日系人の反応│海外で生まれ育った日系外国人が日本に来て驚くこと

日本にルーツがありながら海外で生まれ育った「日系人」について、私たち日本人はどれくらい知っているのだろうか。「日本に来た外国人の反応」を紹介するテレビ番組やネット記事などは多いが、日系人が日本に来た時の感想などを取り上げたものは少ない。

そこで今回は、前回紹介した記事「外人扱いされない外国人│日系アメリカ人は日本で差別を受けるのか?」に寄せられた、日系外国人のコメントを紹介しようと思う。見た目は日本人でありながら中身は外国人の「日系外国人」が日本に来てどのような経験をするのかを探ってみよう。

 

『外人扱いされない外国人│日系アメリカ人は日本で差別を受けるのか?』に寄せられた反応

シモムラさん
30年前、ちょっと東京に寄ったことがある。僕はアメリカのパスポートを持って、アメリカのファーストネームなのに入国管理局では日本語で話しかけられた。僕自身、子どもの頃少しだけ日本にいたので、日本語も少しは話せるけど、ニュースを理解したり日本語の読み書きができるレベルではなかった。なのに、入国管理局の局員は断固として日本語でしか会話しないようにしていた。


クドウさん
私もこの記事と同じような経験がある。だから日本に住むってことに乗り気になれないんだ。余計な不快さと期待のレイヤーを足されている感じ。私たち日系人は日本での慣習を理解はしているけど、全てをきっちりと守り切れるほど完璧じゃない。日本語だって少しは話せるし理解もできるけど、おそらく日本人が当たり前のように期待しているレベルではない。大変だけど、日本生活に挑戦する日系人の勇気は素晴らしいと思う。

モリヤマさん
あぁ、わかる。私もブラジル生まれの日系人。英語は第二言語として学んだけど、日本語には興味がなかった。日本に来たばかりの頃は、日本人の顔をしている私に周りの日本人は困惑しているようだった。「見た目は日本人なのに、日本人じゃないのね!」って。日本では私はブラジル人、ブラジルでは日本人。これが日系人の人生。

ニシザキさん
この記事は日系アメリカ人の私のJETプログラム(外国語指導助手)での経験をまとめてくれたみたい。JETプログラムには日系アメリカ人が少なかったから、このような体験を話して分かり合える友人もいなかったので、とても興味深い記事だった。
日本での生活は、まるで違う世界を平行して生きているような感じだった。私の苗字(日本語)を言った時、周りの人が驚いた反応するのを今でも覚えている。私は日系アメリカ人4世だと説明したあとに、「あーそれじゃあ、ハーフなんだね!」と何度言われたことか。

ダニエルさん
日本在住の中国人の友人も同じようなこと言ってたな。アジア人の見た目だと、日本のルールとか文化を理解して当然だって態度をとられて、何かまずいことをするとかなり否定的な反応をされるらしい。明らかに「欧米人」っていう見た目の外国人のほうが少々の失敗も大目に見られて、案外適応しやすいのかもしれない。

ジェームスさん
医学研修で日本に訪れた時に、ある日系人男性に出会った。彼はホノルル出身で、日本人の両親をもち、アメリカ国籍を有した人だった。医学学校に進むため東京に来たんだけど、結局彼はそのまま日本で一生を過ごすことに決めたらしい。日本で永住権を取得するのはとても難しいから、なぜそこまでして日本に住みたいのか、彼に聞いてみた。
すると彼は「アメリカで日本人として生活するよりも、日本でアメリカ人として生活するほうが好きだから」と答えた。僕はアメリカに行ったことがないけど、彼の言ったことが忘れられない。

ヤマダさん
こういった経験は日系人じゃない私でも経験したよ。私は日本で生まれたけど、一歳になる前に家族でカナダのトロントに移住した。血筋では100%日本人なんだけど、教育や価値観、ライフスタイルはカナダ式。日本には子どもの頃に1年間と、大人になってからは仕事や旅行で訪れたことがある。カナダでは関西弁の日本語で両親と話す(私が関西弁を話すと日本人はたいてい困惑する)。

でも残念なことに、カナダよりも日本でのほうが「人種差別」に似た経験をすることが多かった。ほとんどの場合は、日本人の悪意からではなく、“無知”からくるものだと後で気が付いたけど、日本で本当に腹の立つ経験もしたよ。まぁでも、これに関しては仕方ないんだよね。自分の話をするとたいていの日本人が受け入れてくれて、日本とカナダの違いに興味を持ってくれる。日本にもいい友達がいる。日本を訪問するのは好きだけど、カナダに住めて本当に有り難いなと思うよ。

