「日本が大好きだー!」と語る親日家の外国人は多いが、そんな日本好きな外国人でも「日本になじめる人」とそうでない人がいるようだ。日本のアニメや漫画から日本に興味を持ち始めたという外国人でも、実際に日本で生活してみると「日本の○○なところが合わない」、「日本人の○○な所がどうしても受け入れられない」と日本生活への難しさを語る人もいる。

それでは、同じ日本好きな外国人でも「日本にすっかりなじむ外国人」と、「いつまでたっても日本になじめない外国人」の違いは何だろうか。そこで今回は、日本が合う外国人の共通点を5つご紹介する。


 

1. 元々の性格が日本人っぽい

日本好きな外国人は元々の性格がどこか日本人的だったりする。真面目できちんとした性格で、他人への尊重を重んじるようなタイプだ。特に日本での生活が好きだと語る外国人は、一番気に入っていることとして、「すべてがきちんと機能していることや安全で清潔なこと」を挙げる。

確かに日本の社会は、秩序的で全てがきちんと正確に機能している便利な国だ。治安の良さや清潔さもポイントが高い。異国から来る人のなかでも、「きちんとしていること」に重きを置くような性格の人には、まさに日本はぴったりとくるなのではないかと思う。

ある米国人女性のブロガーは、日本で働くかどうか迷っている外国人に、「もしとても感情的で表現力が豊かなイタリア人タイプが好きなら、日本のクールさを楽しめないかもしれない」とアドバイスしていた。また、「時間に縛られることが好きでないなら、日本でプレッシャーを感じるかもしれない」と、時間にルーズな人も日本に住むのは勧めないと語った。やはり、日本人のこころに通じるところがある人の方が日本にはなじみやすいようだ。反対に、日本人とは真逆の考え方をしている人はそれだけストレスがたまってしまうかもしれない。

 

2. ルールを素直に受け入れられる

【日本人みたいな外人】日本になじみやすい外国人の共通点5パターン日本をもっと知ろう!日本人と仲よくなろう!と意気込んで日本にやってきた人でも、そんなやる気を失ってしまうことがある。その引き金となりやすいのが、日本では誰もが守っている社会的なルールだ。日本は社会的ルールがとても多く、細かい。例えば学校や職場では服装や身なりの規則がきっちりしてある。先輩を敬わなくてはならない人間関係も日本社会でのルールだ。また、日常の細かいところで言えば、ごみを出せる曜日が決まっていたり、ゴミ分別もルール化されている。そして社会のルールを守れない人に対する日本人の評価も諸外国に比べると厳しいように思う。

 もともと割と自由な国で育った人が、日本社会での細かいルールをひとつひとつ守るのは簡単なことではない。それに、日本社会で順応していくには「このルールは一体何のためにあるんだ?」と疑問に思っても、素直に受け入れることがある程度必要になってくる。ごちゃごちゃ考えるのではなく、「ルールだから守る」という素直さがない場合、日本での生活もストレスが多いものになってしまうのではないだろうか。日本生活の適応につまづいてしまう外国人は、意味のないように思えるルールを守らなくてはならないことに憤りを感じてしまうようだ。

 

3. チームプレーが得意

日本で外国人が快適に生活するためには、「集団のなかでの自分」の役割を理解することが欠かせない。欧米社会と日本社会の大きな違いの一つに、「個人主義と集団主義」という違いがある。日本は個人よりも集団に価値を置き、個人でよりも集団で行動することが多い社会だ。


「空気を読むこと」を重要視する日本においては、「議論を通して立場を明確にすること」を好むような個人主義的な人は浮いてしまうかもしれない。個人の進歩と充実なくして全体の向上は達成されないという個人主義の立場の人からすると、日本人の相手の意向を推し量るようなコミュニケーションの取り方に苛立ちを覚える。議論が発展しない日本人の会話を退屈で無意味なものに思えてしまったり、いつまでたっても日本人と仲よくなれないと焦りを感じてしまうかもしれない。

いずれにせよ、日本人には日本人のコミュニケーションの仕方があることを理解することがまず先決だ。「本音と建て前」や「お世辞」、「根回し」など、個人主義社会にはあまり見られないようなコミュニケーションの取り方が日本にはある。これを外国人がすんなりできるようになるには難しいかもしれないが、「日本人を理解しよう」と努力することが必要だと思う。

 

4. 「人間みな同じ」

【日本人みたいな外人】日本になじみやすい外国人の共通点5パターン

 外国へ行くと誰しも、相違点ばかりが目につく。「日本では家にあがる前に靴を脱ぐのに、アメリカ人は違う!」、「日本の店員さんと違ってフランスの店員は無愛想だ!」などと、私たちが海外へ行くと日本とは違うところばかりに目が行く。これは日本を訪れた外国人にもあてはまり、「アメリカでは~なのに、何で日本ではそうじゃないの?」と質問されたり、「中国人はみんな~するのに!」と言われることがある。

こういった相違点に気が付くのはとても自然なことではあるが、相違点“しか”目につかなくなると問題である。自分たちと日本人を全くの別物として考えるようになってしまうからだ。日本人はこんなにも違う、だからわかりあえないとあきらめてしまうことになりかねない。

反対に日本でもたくさんの友達ができて、日本にすっかりなじむ外国人というのは、話してみると「日本人も外国人も結局は同じ」だとどこか悟っている人が多いように見受けられる。文化や習慣、コミュニケーションの違いはあれど、幸せな気持ちになるときもあれば、落ち込んで悲しい気持ちになるときもあるのが人間。こういったヒトの気持ちというのはどこの国の人でも一緒だと思っている。日本人を見下すことなく、かといって日本人に媚びるでもなく、同じヒトとして受け入れる心をもつ外国人が、日本人にも安心感を与えることができるのではないかと思う。

 

5. 仕事第一

外国人が日本で生きていくためには、犠牲にしなくてはいけないこともある。まず、日本では“よく働く”人にならなければならない。特に、バカンス休暇や労働者の権利保障がしっかりとしているヨーロッパの人が、日本で暮らしていくにはそれなりの覚悟が必要だ。東京のビジネスマンの睡眠時間は世界最低、労働時間が長く、長期休みも少ない。家庭よりも仕事を優先しなくてはならない時だってある。

外国人と仕事をしたことがある人は知っているだろうが、外国人を日本人と同じように働かせるのはとても難しい。いくら仕事が残っていても就業時間が終われば、そそくさと帰ってしまう外国人もいる。しょっちゅう遅刻する人だっているかもしれない。文化が違えば、“働く”ということに対する考え方も違う。しかし、日本で生活して食べていくにはどうしても日本のやり方にあわせるしかない。周りのみんなが“働き者の国”でどうやっていくか?ここに、日本に馴染める外国人とそうでない外国人の違いが出てくるように思う。

 

まとめ

日本社会や日本人になじむ外国人の特徴

  1. 元々の性格が日本人っぽい
  2. ルールを素直に受け入れられる
  3. チームプレーが得意
  4. 「人間みな同じ」
  5. 仕事第一

7 コメント

  1. 外人は植民地感覚で天狗になってたり、ご都合主義の移民癖で転々とする所が当たり前だと思ってる人には来日して欲しくないと思う。

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