なぜ海外のメディアは日本のデマ情報ばかりを広めるのか?3つの理由

日本のことを紹介している海外メディアを見ていると、本当にデマが多いです。例えば、額に食塩水を流し込んでベーグルのように膨らませる「ベーグルヘッド」が日本で流行っているとか、眼球を舐めあうのがブームだとか、日本で肥満になるのは違法だとか…。ごく一部の人しかやっていないことを、あたかも「多くの日本人」がやっているかのように伝えたり、誇張して伝えるのは日常茶飯事です。

海外メディアが伝える日本というのは、いつも目を丸くするような「奇異」な部分ばかりで、日本が欧米とはいかに違って、いかにクレイジーかを伝えるものが非常に多いです。「変な日本」の情報ばかりを流しているせいで、海外メディアの情報が実際の日本とはかけ離れている場合も多々あります。


なぜこのように海外のメディアは、日本のデマ情報ばかりを広めるのでしょうか。そこで今回は、その理由について考えてみました。

 

1日本はまだまだ遠い「異国」

日本では「アメリカでは日本の○○が人気!」というように、海外でいかに日本ブームになっているかを伝えるものが多いです。しかし実際は、まだまだ多くの欧米人にとって、日本は遠い遠い「異国」です。ほとんどの人にとっては、中国と日本の違いがあまりよくわかりません。欧米人は人種や文化の違いも相まって、相当な心理的な距離感があるように感じているようです。

そんなに遠い異国だからこそ、「こんなクレイジーなことがまかり通っているかもしれない」とウソ情報を真に受けて信じてしまう人が少なからずいます。

「知ってる?日本ではこんな変なことが流行っているらしいよ」と話のネタにもなりますし、この情報が本当なのかウソなのかをはっきりと確かめる手段もありません。というか、本当かどうかは大して気にしていません。異国で、自分たちにはさして関係のない遠い遠い国のことだからこそ、ウソであろうと誇張であろうと、面白ければそれでいいのです。

2アクセス狙い記事のコピペ

このように話のネタになるようなデマ情報をアクセス狙いで1つのサイトが伝えると、それをコピペしてさらにウソが伝達されます。海外生徒のたちが悪いところは、それが英語=世界共通語だという点です。


マダムリリーの記事もこれまで英語に訳されたことが何度かありますが、一度英語で訳されると、一気にフランス語、イタリア語、スペイン語、ロシア語などに翻訳され、さらに拡散します。こうやって同じデマ情報を書いた記事の数がどんどん増えていき、しまいには「これだけたくさんのサイトで同じことを言っているから本当に違いない」となるのです。日本に関する記事に限った話ではないですが、コピペで拡散する時代だからこそ、内容の真意を読み手が見極める必要があります。

3「ジャパン」という名のユートピア

海外の反応|なぜ日本オタク外国人は海外で馬鹿にされるのか?Weeabooの実態とは?という記事でも書きましたが、やはり日本好き外国人は少し変わった人が多いです。Weeaboo(ウィーアブー)とは、親日外国人の進化形で日本が好きでたまらない人のこと。日本への憧れ・情熱がゆえに、日本のものは全て素晴らしいと信じている人のことで、よく日本のテレビ番組なんかで「日本好き外国人」として取り上げられるような外国人を指します。

彼らは自国では「変わった人」として浮いてしまっている場合が多く、自国でうまく馴染めないがゆえに、「ジャパン」という名のユートピアを求めているような感じがします。

自分の国ではうまくいかないことがあっても、日本に行けば何とかなるかもしれない。だって日本はこんなにクレイジーでクールな国だから…ってことで、こういうWeeaboo(ウィーアブー)にとっては、日本の極端なデマ情報が「希望の光」だったりします。

日本にまだ行ったことがなく、日本語も話せないけど、自国で日本のアニメやゲームにはまっている外国人にとっては、「いかに日本が自分の国とは違うのか」を知りたいわけです。彼らにとっては、日本が変な国であればあるほど日本に惹かれ、共感し、ますます日本への愛着を深めていきます。こういったWeeaboo(ウィーアブー)の需要をわかっている海外サイトが、こぞって「クレイジーな日本情報」を流すのです。

 

