対に、世界で一番有給を使わない国は日本で33%です(ソース:ロイター)。フランスには国民全体でバカンスを奨励するような風土があります。だからフランスのバカンスを1度知ってしまうと、バカンスのない国がとても寂しく思えてきます…。

2サラリーマンの6時帰宅

フランスのサラリーマンは帰ってくるのが早い!もちろん職種にもよりますが、サラリーマンは大体みんな7時には帰宅しているようです。仕事が忙しい時期でも、どんなに遅くても9時ぐらいには帰ってきます。もちろん会社での飲み会も日本ほどないので、帰りが夜中になることは基本的にありません。私の旦那は夕方の4時に帰ってきたこともありました!(もちろん早退ではありません) 働いていても家で過ごす時間が十分にあるということは、家族でコミュニケーションをとる時間があるということ。これって専業主婦にとってもありがたいことですよね。

3食後のデザート

最後のデザートを食べることで、食事全体の満足度があがるって知っていますか?日本の食卓では食後に何かを食べることはありませんが、フランスでは食後のデザートは常識。習慣になってくると、デザートなしの食事がとても味気なく感じてきます。ゆっくりと時間をかけて食事をするフランス人の習慣を表している存在なのかもしれません。


4せかせかしない、ゆっくり生活

フランス人は常にマイペース。日本のように時計を見ながらせかせか動く人をあまり見かけません。言い方を変えれば時間にルーズなフランス人ですが、時間に追われた毎日を送るよりもよっぽど人間らしいと思います。

5ピルの服用

ピルに関してはアジアではまだまだ偏見があり、賛否両論ありますが、個人的にはおすすめです。1)避妊が男性任せではなく女性が主導となれる点、2)生理痛改善、3)避妊率の高さ…など、日本ではピルに対して悪い面ばかりが取り上げられますが、いいところもたくさんあります。もう少し、日本でもピルの服用が一般化すればいいと思います。

6夫婦でデート習慣

フランスは何といってもカップル社会。結婚しても夫婦が男と女の関係であり続けることが大切だとされています。時には子どもをシッターに預け、夫婦2人で食事に行くことも一般的なようです。結婚してもずっとつきあいたてのカップルのようでありたい!と望む方にはうってつけ。

7ベビーシッター制度

日本ではあまり耳にしないベビーシッター制度。フランスでは単発であれ、長期であれ、ベビーシッターをお願いするママが多いです。子どもを預けるという選択肢があるというのは、子育て中のママにとってはありがたいことなのでは?預ける自由と預けない自由。2つの選択肢があるということに意味があると思います。

写真:Sacha Fernandez


15 コメント

  1. 医者のいうこともフランスと日本で違うんですね。
    日本の場合では35歳以上で喫煙者の女性には処方してはいけないことになっているとお医者さんが言ってました。(管理人様は20代だと思いますが・・・)
    日本ではピルとタバコの併用は血栓ができやすくなるという話をよく聞くので、日本でピルが普及しない理由かもしれません。。

    • 現在オーストラリアで人種による薬剤の分解能力が治験として研究中ですが、分解酵素が異なる人種間で同じ食事・アルコール・薬剤でも効き目が変わります。一方には薬でも他方には毒になります。

      試してみておかしいな、と思ったらすぐやめて下さい。

      日本の病院でスコットランド人の旦那は通常の2倍を処方されていました。逆に西洋の病院で私たちがその国の人たちと同じ量を飲まされる事に疑問を感じます。

      パーマ液や毛染め剤でさえ人種で替えるのに、体内の見えないところでは画一の錠剤って不思議じゃありませんか。

  2. ピルを服用しないことが偏見、しいてはさも時代遅れのように語られているのが気になりました。
    「日本では悪い面ばかり…もう少し日本でもピル一般化が…」とありますが、
    日本でも婦人科でかなり前からごくふつうに処方してもらえるのでビックリしました。
    フランスでもピルが体に負担がかかる、自然じゃないから、体重が増える、不妊の原因になる
    などの理由からピル反対派も多いですよ。

    • tiliaさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      ピルに関してですが、確かに日本でも婦人科で簡単に手に入ります。
      しかし、ピルの普及という点においては、日本はまだまだフランスに比べて遅れていると思います。
      理由は以下3点です。

      1.ピル服用率の差
      2.ピル解禁年度の差
      3.ピルに対する認識の違い

      1.フランス語で「経口避妊薬(ピル)」を調べると、ウィキペディアには以下の記述があります。
      Au début des années 2000, environ 60 % des femmes françaises âgées de 20 à 44 ans utilisent cette forme de contraception.
      (2000年前期では、20〜44歳のフランス人の女性の約60%が経口避妊薬を服用)
      それに対して、2008年に厚
      生労働科学研究の一環として実施した「第4回男女の生活と意識に関する調査」結果
      によれば、わが国で現在ピルを服用している女性は3.0%(82万3千人)と推計されてい
      ます。

