教室とランドセル

日本は学校でのいじめが多い国として、最近では海外でも知られていますが、日本以外にいじめが多い国はどこでしょうか。

そこで今回は、海外サイトLatitude Newsより、「学校のいじめが多い国はどこ?」という記事をご紹介します。明るみにはなりにくい学校のいじめ統計に表しにくく、“いじめ”の定義を世界で統一するのは難しいですが、世界40カ国を対象にした調査によると、世界のいじめ問題の実態は以下のようになっています。

世界の学校、いじめ調査
小中高生における生徒の健康調査(HBSC) は、世界40カ国20万人の小中高生を対象にいじめの実態を調査しました (2005-2006)。

HBSC調査による、世界の学校いじめの実態は以下のようになっています。

  • いじめの加害者になるのは男子生徒のほうが多く、これは世界中どこの国でも共通している。女子生徒は、間接的な攻撃をすることが多く、これには噂話を広める行為なども含まれる。
  • 子どもの年齢が上がるにつれ、身体的な攻撃(暴力)は減る傾向にある。反対に、言葉の暴力(侮辱や脅しを含む)は子どもの年齢が上がるにつれて増える。
  • いじめの発生件数は国別に大きく異なる。例えば、スウェーデンの女子生徒の場合、「いじめに参加したことはあるか」という質問に、「はい」と答えたのは5%以下であったが、リトアニアの女子生徒では36%であった。
  •  アメリカのいじめの頻度は中程度となっている。良くも悪くもないランクである。
  •  いじめの少ない国としては、ハンガリー、アイルランド、フィンランドがあげられる。

 

いじめの多い国ランキング(HBSC調査)

11、13、15歳の男女にいじめの被害者になったことがあるかを調査。「はい」と答えた人の割合が最も多かった順にランキングにした。

  1. リトアニア    40.5%(男女比は、45.2 : 35.8)
  2. ラトビア       37.75%(43.5 : 32.0)
  3. グリーンランド  35.1%(38.2 : 32.0)
  4. ギリシャ       35.05%(41.3 : 28.3)
  5. エストニア      34.2% (42.8 : 25.6)
  6. トルコ           32.55% (36.4 : 28.7)
  7. ルーマニア    32.35% (38.0 : 26.7)
  8. ウクライナ     31.6% (34.4 : 28.8)
  9. ロシア          30.7% (30.8 : 23.4)
  10. ブルガリア    26.05% (33.3 : 18.8)

HBSC調査の対象国以外にも、このような調査報告がある。

 

日本:

日本、および韓国でのいじめというのは、クラスの仲間に暴行を受けるタイプのものより、仲間はずれにされることが多い。クラス全員が一人を差別し、社会的に隔離する。これは日本ではijimeとして知られている。

↓この動画が記事のなかで紹介されていました。『Children Full of Life』というドキュメンタリー映画で、小学4年生担任の金森先生がいじめられる側の辛さについて生徒たちと話しています。この動画は海外でも話題を集め、金森先生は素晴らしい教師だと絶賛されています。

インドネシア:

専門家の分析では、いじめ自体は昔より増えてきているわけではないという。昔と今で変わってきているのは、テクノロジーの発展によって表現方法が変わってきているのだ。

例えばインドネシア。この国は、世界で4番目に人口が多い国であり、ムスリムの人口が世界で一番多い国である。また、ソーシャルネットワークが発展している国の一つであり、インドネシアはフェイスブックユーザーが世界で3番目に多い。世界でされている毎日ツイートの15%はインドネシア人によるものだ。

最近の調査によると、インドネシアはネットいじめの被害者になっている子どもの数が世界で一番多い。実際に、インドネシアの大人の過半数が、どの子どもがオンラインでいじめにあっているかを認知しているそうだ。

カナダ/アメリカ:

アメリカとカナダの学校は、厳しくいじめを罰している。ゼロ・トレランス方式は文字通り、不寛容を是とし細部まで罰則を定めそれに違反した場合は厳密に処分を行う方式である。これは、いじめの加害者と被害者への教育やしつけが足りない点を問題にするヨーロッパやオーストラリアのやり方とは、根本的に異なる。

 

おわりに

残念ながら記事で紹介されていたHBSC調査には、日本が含まれていなかったので実際には日本の順位はわかりません。しかし、国立教育政策研究所が2004年から2009年にかけて行った追跡調査では、「無視・仲間はずれ・陰口」を経験した人は、2004年の中学1年6月時点で41.6%。2006年の中学3年11月時点では80.3%という調査結果もあるので、このHBSC調査を参照にすると、日本は世界で最もいじめの多い国になることがわかります。

ちなみに2014年の自殺が多かった国ランキングでは、1位がグリーンランド、2位リトアニア、3位韓国となっており、これらの国でもやはり、世界的に見ていじめが多いことが予測されます。

日本の学校でいじめをなくすには、『Children Full of Life』の動画にあるように、生徒一人ひとりが加害者の意識をもつことがまずは大切なのではないでしょうか。金森先生のような心から叱ってあげられる大人が増えるような社会づくりから始めていくべきなのかもしれません。

参照:latitude、写真:ajari

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6 コメント

  1. 学校や教育委員会がいじめを隠蔽してるからじゃないの?
    HBSCは詳しく調査した上で、この調査結果を公表したの?
    いじめが少ない=問題がないということを言いたいの?

  2. ごくせんみたいな糞ドラマやってるからだろ。不良=かっこいい、真面目、勉強できる=ダサい。みたいに国やメディアが宣伝してんだもん
    一昔前ではヤンキー喧嘩漫画とかな。日本をおかしくしたくてしょうがない人たちが政府やマスメディアの中枢部に入り込んでるとしか思えないよ

  3. テレビが悪い、ゲームが悪いと言う人もいますが私は暴力的な表現の多いゲームが大好きでこの世界ではたくさん人を傷つけますが、実際にいじめに加担したことはありません。いじめる人はどんな理由でもいじめます。そしてそれを平気で正当化します。
    人の気持ちを考えられない、想像できない子供が多いのは、痛いも痒いも我が身を通じて味わわないから。危険から遠ざけ、せっかくの学ぶ機会を取り上げてしまうからでしょう。大人が世話を焼きすぎるんです。ある程度の危険は味わっておくべきです。変な人がいても逃げるなってことじゃありません。
    また、子供同士の喧嘩に親がしゃしゃり出る現場もよく見かけます。子供の世界を理解できず親の凝り固まった価値観や世界観を押し付けていれば当然柔軟性のない子供ばかりになるでしょうね。結局親次第なんです。

  4. いじめを無くすには傷つける言葉を出す前にRethinkする
    (TEDでいじめで友人が死んだことをきっかけに
    いじめを無くすためにRethinkを作った人は素晴らしいと思った)
    ヘイトや同調圧力をやめる。社会にも問題があると認める。
    民主主義の共生連帯自由博愛平等精神に根差した個性を活かした
    ダイバーシティ精神に移行する。
    頑張らなくて良い。気合根性要らない。試験しない成績を付けない。人と比べない。私刑しない。
    頑張らなくても物事が達成できる仕組みを作る。

  5. 世界で最もいじめの多い国って中国かインドだと思ってた
    人口が十分の一以下なのに世界一多いってちょっと無理じゃないか?

  6. 日本の酷い所はイジメは悪だと殆どの人間がのたまいながらも、実際に責任を取るべき立場の者は隠蔽し被害者へ責任転嫁しようとする点で、しかもそれは大人の社会で率先して実行される。大人の行動は間違いなくイジメが悪いとは言っていない。危険回避できない、周囲に迎合できない、空気が読めないお前が全て悪い。そう国のトップから下層まで恥も臆面もなく高らかに宣言しているに等しい。他国との比較ではなく日本の状況は異常で今後もそれが続いていくのは間違いないのである。