ヤマモトさん
とても面白い記事だね。ここに僕が経験したことを2つ記しておくよ。

日本から移住してきた両親は、僕がカルフォルニア州で生まれたにも関わらず、日本語のファーストネームを僕につけることに決めた。だから2世の僕でも、この名前のおかげで色々な面白い経験をさせてくれたよ。僕はかなり日本語はペラペラなほうだけど、未だにショックなことはある。

まず僕の最初の経験は、日本の田舎の小学校(鹿児島県霧島市)に9カ月間通ったこと。両親が日本人で、苗字も名前も日本語、さらに日本語会話能力もあるのだから、僕は自分のことを日本人だと思っていたんだけど、この小学校の同級生は僕のことをまるで外人のように捉えていたようだった。これには随分驚かされたけど、振り返ってみると彼らの判断は正しかったと思う。

それから25年経って、目黒にある商業学校に一年間通っていた時のこと。僕は外国人留学生の枠に入っていたんだけど、自分のなかでは自分のことを「外国人」だとは思っていなかった。卒業の頃になって各種書類を提出したときに、卒業証書には自分の名前をどんな表記にしてほしいかと聞かれた。僕の名前は苗字も名前も日本語で漢字だってあるから、普通に「山田 太郎」みたいに書いてほしいとお願いしたんだ。しかし、当日渡された卒業証書を見てビックリ!なんとカタカナ表記で、しかも苗字と名前の順序が逆(欧米式)にされていたんだ。他の日本人生徒はもちろん、そんなことはなかった。

学校に抗議したら「外国人留学生の卒業証書は常にこう書くものだ」と説明されたが、日本語の漢字できちんと表記された卒業証書が欲しかった。僕にとっては、わざわざカタカナ表記にされたこと自体が驚きだったけど、その後なかなか漢字表記にしてくれなかった学校側の対応にもショックを受けた。色んな部署にかけよって、日本語表記にしてもらうのに数日かかったよ。

フラビオさん
私は日系ブラジル人で、日本では2つの異なる経験がある。

最初に日本に行ったときはアルバイトするために、2回目は観光のためだった。日本で外国人移民として働くのはなかなか大変だったよ。毎日の労働時間は16時間だったし、特に年配者からのあからさまな差別もあったしね。日本語は7年間学習したから、日本語には苦労しなかったんだけど…。僕の下の名前は”まさゆき”で漢字ももちろんあるんだけど、日本人は絶対にカタカナで表記すると言って譲らなかった。これは「あなたは日本人ではない」と区別するためのようだった。彼らに言わせれば、日本が一番人を必要としている時代に僕の祖父母が日本を離れた時点で、僕は日本人として認めてもらえないらしい。
二度目に観光客として日本に来たときはとてもいい扱いを受けたよ。みんなブラジルのことに興味津々で、美しい国だとか言ってた。日本では「社会でのポジション」がモノを言うんだとこの時気が付いたよ。(この”社会的ポジション”っていうのは経済格差とかではなく、カースト制のような社会でのポジションのこと)

例え日本人であっても、このポジションが低い”ローカースト”の人は同じようにハラスメントに苦しんでいるみたい。多分、外国人よりもひどいんじゃないかな。

テレサさん
わお!確かに日系外国人って、「透明外国人」って感じだね。このコンセプトをはっきりと「外人顔」の人や日本人に説明するのは本当に難しい。彼らは「見た目から判断される期待」のプレッシャーを知らないからね。私は漢字が読めなかったり、敬語を間違えた時は何時もすごく恥ずかしい思いをするよ。日本人には失礼な人とか、頭が悪い人といった目で見られるしね。

時々、「私も外国人なんです!大目に見てください」っていう名札をつけて歩きたいと思うことがあるよ。


フォーブスさん
わかります。私にも同じような経験があります。私は子どもの頃、養子として迎えられた中国人女性で、アメリカ育ち。母国語は英語で、現在日本で働いています。日本人は私が外国人だと知っていても、日本語で話をするとき「あなたバカなの?」というような不審な目で見ます。

また、日本にいる外国人にも私の英語が素晴らしいと褒められます。これは信じられないほどイラッとすることです。まぁ「目に見えない外人」として良いことも確かにあるのですが。

 

おわりに
このように多くの日系人が見た目からくる「周囲の期待」にプレッシャーを感じているようです。日系人なら日本語が話せて当たり前、日本の慣習やルールを知ってて当たり前と決めつけるのはやめたほうがいいのかもしれません。

しかし、これは日本だけであることではなく、おそらく世界中どこでもこんな感じなのかなぁ。とにかく、見た目と国のギャップがある人は、いちいち説明しなくてはいけないし、説明したところで大してわかってもらえなかったりで、いろいろ面倒臭そうだなーと思いました。

参照:blog.gaijinpot.com


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