      2.フランスでは1974年12月4日にヌーベルト法の改定により、避妊の自由化は大きく改善しました。当時のフランス人女性にとって、ピルの解禁は「女性が勝ち取った自由」という認識が高く、「この20年間で女性の人生を変えることに最も貢献したものはなにか?」という調査では避妊の自由化、特にピルの使用を挙げている女性が59%を占めています。対する日本は、低用量ピルが認可されたのはそれから25年後の1999年。当時、先進国のなかでピルの解禁をしていないのは日本だけだと言われていました。

      3.これはフランスの婦人科の先生に聞いた話ですが、日本人は特にピルに対して強い不安感を持っていると語っておられました。普及していない=例がない、というわけで疑ってしまうのも無理のない話です。確かにフランス女性でもピルを嫌う人もいますが、統計的に見ても日本とは比べものにならないほど“少数派”ではないでしょうか。じゃなきゃ、フランスでもピルの服用率は10%以下だと思いますよ。

      ピルに関しての、フランス(欧米)と日本の認識のズレはマリファナのそれと似ている、というのが個人的な印象です。なかなかわかりあえないものです。

  3. こんにちは。リリーさんの提示するトピックが比較的ポップで明るいものなので、コメント陣もまぁあまりそこまで目くじら立てなくてもいいんじゃないのかな?ともおもいます。

    まぁそりゃダークな面はありますよ、1-7についてすべてにいえます。

    5週間のバカンスや、充実した医療制度にせよしっかりとした納税者の確保がないと成り立たないわけで、怠け癖のついた白人層が嫌がる仕事が増えてしまいそれを補うためにモロッコやチュニジア、東欧のあたりからの移民が絶えないわけです。よって文化の破壊、民族主義者の台頭、治安の低下というなんとも悩ましいことがフランスだけでなく欧州、とくに社会福祉が充実してる国々で(スカンジナビアなど)起こっている、起こり始めているのです。

    サラリーマンの6時帰宅・笑。いいですね。僕は週に28時間くらいしか働いていないので同感です。でも日本では確かに難しいし、飲みや接待も仕事の延長であったり、それ自体がちょっと異常な感じはしますね。日本で働いてる知り合いのお兄さんはここ2年で平日に家族と夕食をともにしたことが3回くらいだそうです。うわぁ。こういうことをリリーさんは言ってるんでしょうね。

    食後のデザートはコメントにもありましたが、日本料理って砂糖を料理に意外と多く使っているから、それとは対照的に欧州の料理はまったくといっていいほど料理に砂糖を入れないと聞きました。だから食後にこってり甘いものを食べるのだと。おいしいからOKなんですけど。^^

    ゆっくりしない生活!そのとおりです。だけど、ゆっくりできない人たちがいるから、ゆっくりできてる人がいるのかも?

    ピルの服用!きましたね。確かにポピュラーですよね、欧米では。
    むしろゴムの方が廃れてきてます。(日本のさまざまなゴムの品揃えに比べたら欧州はたしかにショボイ、つまり大して関心がないから?)

    リリーさんの言っていることはピルの安全性云々の議論ではなくて、フランスが60%なのに対し、日本の3%ってあまりにも低いよね、もっとチョイスできる環境があってもよくない?ということです。ピルが普及していない日本では結局オトコがゴムを使わなかった場合ほとんどその他の避妊方法が皆無なわけで、これがいけない、ということでしょう。たしかに日本の中絶率は凄まじいものがあります。殺された胎児、中絶で心も身体も傷ついた女性も何もいいことないでしょう。

    僕は自分の彼女にはピルはすすめていませんが、チョイスの確保は大切だとおもいますよ。
    そもそもピルは怖いけど、頭痛や整理痛にはバファリンはお手ごろでOKだという基準がずれているのかも。

    夫婦でデート習慣。いいですね。子供が巣立っていった後にゆっくり寄り添える相手ははやり、自分のパートナーです。がむしゃらに働いて子供を育てた後は、お互いの苦労をねぎらい、楽しい老後を過ごすべきだとおもいます。飯、風呂、寝る、ではダメですよね・笑。

    ベビーシッター制度!
    仕事がおわったので、もう帰ります!チャオ。

  4. しんさまは私についてコメントされてるんでしょうか?

