今月12日、ディズニーランド・パリが20周年を迎えました。開園当時はユーロディズニーランドと呼ばれていたディズニーランド・パリですが、ヨーロッパに位置する唯一のディズニーリゾートであり、イル・ド・フランスにおける2011年度観光客数ではルーヴル美術館やエッフェル塔などをおさえて首位になるほどの人気です。

しかし、ディズニーランド・パリを訪れたことのある日本人客の評判はあまりいいものではありません。そもそも東京ディズニーランドと比べること自体、ナンセンスだと言う人もいます。それではディズニーランド、パリと東京の違いとは何なのでしょうか?今回は行く前に知っておきたい!ディズニーランド、パリと東京の違いを7つご紹介します。


 

1. 敷地面積

ディズニーランド・パリには、ディズニーの物語を体験できるディズニーランド・ パークと、シネマやアニメをテーマにしたウォルト・ディズニー・スタジオ の2つのテーマパークがあります。二つの異なるパークから成る点は日本と同じです。ディズニーリゾートの敷地面積はパリが2,230万m2、東京が51万m2でパリの方が圧倒的に大きいです。

しかし、ディズニーランドのみの敷地面積を比べたら、圧倒的にディズニーランド・パリが小さいです。ちなみにディズニーランドの敷地面積が世界で一番広いのは東京。この数字からもわかるように、スタジオ、ヴィレッジ、ホテルなどを含むディズニーリゾート・パリの敷地内には東京に比べて、だだっぴろい空間が多く、特に駅からランドやスタジオまでの距離が非常に長いです。しかし、ランド自体の面積は狭いため次のアトラクションへの移動距離が短く、一日でランドを4~5周することもさほど苦にはなりません。

 

2. アトラクション

行く前に知っておきたい!ディズニーランド、パリと東京の7つの違い東京ディズニーランドの開園の9年後に開園したディズニーランド・パリ。敷地面積も小さいため、アトラクションの数は東京よりも少なめです。ランドで比べてみると、東京にはあるジャングルクルーズやスプラッシュマウンテンなどのアトラクションがパリにはありません。

その代り、パリオリジナルのアトラクションとして、「La Galerie de la Belle au Bois Dormant (眠れる森の美女ギャラリー)」「Alice’s Curious Labyrinth (アリスの迷路)」などがあります。パリのディズニーランドは印象として、乗り物というよりはディズニーの装飾された場所を見て回るような子供向けのアトラクションが多いように思います。

 

3. キャスト

ディズニーランド・パリを訪れたことのある日本人が“がっかりするところ”として、最も多く挙げられるのがキャストの態度の違いです。東京ディズニーランドの場合、ショーや係員のキャストはもちろん、レストランやお土産屋さんの人まで徹底して、来場者を楽しませてくれるような雰囲気がありますが、パリの場合はみんな無表情。日本では考えられませんが、ふてくされた表情で働くウェイトレスがいたり、お釣りを間違えて返されたり…。

パリでよく言われる“フランス人のサービスの悪さ”は、ディズニーランドでも健在です。テーマパークでのキャストの重要性がディズニーランド・パリに来ればわかると思います。ディズニーランド・パリが“夢の国”ではない原因はこんなところから来るのでしょう。


 

4. 客層

行く前に知っておきたい!ディズニーランド、パリと東京の7つの違い日本のディズニーランドで一番多く見かけるのはカップル。次に友達や家族、といったところでしょうか。とにかく東京ディズニーランドはカップルが多く、デートスポットとして有名です。

一方、パリのディズニーランドは家族連れが一番多く、パーク内をベビーカーを押して歩く人がとても多いです。アトラクションやショーなども子供向けのものが日本に比べて多いです。ディズニーランド・パリはおみやげも子どもをターゲットにしている点が特徴的で、パーク内のお土産屋さんに必ずある小さな子どもがディズニーキャラクターに変身できるドレスやコスチュームなどの子供服が豊富にあります。パリではディズニープリンセスに変身して園内を歩く小さな子どもに必ず会うでしょう。

 

5. 料金

ディズニーランド・パリのチケットはランドとスタジオを1日の間で行き来できる2パークチケットが59€(約6500円)で販売されています。ランドもスタジオも割と小さいので、1日のうちに行き来できるチケットはとても便利です。年間パスポートの金額は日本と比べてとても安く、2パークで119ユーロ(約13000円)で販売されており、2回行けば元が取れる計算になります。

ディズニーランド・パリは東京ディズニーランドと違って、入園料や年間パスの割引キャンペーンを頻繁に行っており、パリの地下鉄やバス停、雑誌などによく広告を出していたりする点も日本とは違う点です。東京ディズニーランドは安売りはしない代わりに来場者の期待を絶対に裏切らないディズニーランドの質にこだわり、ディズニーランド・パリは料金を下げてできるだけ多くの来場者を確保することに力を注いでいる印象を受け、マーケティング方法の違いがよくわかります。

 

6. 他言語対応

ディズニーランド・パリはヨーロッパ唯一のディズニーランドだけあって、ヨーロッパ中から多くのお客さんが来ます。英語対応はもちろんのこと、スペイン語やイタリア語なども流暢に話せるキャストやスタッフが多いことがディズニーランド・パリの特徴です。

ディズニーランド・パリのミッキーはフランス語を話し、ミニーはフランス語と英語を同時に話します。パーク内では、あちらこちらでたくさんの言語が聞こえてきます。残念ながら日本語対応をしてくれる人はあまりいませんが、多言語に対応してくれるところがヨーロッパならではの特徴と言えます。

 

7. ディズニーグッズ

行く前に知っておきたい!ディズニーランド、パリと東京の7つの違い

テーマパークの楽しみの一つでもあるお土産選び。ディズニーグッズも、パリと東京ではかなりの違いがあります。ディズニーランド・パリでは洋服やバッグなどのアパレルグッズが豊富です。

なかでも子供服は品数も種類も豊富で、お気に入りの1着が必ず見つかります。また、日本ではディズニーランドに着いてすぐにミニーの耳が付いたカチューシャや被り物を買い、それをつけてパーク内を歩く人が少なくないですが、フランスではどちらかというとそういう人は少数派です。全体的に、日本人の方がディズニーランドにかける情熱があるように感じます。


3 コメント

  1. 大体、休日にスカイツリーやディズニーで遊ぶというのは典型的な発展途上国の傾向ですね。アジアからの外国人が多いのもうなずける。ハコモノに乗っかり、人に与えられた形の中で遊ぶのは芸がない。
    欧州では公園を散歩したり、海岸で読書、サッカー遊びなど、各々が思い通りに工夫して休日を楽しむ。因みにユーローディズニーは一年目に経営不振で経営者が変わり、現在も経営不振は続いている。わざわざ高い料金を払ってコピーを見に行くバカもいない。郊外に出れば、本物の城がたくさんある。
    果たしてこの国も自分で考え工夫をして遊べるような成熟した社会になれますかな???

    • グローバルな視点で物を語るのは大変結構な事ですが、その前に貴方は日本の事をもっとお知りになった方がよろしい

  2. 日本はテーマパークにかける情熱が強いのは現実が生きにくいからでしょう フランスはテーマパークには入らなくても街並みも郊外の風景も絵になるくらい美しいし、わざわざ夢の国みたいな虚像を求める必要がないのでしょうね。

    十分日常を楽しんでるのがヨーロッパでしょうから。生活の余裕が違うでしょう。限られた休みと空間で必死になる必要がないのだから。

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