まとめ
日本のデマ情報は、【日本好きオタクの需要+情報の真意はどうでもいい人】でなりたっています。デマを流したり、情報を誇張して伝えるというのは日本のメディアでもやっているやっていることですが、やはりされた方の側になるといい気はしませんね。

それと同時に、日本での「日本の○○が外国人に人気!」といった番組や、海外での「日本はこんなにクレイジー」といった情報をみるたびに、この2つの国にはまだこんなに隔たりがあるのかと、改めて気づかされます。デマ情報というのは、「心理的な壁」を如実に表しているものなのかもしれません。


12 コメント

  1. 海外に限らず、日本でもどこでもそうだけど、その国の言葉や、価値観とかのフィルターが入るから、
    どっかズレたのが広まるのは、ある意味自然な事だと思う。
    しょうがないとは思わないけど、日本の情報がきちんと日本流に伝わるのは、よほど日本に精通している人がいるか、日本が好きな人のコミュニティにおいてじゃないかな。

    そもそも、日本人の側から見た日本とそうじゃない人のみた日本の正しさって違うと思う。
    そのズレに疑問を感じても、そりゃ全く違う感性を持っている人同士なんだから、意見は分かれて当然。
    海外で見る謎ジャパン、私は嫌いじゃないです。日本文化を別の角度から見られるし、デフォルメしている人の感性がつたわってきて、たのしい。

  2. 正直もっと深い根があるような気がしています。日本好きの人のなかにも偏見をもつ傾向があるし、日本がいちばん先行した非西欧の先進国であるなかで、もともとある優越感を確保しようという感覚があるように思います。この記事の三番目のように、自国で承認の感情がえられず浮いていて不満を持っている人は、高い確率で日本でも思ったようには受け止めてもらえないので、不満から日本に対し偏見をもつようになります。

  3. 同感です。
    ローガンポール事件が起こったときに、私のブログでも似ている意見を出して、そんなデマ情報をつ当てる欧米の人を批判をすることにしたのです。
    日本語も英語も分かる人たちにはそんなデマ情報を露にすることは大切だと思いますけれど、そりより日本の実態のこともアメリカの実際のことも広く伝える方も大切だと思います。
    リリー様はいつもそういう仕事を引き受けてくれて本当にありがたいです。

    ところで、この記事について私のブログでも書いて、リリー様の記事の短い部分を英語に翻訳させていただきました。
    時間があれば、読んでみてくれると嬉しいです。

  4. 日本好きオタクの需要+情報の真意はどうでもいい人以外にも「日本に悪意をもった人」も入ってると思う。
    特に海外のリベラルメディアは日本は「移民を受け入れない」「死刑をやめない」といったリベラルとは違う方針をとっているので余計目の敵にされやすい。恐ろしいのがそういう日本のデマ情報を流すのが大手のメディアでもあること。BBCニュースの日本への最近の偏りは目に余るものがありますよ。
    最近だと「日本の北朝鮮好き女子」「日本はセックスに興味を失ったので日本人の童貞率が過半数」というニュースをあのBBCが流していました。これが未婚者の統計だという事は無視で。ちなみに未婚が海外にくらべて多いという訳でもないし、事実婚が多いヨーロッパよりよっぽど多い。日本のニュースというのはそれだけアクセスが稼げるのか、日本より少子化の国や、日本より自殺率の高い国は全く注目されず、日本だけがフォーカスされてますよね。
    「変な日本」を求めてるっていうのは、ハリウッドでも同じで、「変なアジア人」を役柄で求めてるのは同じ。パリコレ出身の日本俳優がハリウッドの面接で、ハンサムだという事を理由に落とされた事があります。「アジア人はハンサムではダメ」という、もう差別に似たものがあると思ってる。

    Weeaboo(ウィーアブー)は、日本の海外かぶれに似た現象と同じなのでは?日本にいる時でも、留学した後でも、急に「海外にくらべて日本は~」と上から目線で説教をはじめて海外の全てが正しいと思ってる人いますよね。自国派は自国で上手く行ってる人でしょうし、海外派は挫折組だったり自国で馴染めなかった人がどの世界でも一般的でしょう。

  5. katakana様>とっても同感です。
    日本を自分で選んできたのに、日本の悪口を言い続ける人が結構多くて、辟易したことがあります。
    私が女性だからかもしれませんが、男性が多かった。

