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長生きするものは多くを知る。旅をしたものはそれ以上を知る。

というアラブのことわざがあるように、旅をして気づくことや、考えさせられることは多い。海外旅行を有意義なものにするため、旅行先では病気にかからないように注意が必要だ。特に、病気にかかりやすい国では事前の下調べと予防、病気にかかったときの対策までを考えておくといい。


そこで今回は海外サイトLifeHackより、「病気にかかりやすい海外旅行先ワースト5」を紹介する。これらの国に行く予定のある人は参考にしてみよう。

1メキシコ

メキシコで旅行者を悩ませる旅行者下痢は、「モンテズマのたたり」と呼ばれている。メキシコでは、生ものや生水、氷などには十分注意が必要だ。不注意で水道からの水を飲んでしまったら、3-5日は旅行を中止し、トイレとベットを行き来するような症状にかかってしまう。

旅行者下痢症の大多数は病原体(細菌、寄生虫、ウィルス)により発症する。メキシコのような熱帯地域では発病率は、30-50%とされている。予防策は必須だ。

旅行者下痢を防ぐには水道水を沸騰させたり、ペットボトルの水のみを飲料するといった方法があるが、これだけでは不十分である。水道水で洗った野菜や果物にも避けたほうが良い。さらに、歯磨きや髭剃りなどに使う水もできれば浄水したものを使うべきだ。シャワーを浴びるときは、口の中に水が入らないように注意しよう。

2中国

中国は面白いケースだ。北京や南京市などの都会ではヘルスケアシステムが十分足りているが、よりディープな中国を旅する場合は、危険をはらんでいる。病院は除菌されていないし、医者や看護婦は注射器を再利用することを躊躇しない。これが原因で、HIV感染者が中国国内で激増したことは言うまでもないだろう。

中国の病院にかかるような事態になったら、注射器の再利用のような“使いまわし”を絶対に許可しないという意思をしっかしと伝えることが重要だ。もしくは、自分で医療器具を持参するという方法もある。そのことで、中国人の医師たちにぶつぶつ文句を言われてしまうかもしれないが、HIVにかかることを避けられるなら、彼らに嫌われてしまうほうが賢明な選択であろう。

3インド

インドはメキシコの問題と、中国の問題の両方を兼ね備えている。大都市以外の医療施設は問題が多い。メキシコと同様、食事には注意が必要で、生水や生ものをそのまま口にするのは避けたほうがいい。


しかし、メキシコや中国とは異なり、インドはマラリアに感染する人の数も顕著である。先進国ではマラリアが根絶しているにも関わらず、毎年4万人のインド人がマラリア感染が原因で死亡している。マラリアの感染地域はインドの平地全土に広がっており、特にコルカタ地域周辺の東インド地方は感染者が多い。

インド旅行を計画している人は、マラリア予防のための虫よけスプレーを用意したり、腸チフスのワクチン、A型、B型肝炎の予防、黄熱病への対策を調べておくとよい。インド出発の6週間前から準備しておくことだ。

4モロッコ

食事に注意し、病気の予防策をすれば、健康に旅行が楽しめるわけではない。特に、中東への夏の旅行を計画している場合は、熱中症に注意が必要だ。観光客に人気のあるモロッコでも、熱中症対策が必須である。

モロッコの駐在員の多くが、大都市圏以外での医療施設は基本的なものしか揃っていないと報告している。モロッコに訪れる人は全員、海外旅行保険に加入しておくべきだろう。中東の暑さに慣れていない観光客は、こまめに水分をとり、市内観光は日中の気温が高い時間帯は避けたほうがいい。

モロッコの病院にかかるようなことになってしまったら、病院が提示する書類の隅々まで確認してからサインをするようにしよう。外国人観光客にだけ法外な医療費を請求することはよく聞く話であるし、医療ミスや怠慢は解決されていないからだ。海外医療保険に加入することは必須であるが、同時に、緊急避難や本国送還までカバーされた保険であるかを確認したほうがいいだろう。

5クルーズ客船

クルーズ客船のなかで中国やインドでかかるような病気になることはないが、海外を周遊する豪華客船にはまた別の問題がある。それは、食べ過ぎ。揺れる船のなかでおいしい豪華客船の食事を食べ過ぎてしまい、船酔いからくるめまいや吐き気を催す人は多い。せっかくのクルーズ船なのに、ほとんどの時間をトイレで過ごすという事態になってしまうだろう。

健康でありたければ、「適度」であることが何よりも必要だ。食べ過ぎず、デッキの周りを歩いてエクササイズし、飲みすぎないこと。そうすれば、頭痛や腹痛で痛い目にあうことを避けられるだろう。

 

終わりに

病気にかかるリスクを調べずに、海外旅行をするのは無鉄砲すぎる。しかし、だからといって数日下痢になるのが怖いからと家に閉じこもっているようでは、何とももったいない。多少のリスクをとることだって、価値はある。旅は、あなたの人生経験を豊かにするのだから。

参照:lifehack.org


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