    確かに、日本では男性がバイアグラを手に入れるには数年もかからなかったのに
    女性が避妊ピルを手に入れるには40年かかった。
    全くアジアってのはケシカラン。みたいな報道されてましたからね、こちらでは。

    私はゲイなので、ピルの使用についてはイマイチピンと来ないです。
    アナルセックスで妊娠するとも思えませんし。下世話な話でスミマセン

    翻ってコンドームですが、ここ数年、オーストラリアではHIV感染者の数が急増しておりまして
    政府を挙げてコンドームを使いましょう的なキャンペーンを行っているので
    (ゲイ、ストレートコミュニティ両方にです)
    フランスでコンドームが廃れてきているというので、ありゃ?大丈夫なのかな?と思っただけです。
    目くじらを立てたつもりはありませんでした。すみませんでした。

  5. こんにちは。うーむぅ、僕は誰かに個人的に意見を向けているわけではなかったのですが、まぁ。
    いいんじゃないですか、オープンに意見を交換するべき場所でもありますからね。匿名で。

    HIV感染は確かに人類の脅威です。

    ただ、コンドームとピルの使用云々とはまたちょっと用途が違うんですよ。このへんごっちゃにしちゃってる人が多いんですけど。

    カジュアルセックスを楽しみたいのなら女性がピルを飲んでいようがいまいが男性はコンドームをつけるべきでしょう。避妊だけではなく、性病という問題が絡んできますから。(とくにそういったカジュアルセックスをしようとする人には性病を持っている可能性も上がるでしょう、偏見抜きに)
    ただ、真剣にお付き合いをしているカップルや、夫婦間では相手の性病が怖いからコンドームを使い続けましょう、というわけにはいかないのです。だってそれがわかっているなら抗生物質をのんで治しましょう、となるのが正解だし、例えば、女性に性病の症状が現れて病院に行くと、パートナーも含めて根本的に治療しないといけないから、パートナーも連れてくるように、といわれますよ。(アメリカの話ですけど日本もそうでしょ)それでパートナーがしぶったり嫌がったり、他の男からうつされたんだろうとか逆切れでもしたら、そのレベルの男なのだと判断もできてしまうわけですが。夫婦だと子供だって作ろうという話もでるでしょうし、円満なカップルや、夫婦には(外からもたらされる)性病は脅威にならない、本来ならばなるべきではない要素であるということを認識して下さい。

    オレもしかしたらHIVかもしれないからこれかもずっとコンドームを使い続けようというカップルはいくらいるのか?(性病はHIVと違って比較的根治が容易)出会って早い時期にセックスするようになれば、相手のこともそこまで深く知らない詮索もしないだろうから、話は別ですよ、何度も言いますが。相手のことが分かってきて真剣に付き合うようになればコンドームからピルに切り替えるという方法もありです。そればかりは両サイドの合意によるものなので何の強制もできないし、正解もないと思います。

    ゲイでアナルセックスをする人はどうしても出血は避けられませんから、コンドームは使いたいところなんですよね。ただ問題があって、「避妊する必要もないのにどうして俺たちにコンドームがいるんだよ」という結論に達していて、なかなか片方が言い出しにくい、よって、ほとんどの場合がコンドームを使わずにそのまましているわけで、残念ながらHIV感染率は上がります。ぐっと。

    Andyさんも言ってるでしょ、
    「私はゲイなので、ピルの使用についてはイマイチピンと来ないです。
    アナルセックスで妊娠するとも思えませんし。」とね。

    ゲイだとかストレートが云々が問題なのではなく、柔軟に客観的な情報を取り入れて安全にパートナーと楽しむべきものだと思います。

    では。

  6. 確かにこれは、全部賛成です!いろいろフランスにも問題点がありますが、これらは全部見習いたいことだと思いますし、これらの習慣が私のフランスが好きな原因です。あと子供が生みやすい育てやすい環境のあるところ。

  7. 私は7つのもので取り入れたいというものは、あまりないですね。
    たぶんcanadaにすんでいるからかもしれませんが。
    ベビーシッター制度はいい風に聞こえますが、結局お金もかかりますし
    ベビーシッターもいいベビーシッターを見つけるのが難しいです。
    あと、ピルの問題は性感染症の問題もあるので
    避妊薬としてはいいかもしれませんが、常用はほかの方が書かれているように
    血栓の原因やがんの原因になる可能性も議論されているので
    簡単に取れてしまうということ=人体モルモットが多いということです。
    確かに日本はピルに関しては警戒心が強いですが、
    逆にその分Sexに関する意識も違うのかもしれません。

    フランスのお菓子はおいしいでしょうが、
    ダイエットには危険かも。
    よく歩くフランス人にはいいですが
    車社会の北米人には危険な食べ物ですね。

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