    20年住んでいても、日本語が全然できない人だとか、日本人が外人に日本語を話してほしいと思うのは、
    差別(英語による原文をそのまま日本語に翻訳しましたので、外人という表現をつかっております)。
    と言い切られた事があるのですが、その男性の出身国では多言語主義をそもそも取っていないんですよね。
    母語や宗教に関わらず、みな保育園からその国の言葉を習い、スーパーのチラシ、役所や学校からのお知らせも全部1つの言語で行われます。それを伝えようと思ったのですが、日本で捕鯨反対活動を英語で、
    (英語圏の人じゃない)反対している&攻撃的な発言の後に、なぜかナンパされたので逃げました(キモ!)。

    ソフラン様>BBCニュースは色々な意味で、様々なデマや偏見を垂れ流していると思います。
    単純に白人の国と同等になろう、またはそれを超えているところが許せないんじゃないですかね。
    世界の共通語(になったのはごく最近)の英語発祥の地という不思議なプライドも関連してるんでしょうか。
    欧米系のニュースは丸ごと信じたらあかんなーと思っています。

    栄養バランスの取れた給食、歯磨き指導、高額医療制度、公共物の破損が少ない、物の修理が速い等など。
    一緒に小学校を訪れたイギリス人2人が、小学校で歯磨きしたり、小さい学校だったのでみんなで集まって
    食べる(仲間はずれがいない)などに、イギリスではこんな光景ありえないよ、と漏らしておりました。
    イギリスの文化を独善的だと感じる繊細(笑)な人もいるので、知ってほしいと思いました。

  6. 日本ではもう忘れられている事件のようですが1981年パリに来ていた日本人の男性の留学生(佐川一政)がオランダ人の女性の留学生を殺し彼女の肉を食べた事件がありました。フランスでは精神鑑定の結果、心身喪失状態での犯行と判断され、不起訴処分となりました。日本に帰国して日本の精神科はフランス側の診断誤りで佐川は精神病ではなく人格障害であり、刑事責任を問われるべきであったとされているようですがフランスの鑑定の所為で1985年佐川は社会復帰し何冊か本を出してテレビにも招待され有名人になったようですがそのフランスの鑑定の所為で社会復帰できた事がフランス新聞では日本側の判定結果となっていたので多くの人が信じれないと話したよう記憶があります。日本の感覚とヨーロッパの違いは大きいと書かれ、その時の事は日本人は忘れても、ヨーロッパの人忘れないとドイツのメディアが書いた事ウィキペディア フランス語版で読みました。 ヨーロッパの人からみると日本人は誠実さを振舞ってとんでもない事、突然するので何考えているのか分からない文化と思われるのではないでしょうか?

  7. その程度の認識しかない欧米に妄信的に憧れて片想いしてる日本って情けないですね。
    その情報をもっと拡散しましょうかね。

    しかし英語は厄介な言語と化してしまいましたね。本来言葉は一番最初に触れる各国の文化のはずですがもはやアメリカ(やイギリスも?)が世界を支配するための言語に成り下がってしまいました。ま、自業自得ですね。

    私は英語のニュースと米研究は基本的に信用しません。

  8. まぁ大体日本人も海外に対して似たような認識でしょ。
    ヨーロッパ=優雅でお洒落で綺麗で知的
    アメリカ=銃とマッチョと巨乳のブロンド美女
    中東=テロリストと石油王
    東南アジア=みんな裸足で生活してヤシの木に登ってココナッツ落とす
    中国=大勢の人と小汚い露天、安い食べ物
    ロシア=寒いけど美しい美女
    オーストラリア=シーシェーパードとコアラとカンガルー
    韓国=韓流スターと日本嫌い
    インド=カレー
    でも、実際はぜんぜん違うよね。

  9. 日本ではなく、フランスやドイツが関係を深める大国・中国については如何様な報道がなされているのでしょうか?欧米は人権やコンプライアンスと唱える一方で、金儲けのために中国共産党政権とくっつくダブルスタンダード的な動きも目立ちます。日本の死刑を批判するならば、桁違いの中国のそれを批判していただきたいものです。

  10. フランス人って表現の自由を盾によく他国を馬鹿にしたような風刺するけど、自分らがやられると差別って騒ぐのはなぜ?

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