婚活アプリ「マッチアラーム」の会員4,566名を対象にしたアンケートによると、「国際結婚はあり?なし?」という質問に対して、「あり」と回答した人が男性で59.0%、女性で69.2%と、男女ともに半数以上、特に女性の約7割は国際結婚に対して好意的であることがわかった。

「恋愛に国籍は関係ない」、「国際社会では自然なこと」といった好意的な意見が寄せられる一方、「なし」と回答した人からは、「言葉の壁」、「文化の違いが難しい」という意見が目立った。


それでは、日本人の国際結婚や国際離婚の実態とはどういったものだろうか。そこで今回は様々なデータを元に意外と知られていない「国際結婚と国際離婚の実情」を7つにまとめてみた。あなたはどんな国際結婚がアリだと思いますか?

 

1.国際結婚は減少傾向

1分で理解する「日本人の国際結婚と国際離婚」知られざる7つの実情

国際結婚件数は当然増加傾向にあるのかと思いきや、2006年をピークに減少傾向にあることがわかった。30年前(1983年)と比べると国際結婚率は1.4%から3.3%に倍増し、その後増加してきたが、過去最高を記録した2006年(約4万5千件)からは急激に減少している。厚生労働省が公表した人口動態調査によると、2013年の国際結婚数は2万1488組。2006年に比べて約6割減である。

 

2.7割は離婚する1分で理解する「日本人の国際結婚と国際離婚」知られざる7つの実情

しかしながら、国際結婚の離婚率は増加傾向にある。厚労省調査によると、国際結婚したカップルの1年間の離婚件数は1万5196組。毎年2万組以上の国際結婚カップルが生まれる一方で、その7割に相当する数のカップルが離婚している。日本人同士のカップルと比較しても倍近い比率である。

 

 

3.日本人男性の国際離婚件数は女性の4倍

厚生労働省の資料によると、平成17年(2005年)に、日本人男性で国際離婚した人は12,430人、日本人女性で国際離婚した人は3,259人である。日本人男性で国際離婚する人の割合は日本人女性の4倍近いことがわかる。

同じ年の日本人男性の国際結婚件数は33,116人であり、離婚数/婚姻数は四捨五入して0.38。日本人女性の国際婚姻数は8,365人なので、、離婚数/婚姻数は0.39である。国際離婚件数で見ると男性のほうが4倍近く多いが、離婚数/婚姻数の国際離婚率で見ると、女性のほうが若干高いことがわかった。

 

4.女性の国際結婚率が最も高いのは沖縄県

1分で理解する「日本人の国際結婚と国際離婚」知られざる7つの実情


2012年度の厚生労働省の人口動態調査によると、47都道府県の中で女性の国際結婚率が最も高いのは沖縄県で3.56%となり、2位東京の1.84%のおよそ2倍にあたる。女性の国際結婚率は在日米軍基地がある地域や主要都市が上位に来ている事から、アメリカ人男性と結婚する日本人女性が多くいる事が理由と考えられる。女性の国際結婚率の全国平均は0.97%。

一方、男性の国際結婚率1位は岐阜県の3.98%である。男性の国際結婚率は中部地方を中心に高くなっており、在日フィリピン人、中国人、ブラジル人が多い地域で国際結婚率が高い傾向にあるため、これらの国の女性と結婚する人が多い事が窺える。男性の国際結婚率の全国平均は2.57%で、女性と比較して地域ごとの差が小さい。

 

5.カナダで国際結婚率が最も高いのは日本人

Statistics Canada(カナダ統計局)の調査によると、カナダで異なる人種に属する相手と結婚する率が最も高いのは日本人/日系人で74.7%である。カナダに住む日本人(日系人)の75%が国際結婚していることがわかった。カナダ在住日系人の約三分の一が白人との混血という統計が出ている。

 

6.日本政府公認の国際結婚第一号は南貞助

1分で理解する「日本人の国際結婚と国際離婚」知られざる7つの実情日本で最初に国際結婚を果たしたのは、高杉晋作の従弟である南貞助。南は14歳の時に高杉家の養子になったのだが、高杉晋作は男の兄弟がいなかったので南貞助を本物の弟のように可愛がったとされている。

南が20歳のときにイギリスに留学し、ロンドン近郊の庭師の娘、ライザ・ピットマンと結婚にいたった。明治6年、南はライザを連れて帰国。ライザが南と結婚した理由は、「南がお金持ちだと誤解したから」であり、南のほうも「自分は人種改良論者だったので、日英の混血の子供が欲しかったのだ」と言っている。日本人の国際結婚第一号とされているが、その内容は全くもってロマンティックではないようだ。

 

7.日本人男性×外国人女性は年齢が離れている

2006年の厚生労働省による国際結婚をした日本人及び外国人の平均婚姻年齢では、夫日本-妻外国においては、夫日本人43.3歳、妻外国人30.9歳と、国際結婚をした日本人男性の婚姻年齢の高さと外国人妻との年齢差が目立っている。

逆に妻日本-夫外国の夫妻における平均婚姻年齢にほとんど差はない。妻日本-夫外国の場合は国籍によっては妻の方が平均婚姻年齢が上になっている場合もあるが、全体平均では夫が年上となっている。

 

参照資料:NPO法人国際結婚協会NEWSポストセブン


11 コメント

  1. 愛に国境はないのかもしれませんけど、やっぱり結婚はお互いの姿をこれでもかってくらいに見せつけられるんでしょうね。家族から、相手が生まれた時からのエピソードを聞かされるでしょうし。

