「留学は就職に有利」は大うそ! 行っただけの語学留学がダメな6つの理由

 大学を卒業しても就職先が見つからないと言われる現代。これからはグローバルな視点をもつ人材が企業には必要だと思い、就職で有利になる留学を考えている学生も少なくないのでは?確かに、「長期の留学経験がある」というのは面接でのアピールポイントになりますが、“行っただけの海外留学”なら、人事担当者はむしろマイナスに捉えてしまうかもしれません。せっかくお金と時間をつぎ込んで留学するのだから、帰国後の就職にも有利になるような留学生活を送りたいですよね。そのためには、留学斡旋会社が挙げる甘い言葉に惑わされず、留学に対するシビアな目をもつことが大切です。そこで今回は、語学留学が就職に有利にならない理由を6つご紹介します。留学後に日本での就職を考えている人はぜひ参考にしてみて下さい。

 

1. 留学経験のある学生なんて掃いて捨てるほどいる

今の時代、留学経験のある学生なんて山ほどいます。1つの企業に留学経験を持つ学生さんが大挙して押し寄せれば、採用の判断基準としての留学経験は意味が薄まります。しかも、留学経験を持つ学生が入りたい企業にも一定の偏りがあるので、結局のところ、留学経験があるだけでは他の学生との差別化は図れません。面接で留学経験をアピールして他の学生と差をつけたいのなら、 留学をしたという事実だけでは決定力不足です。何を身につけてきたかという「質」が問われます。


 

2. 「遊学」する学生が多い

日本人の留学生で、まじめに勉強する学生は案外多くないと言われています。宿題もせず、授業も欠席してパーティー三昧という学生もなかにはいます。そして、企業の採用担当者はこういった留学の現実を知っているのです。特に、休学・留年して留学する学生は本来“学ぶべきこと”から逃れて海外に行ったという、現実逃避型「遊学」の印象を持たれてしまいます。日本での就職を目指すのであれば、まずは学生の本分である“勉強”をきちんとこなしてきたというアピールをするべきです。海外で遊んでばっかりの留学をした学生よりも、国内で地道に就職に必要な勉強をしてきた学生では、後者の学生を採用する企業の方が多いのではないでしょうか。やるべきことから逃げ、海外に遊びに行った甘えた学生を欲しがる会社はありません。

 

3. 語学力だけでは採用の決め手にはならない

採用担当者の気持ちになって想像してみて下さい。面接に来た学生に「留学して英語力を身につけました」とアピールされて、心が動きますか?留学して語学力を身につけたなんて経験は当たり前すぎて、採用したいという気にはならないでしょう。そもそも留学して語学力が上がるのは当たり前な“前提”として、「その他に何を得たのか?」を聞いてくるはずです。語学力はあくまで仕事をする上での「道具」に過ぎず、翻訳者・通訳者のような英語を専門的に使う仕事以外で、語学力そのものを評価されることは難しいのが現実です。


 

4. 留学先で日本人とばかりつるんでいた「留学は就職に有利」は大うそ! 行っただけの語学留学がむしろ失敗に終わる6つの理由

企業の採用担当者が留学経験のある学生を評価する点のひとつに、「海外に行って苦労してでも何かを身につけてきた経験」があります。日本のように言葉も通じず、文化も違った環境でどんな苦労を経験し、どのように考えて、どう行動したのか。採用を決める人は聞きたいはずです。海外で困ったことがあっても、周りの日本人に頼ってばっかりだったという人はある意味、アピールできる点を自分から手放したとも言えます。現地での日本人との情報交換も確かに大切ですが、現地人や他国の留学生との交流もバランスよくしていきましょう。

 

5. 留学経験者が苦手な企業もある

日本で公務員になるなら留学はやめた方がいいです。まず海外の大学出は採ってくれません。また、上司や管理職に海外生活の経験者が少ない企業や部門の場合、留学経験者は扱いにくい…と思い込まれている可能性があります。日本で就職しようと考えている人は、自分の入りたい会社や職種が「留学経験をどう捉えているか」をOB/OG訪問、企業内見学などでよく調べてから、留学を決めましょう。

 

6. 留学後のビジョンを描けていなかった

せっかくの留学が失敗に終わる最大の原因がこれです。単に留学して、海外に行けばいいと短絡的に考えている学生が多いのが現状だからです。留学する前の準備期間の1日1日を大切に過ごし、留学で何を得たいのか?真剣に考えてみてください。留学後にどんな自分になりたいのか、何を身につけたいのか、どんなことを就職に役立てたいのか、面接では何をアピールするか。留学後の具体的なビジョンを描けている人ほど、留学期間を有意義に過ごし、目標や夢を達成しやすいと言われています。留学を就職活動に活かしたいのなら、留学経験を戦略的に使いましょう。

 

最後に

「留学 失敗」で検索してみると、いろんな体験談がでてきます。その多くが「ホームスティを申し込んでも、希望通りの家族を紹介してくれない」とか、「休憩や昼休みは出身別で固まっており当然、母国語で話している」とか、「日本人が学校に多すぎて日本人ばかりとつるんでしまう」だったり、環境が思っていたのと違うというパターンが多いです。でも、この留学って本当に“失敗”なんでしょうか。思った通りにいかないことなんて山ほどあります。何かと不便な海外生活では尚更です。思い通りにいかないという“愚痴”よりも、“思い通りにいかない現状をこうやって乗り越えた”という体験談の方に興味がある人の方が多いのではないでしょうか。

 

参照:シューカツの法則教えてgooJcastニュースほか


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