国際結婚して海外移住…心が楽になる!移住の不安を解消する10の考え方

国際恋愛をしている人のなかで、海外移住が不安でなかなか結婚に踏み切れない…という話をよく聞きます。マダムリリー自身も、結婚した当初はあれこれ心配して悩んでいました。このブログを通して、結婚が決まった国際恋愛中の女性から同様の相談をメールでいただきます。

  • 言葉ができないのに、現地でやっていけるか不安。
  • 彼の国、居住国を好きになれなかったらどうしよう?
  • 彼の家族や友人と仲良くなれるか心配…
  • 文化の違いからホームシックになってしまわないか不安… などなど。

これらのメール内容をまとめてみると、私たちが不安になるのは「結果が読めない」と感じているからだと言えるのではないでしょうか。自分でコントロールできない不確実性が不安になる根本原因であり、これを取り除いてあげることが不安感を和らげることに繋がるのではないでしょうか。


そこで今回は、国際結婚して海外移住をしている女性(移住予定の方も)へ向けた「海外移住と結婚生活が楽になる考え方の心得」を10紹介します。これを読めば、お先真っ暗に思えてしまうような不安感を和らげ、心がスーッと楽になるはずです。

 

1「語学は生涯学習」と心得る

海外在住妻の抱える悩みで多いものの一つに、「語学が思っていたよりも上達しない」というものがあります。これは全く語学ができない状態で移住した場合に、誰も必ずしも通る道です。勉強をしているのに、なかなか思うように話せず、結果、周りの人に溶け込めないことを悩む人は多いです。

この“努力はしているのに”伸びないという点が不安の種であり、次第に「このまま努力し続けても一生話せないままなんじゃないか…」と感じるようになってきます。しかしこの場合は、最初からできることを期待しすぎているというパターンの人が多いようです。

というよりむしろ、できる出来ないはこの際気にせず、ただただやり続ければいいのです。あーだこーだとごちゃごちゃ面倒臭いことを考えるのではなく、機械的に参考書や問題集を広げ、単語を覚え、わからなくてもいいから現地の人と話してみる。それだけです。トイレにいったり、お風呂に入ったり、歯磨きをするのと同じくらい機械的に、「ただやる」を心がけましょう。

できないかもしれない…と悩んでいる時間は無駄です。第一、本物の語学力はそう簡単に身につくほど甘いものではありません。「語学学習は一生やり続けるもの」と心得、結果をウジウジと気にせず、ただやらなくてはいけないことをやりましょう。

2「家計は夫婦で支えるもの」と心得る

欧米では、共働き夫婦が一般的です。欧米人と結婚するのなら、「仕事は夫、家事&育児は妻」のような日本的役割分担制ではなく、お金を稼ぐのも、家事も育児も全て、夫婦二人で協力して支えるものだと心得ましょう。

共働きの恩恵は夫婦のどちらにもあると思います。旦那に精神的にも経済的にもおんぶにだっこだと、苦しくなってくるのは妻本人です。早く海外適応したかったら、働ける場所を探すこと。働くことで人の役に立ち、お給料をもらい、税金を納め、社会保障を受ける…。この一連流れが、その国の社会の一員であり、現地で孤立しない在住者になるのを助けます。

3「交通手段=居心地の良さ」と心得る

初めての海外暮らしで、しかも交通の便が悪い田舎での生活となると、海外適応はより難易度が高いと思います。マダムリリーもフランスに来たばかりの時は、交通の便が悪い地方都市暮らしだったのですが、その後パリへ引っ越して海外の地方暮らしの辛さを改めて実感しました。

交通手段の便利さは、海外暮らしの居心地の良さに直結します。特に海外生活に慣れていない頃は孤独感を感じやすいので、静かすぎる地域や、一人で行きたい所に行けないような不便な地域は避けましょう。2人暮らしのアパートを探している人は、何よりも「交通の便の良さ」を重視して選ぶことをお勧めします。

また、どうしても誰かに運転してもらわないと自由に動けないような地方で暮らさなくてはいけない場合は、自分一人で運転できるようにしておくといいでしょう。免許を持っていない人は、今から日本で取得しておくか、現地での取得を目標にするといいと思います。

4「現地の日本人の友人は仲間」と心得る

早く現地の言葉を覚えるために、日本人とはつるまないように努める…という人がたまにいます。しかし、これはあまりお勧めはしません。誰かと会話したい、人とのつながりがほしいと思うのはごく自然なことで、この欲求を無理に抑えたところで良いことはひとつもないと思うからです。特に、現地の言葉ができないうちは会話ができる人が限られてしまうので、現地人よりも日本人と仲良くなるというのは、ごく自然なことです。


現地でできた日本人の友人は、あなたの仲間です。相手に頼るばかりではなく、自分も相手に何かをしてあげて、ギブアンドテイクの関係を大切にしましょう。特に海外移住直後は、日本人の友人のありがたみを一番感じる時期です。「何かをしてもらったら、お返しする」を念頭に良い友人関係を築きましょう。

5「旦那の家族は味方」と心得る

彼の家族や友人に嫌われているんじゃないか?という漠然とした不安を抱えている国際結婚妻はとても多いです。マダムリリーも以前はそんな不安を抱えていて、なかなか心を開けませんでした。今では、彼らともすっかり打ち解けて仲良くやっていますが、今振り返ってみると、「自分の心を閉じれば閉じるほど、相手も心を閉じていっていたなぁ」と思います。嫌われているんじゃないか?という不安は言葉にせずとも相手に伝わってしまうものです。

