みなさんは子育てで大切にしていることは何ですか。当然ですが、日本と外国では子育てで重要視していることも異なります。そこで今回は、海外の育児サイトで紹介されていた『日本人の子育ての特徴』をご紹介します。私たちが当たり前のように受けてきた教育のなかで、”日本特有”なものはどういったものでしょうか。

自立心を育む

意外なことに、日本の子育てはアメリカの子育てに比べるとより”自立心を育む”教育だそうです。アメリカでは様々なリスクから子どもを守るべきだと考える親が多いと言われています。


例えば、子ども同士がけんかした場合。アメリカ人の親ならすぐにでも飛んで止めに入るような場面でも、日本人の親は子どものけんかを黙って見守る傾向にあります。ABC Newsのインタビューに答えたクリスティーヌ記者いわく、日本の親は子どもに問題を自分で解決するよう促すため、アメリカの子どもに比べて自立心を持った子どもが多いそうです。さらにABC Newsによると、日本の親は子どもが小さい頃から家のお手伝いをさせる傾向にあります。

 

しつけ

日本語での”しつけ”は、英語で”discipline”です。disciplineは”自制心を持たせ、規則を守らせる”という意味合いが強い言葉であり、しつけは”礼儀作法を教えて身につけさせる”という意味です。しつけは仏教語の「じっけ(習気)」が名詞化した言葉であるため、礼儀を”習慣化させる”というニュアンスを含んでいます。そのため、日本人のしつけは、外国人の言うしつけ(discipline)とは少し感覚がちがうのです。

お茶の水女子大学名誉教授の内田伸子さんはこのように解説しています。

「日本人は子どもと話しながら食事の準備をするなど、日常生活のなかから子どもをしつけることを好む親が多いです。注意されたり批判されて学ぶのではなく、子どもがどんな状況に置かれても親を見て真似することで礼儀や振る舞いを学ぶようにしつけるのが日本の教育です。」


 

親のタイプの違い

欧米の育児誌などでは、「厳しい親」と「優しい親」と分類して比較する事が多いですが、最近の日本の場合は単純に「厳しい/優しい」では分類できなくなってきました。博報堂BaBuプロジェクトによる「現代子育てママの子育て事情調査」では、現代の育児ママをこのように分類しています。

■「巣づくり型フィーリング育児」
巣づくり型フィーリング育児は、子供の食事に素材から手をかけていること、同時に、子供のファッションにこだわりが強いことが特徴で、子供との今の生活を存分にエンジョイしている。また、他人に対する警戒心が高めで、反面、自身の親への依存度がより高い。さらに、比較的家の中にいることが多く、子供との密なコミュニケーションを重視する。出かける場合も電車や車などで遠出することが比較的少なく、どちらかといえば内向的な行動パターンをとっている。また、母親年齢は平均30.5歳とやや若く、20歳代以下で長子を出産した割合が77.3%を占める。
■「投資型ロジカル育児」
投資型ロジカル育児は、両親だけでなく、友人・医者や学校の先生・他のママからの情報など、広く子供に関する情報を収集する傾向があり、ママ友も多く、比較的オープンなネットワークを構築しているのが特徴。また、習い事に関心が高く、子供に対して将来を見据えた積極的な投資をしている。子供のファッションにはあまりこだわらず、見た目よりも将来性を重視する価値観が見て
取れる。また、母親年齢は34.1歳とやや高めで、30歳代以上で長子を出産した割合が45.0%と半数近くに達する。

 

まとめ

日本の子育てと海外の子育てに優劣があるわけではなく、単純に”違いがある”だけです。自分の子育て法に迷いが出てきたり、自信が持てなくなってしまった時は海外の子育て法を調べてみるというのも一つの解決策かと思います。1つのメソッドを突き通すのではなく、たまには立ち止まって様々なアプローチがあることを学びましょう。

 

参照:motherhood.modernmom.com


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