フランス 基本情報|業種別にみる!フランスのサービスの良い・悪い

フランスのサービスの質は悪い

日本人にもフランス人にも大不評な「フランスのサービスの質」ですが、サービス業の業種によって良い・悪いにある程度分けることができます。実際は、どの場に行っても「当たった担当者による」ところが大きいですが、同じような業種で働いている人は大体同じようなサービスを提供するものです。

そこで今回は、フランス在住8年目の筆者が業種別にサービスの質の良い・悪いをジャッジしてみました。これからフランスへ旅行&留学などで来られる方はぜひ参考にしてみてください。


※ ここでの評価は、フランスのサービスの質を基準にしたものです。フランスのサービスは基本的に、日本よりも「悪い」と捉えておいていいと思います。

 

1ホテル:普通、階級による

ホテルのサービスの良しあしは、そのホテルの階級によります。基本的に安いホテルのサービスはあまり良いとは言えません。部屋の鍵がかからなかったり、窓が閉まらなかったり、シャワールームの湿気が酷かったりする場合もあります。また、このようなホテルでは深夜に働く従業員がフランス語も英語も微妙な外国人だったりするので、注意しましょう。パリ市内なら一泊2人で、最低でも80€はするようなホテルが無難です。

2レストラン:普通、オーナーによる

レストランのサービスの良しあしは、その店のオーナーのキャラクターによる感じがします。オーナーが感じがいいお店は、従業員も何となく感じのいい人が多いです。飲食店に入ったら、まずオーナーの人柄をチェックしましょう。オーナーの人柄とお店が気に入ったら、オーナーと軽い小話をして顔を覚えてもらうようにすると、ひいき客として扱ってもらえるかもしれません。

逆に、笑顔が少なく殺伐とした雰囲気のお店は、観光客が多いところによくあります。接客努力をしなくても、立地条件が良いために次々にお客さんが入ってくれるようなお店は、サービスも料理もあまりよくはありません。オーナーが外国人に冷たい店は、従業員も外国人に冷たいことが多いです。

3飲食チェーン店:悪い

接客努力をしなくても、お客さんが来てくれる飲食店の最たるものがチェーン店です。日本ではたとえチェーン店の学生アルバイトでも、丁寧で感じのいい接客をしてくれますが、フランスではそうはいきません。マクドナルドやバーガーキングなど、人気チェーン店のピーク時間の様子と言ったら酷いです。まるで餌に群がる動物(客)と飼育係(店員)と言った感じで、とても“サービスを提供している”有様とは言えません

4個人商店:かなり良い

顧客の大半が地域住民である個人商店は、接客にかなり力を入れています。何度も通っているうちに顔を覚えてもらったら、ひいき客として融通をきかせてくれます。例えば、パン屋では古いパンではなく出来立てのものから出してくれたり、お肉の部位も筋や脂肪の少ない部分を優先して売ってくれるようになります。おまけをしてくれることも多々あり。顔さえ覚えてもらえれば、日本以上に良いサービスを受けられるでしょう。

5スーパーマーケット:悪い

フランスのスーパーのサービスは基本的に悪いです。どの店員もやる気がなく、ただただレジに流れてくる商品を流すということに終始しているような印象です。都会の人が多い地域のスーパーや、金曜の午後や土曜日などお客さんが最も多い時間帯は、不機嫌で不愛想な店員をよく見かけます。

フランスのスーパー(小売業者)は度々、「労働者の権利」が問題視されており、従業員の待遇があまりよくないのかもしれません。

6ピカール(冷食専門スーパー):良い

日本にも進出した冷凍食品専門のスーパーPicard(ピカール)ですが、このチェーン店はなぜか接客態度が良い店員が多いです。ピカールはフランス全土にありますが、だいたいどのお店でも感じがいいです。他のスーパーに比べて、労働条件が良いのかもしれません。

7マルシェ:最高、ただし常連客に限る

マルシェ(市場)のサービスは最高!個人商店と同様、顔なじみ客になればいろいろおまけしてくれます。しかし、同じマルシェでも地域によるところが多いです。マルシェが開催されている街の雰囲気によって、マルシェで働く人の感じの良さも変わります。一見さんには通り一遍の「普通」のサービスです。

8市役所:最悪、人間以下の扱い

行く前から気が重くなるほど、市役所のサービスは悪いです。職員たちは仕事を「こなす」ことしか考えていないようで、市役所に来る人たちに人間的な扱いをしません。何時間も待たされるので、待合室はイライラモードが充満しています。職員に対してキレる人を見かけることも珍しくありません。

9郵便局:最悪、仕事やる気あるの?