  2. 日系人でもカナダ人には変わりありませんから、白人系カナダ人と結婚しても国際結婚とは言わないのでは?田中マルクス闘莉王は父親が純日系で母親がイタリア系ですが、両親共ブラジル人ですし。1世であれば日本人扱いする事も可能かもしれませんが、2世以降になると無理があるかと。2世以降と言っても、片親が2世でもう片方が3世みたいな人もいるので、もう何世と言っていいのか分からない人も大分前からいるようですが。

    逆に、父親が日系オーストラリア人で母親が日本人という女子アナウンサーがいますが、父方の祖父母が共に日系1世なのでその女性は国籍的にはハーフでも民族的には完全に日本人とのことです。名前はいかにもハーフって感じでしたが。

  3. 日本人男性の国際結婚率って女性の4倍なんだな
    パブで働くフィリピン女性とかの入国は減ったはずなのに割と日本男性も捨てたものではない
    町歩いてるとカップルは日本女性×外国人男性ばかり目にする気がするのに・・・
    ある意味日本女性のほうが一期一会の性に積極的なのかもね
    とはいえ男女とも7割離婚ってのはな

    • というか男性は8割以上が同じアジア系(中国・韓国人)と結婚するので街を歩いていても日本人夫婦と見分けがつかないですよ。女性の場合は同じアジア人との国際結婚は4割未満です。

      離婚するのは男女ともアジア系相手がダントツ。日本人女性×フィリピン男性のカップルなんかほぼ100%近いという恐ろしい離婚率です(笑)日本人は男女共に東南アジア人とはウマが合わないみたいですね…

  4. 統計上、どこの国でも男性の国際結婚は、35歳以上が多いんじゃない?
    その辺りまで調査して欲しい。特に海外の検索エンジンで調べて欲しい。

  5. 日本の場合国際結婚 特に相手が白人だとそのまま外国に住むパターンが多いみたい
    見かけない理由もそれが大きいんじゃない?

    • 女性が男性に合わせて相手の国に嫁ぐのは世界的な傾向だと思う。男女平等が進んでる国でさえ男性は基本的に女性と同等かそれ以上経済力が求められる傾向がある。賃金格差がある限りこの傾向は続くだろう。ちなみに世界で最も妻の収入が夫の収入を上回る割合が高いのは意外にもインド、それでもそんな夫婦は全体の3割未満しか存在しない。

      自分が個人的に知ってる日本人女性×白人男性のカップルは全員国外に住んでて日本人男性×白人女性のカップルはほぼ国内に住んでる。海外出ると語学力の問題で移民のアジア人が現地の平均並みに収入を得ることはかなり難しい。だから夫が相手国に嫁いでしまうと元々その国で就職してて暮らしてたわけでもない限り、主夫くらいしか選択肢が無い。女性は脳の構造上語学力や環境順応性が高いので現地で十人並みに仕事してるケースはよく見る、とくに40代以下の世代はそうかな。元々日本の労働環境に疲れて海外でバリバリに仕事したいと思いキャリア積みに行く人が最近は増えたね。特に女性は賃金格差や昇進機会の面でメリットが多いんだろう。

  6. このデータの根拠って、日本の役所に提出された婚姻届から算出したから男の率が高いんじゃないのかな。

    • 国際結婚は、両方の国で結婚届を提出し、受理されなければいけません。片方の国だけで結婚をすることはできないのです。
      よって、日本の役所に提出された婚姻届から算出したから男の率が高いということはありません。

  7. 日本人男性 × 親子ほど歳の離れたアジア女性ってイメージあるけど、うまくいってて愛があればいいんじゃないかと思う。
    不倫の末にとかだったら最低だけど、今はもう純血日本人を主張する時代じゃなくなってきてると思うし(50人に一人に換算できる新生児 2 万人が、日本でハーフでうまれてくるとニュースであったし)、普通に好い人として生きてればなんでもいいんじゃないかと。

    カナダの二世、三世はその国の人という考えは賛成。
    もしその人が、日本のパスポート持ってて、日本で生まれ育ったなら、同じように日本人として完全に認識していいと思う。

  8. 国際結婚の斡旋業者は、この国際結婚の離婚率について積極的に語らない傾向があります。

    だからといって、斡旋業者による「国際見合い結婚」について何ら批判するつもりはありません。結婚を真剣に考える人が相手を日本人と限定せず国際的視野の中で選択することは大いに結構なことです。

    しかし「国際見合い結婚」の現実は、基本的には日本人男性に外国人妻を嫁がせるという図式であり、決して男女双方に開かれたシステムではありません。 日本人男性がお金で外国人の嫁を買っていると批判する考え方も存在します。

    つまりそこにはそれぞれの国の都合、それぞれの人の都合があるわけで、日本国内の一般の結婚相談所とまったく同じように考えてしまうのは短絡的です。 遠い異国から文化も言語も異なる国にあえてやってくるのですから、当然女性サイドにはそれなりの打算も計算もあるでしょう。またそこには国際結婚ブローカーという営利の事業者が存在し、彼らが生じる問題点も少なくはありません。

    斡旋業者や国際見合い結婚の体験者からは「日本人女性にもてない男性でも外国人妻ならもらえる」「日本人女性より外国人女性の方が従順」といった推奨話がよくでてきますが、現実にはこういうことは個人差がある問題であり、たまたまうまくいった事例を見せられてうのみにすることは危険です。

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