みなさん、ヌテラ(nutella)って知っていますか?ヌテラとはヘーゼルナッツペーストをベースに砂糖、ココアなどの材料を混ぜ合わせた、チョコレート風味の甘いスプレッドです。一度食べたらくせになるヌテラは世界中にファンが多く、特にヨーロッパでは欧州文化として根強い商品として有名です。欧州の家庭ではキッチン棚のなかに1本は常備しているという大人気商品。日本ではあまり馴染みのないヌテラですが、ヨーロッパにはヌテラクレープやヌテラワッフル、ヌテラフレーバーのアイスクリームなど、ヌテラの関連商品がたくさんあります。

筆者はフランスに住み始めて6年目ですが、今ではすっかりヌテラ信者です。パンにもクレープにもパンケーキにもたっぷりとヌテラを塗って食べるのがやめられません(カロリーが気になるところですが…)。そこで今回は、日本では馴染みのないヌテラの知られざる真実を7つご紹介します。食べたことがない方も、ぜひ一度試してみてください。


 

1真の朝ごはんチャンピオン

2005年、ヌテラが誕生して40周年を祝うイベントで、ヌテラはギネス世界記録の『最も世界で愛されている朝ごはん』に選ばれました。27,854人が招待された式典では、ロールブレッド2個、オレンジジュースパック、バター、クリームチーズ、ヨーグルトドリンクとヌテラがふるまわれたそうです。

2バカ売れ御免

世界で販売されているヌテラの瓶は、2.5秒に1本という速さで売れています。テレビCMで3秒に1本売れてるシャンプーというのがありましたが、そのシャンプーよりも売れているのがヌテラ。2.5秒に1本という売れ行きがずっと続いている商品となると、どれだけ人気なのかお分かりいただけると思います。

3ヌテラすしが好評

これだけ人気のある商品ですから、当然ヌテラを使ったアレンジスィーツが登場します。ヌテラクッキー、ヌテラアイスクリームなどがそれですが、日本人からすると思わずぎょっとしてしまうアレンジレシピも。それが、ヌテラすしです。フランスの大手寿司プラネットが販売しているヌテラ巻は、ほんのり甘いミルク味のお米とヌテラを薄焼き卵で包んだもの。「ヌテラいちご巻」や「ヌテラバナナ巻」なども好評だとか。

ちなみに筆者も味見したことがありますが、感想は「お寿司と思わず、デザートだと思って食べればイケなくはない」でした。まずくはないですが、わざわざ買って食べようとまでは思わない味…とでもいいましょうか。日本人の筆者はこんな感想を持ちましたが、フランス人には割とウケが良く、人気の定番巻になりつつあるのだとか。一度お試しあれ!


4塗りすぎ注意

世界75ヶ国で販売されているヌテラ。1年間に売れるヌテラの総量はどのくらいになるのでしょうか。統計によると、1年間に売れるヌテラをスプレッドすると、サッカーフィールド1000会場分になるそうです。

ちなみにサッカーフィールドの面積は7140㎡。食パンの大きさが12×10だとすると、サッカーフィールド1会場は食パン約60万枚分。1年間に売れるヌテラの総量であるサッカーフィールド1000会場分は食パンに6億枚に相当します。

5“ヌテラの日”があるらしい

イタリアのフェレロ社が1964年にヌテラを販売してから、瞬く間に世界中に広がっていきました。世界中のファンとヌテラのおいしさを分かち合うことを目的にした「ヌテラの日」が、2007年、イタリアの2人のブロガーによってインターネット上で始まりました。

毎年2月5日はヌテラの日。ヌテラを食べるながら、ヌテラを使ったおいしいレシピやヌテラの思い出話、ヌテラの写真などをインターネット上でシェアします。ファンが勝手にマーケティングまでしてくれる商品、それがヌテラです。

6ヌテラ中毒がけっこう深刻

ここまでヌテラがいかに人気かということを紹介してきましたが、この人気がゆえに中毒者になる人が少なからず出てきており、問題になっています。ヌテラホリックと呼ばれる中毒者は太っているのにヌテラがやめられない、ヌテラが家にないと落ち着かない、ヌテラを1日1回は食べないと嫌だ…という人たち。肥満が社会問題となっている欧米では、甘くまったりとしたペーストが止められないヌテラホリックが割と深刻な問題として捉えられており、ヌテラホリックの集まるFacebookページまで登場しています。

一度食べたら病みつきになってしまうヌテラですが、やっぱりダイエットの大敵です。何事もほどほどに。

7マーケティングがすごい

なぜヌテラはこれだけ世界中に広まっていったのでしょうか。その秘密はマーケティングにあります。ヌテラがイタリアで誕生した当初、イタリアでは食パン1切れをスーパーに持ってきた子どもに無料でヌテラを塗ってあげるサービスを開始しました。

これが予想以上の大ヒット。あっという間にヌテラのおいしさが知れ渡り大人気商品へと成長しました。現在ではヌテラのFacebookページで「イイね!」を約3千万件を獲得するほどの人気商品となっています。

参照:nutella


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