映画『ズートピア』に出てきたナマケモノのように、ゆーーーっくり仕事をこなします。長蛇の列ができても、早くしようとはしてくれません。配達も、過去の記事「フランスの郵便局って何なの?バカなの?ひどすぎる郵便事情5パターン」で紹介したように最悪です。おそらく、フランスの郵便局員は仕事する気がない人の集まりです。

10銀行:普通、担当者による

イチかバチか、たまたま当たった担当者によります。土曜の朝などは利用客が多いので、ピリピリした担当者に当たる可能性が高いでしょう。

11病院:普通、予約しても待たされる

大きな病院は、まるで流れ作業のようです。サービス自体は悪くないのですが、予約していったのに1時間以上待たされることがたまにあります。さすがは待たせる国、フランスです。

12クリニック:普通、医師による

ネットや近所の人の口コミで、良い医者がいるクリニックを選びましょう。クリニックの良しあしに関しては、日本とさほど違いはないように思います。良いところはいいし、悪いお医者さんのところは態度が横柄で冷たいです。

13眼鏡屋:良い

まぁ、割といい方に入るのではないかと思います。ミュチュエル(互助保険)のおかげで、それほど儲け主義にならなくてもやっていけるのが理由なのかもしれません。店によってはコーヒーやお茶を出してくれるところもあります。

14アパレル:悪い、ただし階級による

ZARAやH&Mなどのファストファッションのお店は、接客はあまりよくありません。特にZARAとH&Mは、いつ行ってもたくさんのお客さんで溢れているので、店員の商品やお客の扱いがかなり雑です。商品が床に落ちていることが多々あります。


言うまでもなく、高級な店は一人一人丁寧に接客してくれます。

15美容院:良い、でも下手くそ

美容師さんはいい接客をしようと試みているのはわかるのですが、やはり仕上がりがイマイチです。ペタンをしたフランス人の髪をいつも扱っているので、アジア人の髪の扱いに慣れていないようです。毛量調節や、頭の形に合わせたカットなんかはしてくれません。

16クリーニング:良い、ふわっとならない

個人でやっているクリーニング店は近所づきあいを大切にするので、サービスもいいです。1回の洗濯で落ちなかったシミを無料で何回も洗濯してくれたり、おまけもしてくれます。しかし、残念なのが仕上がり。硬水で洗っているせいか、日本のようにウールのコートなどが”ふわっと”なって返ってはきません。

17映画館:普通、古い劇場は前の人の頭が邪魔

これは日本と同じかなと思います。ただし、席を指定できない点が非常に残念。さらに、古い劇場などに行くと、前の人の頭で画面が見えないことが多々あります。映画館の年間フリーパスが安く購入できる点はありがたいです。

18不動産屋:良い、ただし客によって態度が違う

不動産屋のサービスは基本的には良いです。ただし、収入が低かったり、不安定な客に対しては、あまり良い接客をしてくれないそうです。フランスには、世帯収入の3分の一以下のアパートしか借りられないという法律があるため、不動産屋も最初から無駄足になりそうなお客さんはあまりきちんと取り合ってくれないそうです。

 

まとめ

フランスのサービス業で、サービスの質が良い業種には以下の特徴があることがわかります。

  1. 地域住民の口コミが「命」
  2. 従業員の待遇が良い
  3. 料金・価格の高い

なんて露骨なんでしょう!「無駄な労力は使わない」がスローガンの超合理的サービスが、フランスのサービス業の特徴のようです。


1コメント

  1. 市役所の「人間以下の扱い」に吹きました。
    ヨーロッパはどこでも似たような感じなのでしょうかね。私の住んでいる中欧でも、役所関係は最悪です。
    ずらーっと行列が出来てるのに窓口の人は電話をしていて、何を話してるかと思えば友達にお菓子のレシピを説明していて、耳を疑ったことも。
    移民局なども、まるで外国人が来るのを歓迎していないかのような対応っぷり。人によって言う事が違って、前に言われた通りにしたのに今日の受付の人にはこれは間違いだと言われてやり直しになったりして、最低でも2、3回は通うことになり、その度に2〜3時間待つのはザラですしね。
    郵便局に至ってはもう…エピソードがあり過ぎて。たった今この瞬間も、日本からの小包が税関で引っかかって届いていません。実家からプレゼントとして届いた物なのに、なぜか私の方に、いくらくらいのどんな物がいくつ入っているかリストを送れとメールが来て(EMSなので郵便物にもうリストが書いてあるはずなのですが)、母に聞いて書いて送信したものの、イースター休暇を挟んでしまったせいか、それ以降音沙汰なし。税関手数料が発生することはもう決定しています。ここまで苦労したのに、日本に送り返されることになったら目も当てられません。大体、プレゼントとして届く物について受取人からの聴取って、デリカシーのかけらもありませんよね?!
    すみません、腹が立つのでつい愚痴ってしまいましたが、ヨーロッパに住んでいる方はこういうエピソードには苦労しないと思います。

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