だからこそ、自分から相手を受け入れる姿勢を持つことが大切。彼の彼女&妻として認めてもらったのなら、「嫌われたらどうしよう?」なんて考えずに、どうすれば彼らの味方になれるか?を考えましょう。旦那の家族や友人は、慣れない海外で最も信頼のおける人であり、頼れるあなたの味方です。嫌われないように行動するのではなく、「相手を味方にする」ことを意識して接しましょう。

6「みんなに好かれなくていい」と心得る

海外生活をしていると、日本にいた頃よりもはっきりと「合う人・合わない人」がわかってきます。これは現地の日本人にも、現地人にも言えることです。日本人、外国人のいろいろな思想や考え方を知るようになるからこそ、自分の考えには合わない苦手な人がでてくるのです。

この時、苦手な人とは最初からうまくやっていかなくてもいいとあきらめることが、海外で疲れない人間関係を保つために必要な考え方だと思います。何もみんなに好かれる人気者になる必要はないのです。(参照:海外生活で学んだ「疲れない人間関係のコツ」を5文字で説明する

7「日本は時々」を心得る

海外生活を始めたばかりの頃は特に「日本を取り入れる」機会を作ってあげましょう。日本食を食べる、日本の友人と話す、日本の小説を読んだり、テレビを見るなど、心がホッとできる息抜きの時間を作ってあげると良いです。(ちなみに、海外生活に慣れるにしたがって、この「日本時間」は必要なくなっていきます)

また、一時帰国の時期を前々から決めておくと、「それまでは頑張ろう」と心の支えにすることもできるのでおすすめです。ただし、海外に住んでいるのに、日本にどっぷり浸かるような生活になってしまったら要注意。何事もバランスが大切です。「日本は時々」を心がけましょう。

8「没頭できる趣味はご褒美」と心得る

日本ではない海外で生活しているからこそ、いい趣味を持ちましょう。自分の好きなことに夢中になれる時間をもつことで、孤独感やストレスを感じやすい海外生活もグッと楽しく充実するものに変わるからです。実際に、海外で楽しそうにしている日本人は何らかの趣味を持っている人が多いように思います。

趣味をとおして人間関係が広がったり、趣味に集中することで現実にちょっとだけ”距離”を置けるなど、趣味を持って損することはありません。没頭できる素敵な趣味の時間は、頑張った自分へのご褒美です。(参照:なぜ海外生活を充実させたい人はいい趣味をもつべきなのか?3つの理由

9「何事もおおらかに」を心得る

日本人ほど真面目で、仕事に責任感のある国民はいないんじゃないでしょうか。日本人と同じくらいルールを守り、何事も時間通り&約束通りに海外の人が動いてくれると思ったら、大間違いです。日本では「やってくれて当たり前」のことでも、海外では「やってくれたらラッキー」です。

とにかく、思っていたのと違う!という場面に遭遇しても、いちいち反応しないこと。怒って腹をたてても、周りはあなたのために変わってはくれません。細かいことを気にせず、何事もおおらかに、テキトーに。自分のなかで「こうあるべきだ!」というルールが少なければ少ないほど、海外適応しやすいと思います。

10「夫婦のコミュニケーションが何より優先」と心得る

…とここまで、移住先の国に早く慣れるために必要な心構えを紹介してきましたが、何よりも大切なのは、夫婦関係です。結婚して海外移住を決意したのに、その結婚相手との関係がうまくいかないのなら、いくら言葉が話せても、友人が多くても、本末転倒です。夫婦関係は何にも勝る最優先事項です。

外国人との結婚で良い夫婦関係を保つために欠かせないのが、“濃い”コミュニケーション。例え忙しくても、言語解釈に違いがあっても、自分の気持ちを素直に言葉にしてコミュニケーションを図るように努めましょう。また、相手の気持ちにも耳を傾けるよう日頃から気をつけましょう。居心地のいい居場所を夫婦が二人でつくっていくという意識が大切だと思います。

 


4 コメント

  1. 海外生活で本当に勝ち組になってる人ってパートナーも日本人でお互いその国での留学経験があって、その国で自活するための資格や職業経験がある経済的に裕福なひとですよ。

  2. はじめまして。私はドイツでパートナーと暮らしています。書かれている記事が面白く、たくさん読ませていただきました。語学はとにかく続けるとというのは本当に納得です。今年で5年目ですが、最初は自分が話すことに必死だった会話も、今は相手の表情を見ながらニュアンスを読み取れるようにもなってきました。
    私がこちらへ来て1つとても悩んでいるのが、お書きになっている「現地の日本人は仲間」という部分です。ドイツ在住の日本人の方たちとたくさん知り合い、お友達になったのですが、とにかくよく嫌われてしまいます。悪口を言いふらされたり、面と向かって嫌がらせをされたことも…。 日本では体験したことのないことだったので、ドイツで日本人を見ると避けるようになってしまいました。
    みんな海外で頑張って生きているので、何か自分の振る舞いが気に障ってしまったんだろうかと深く反省したりしていたのですが、一人の女性には「理由なんてない。とにかく存在がいや。自分が嫌いになるからいっしょに居たくない。」
    と人を通じて言われました。
    去年夫と違う街に引っ越してからは、友人を作らず閉じこもる日々が続いています。
    海外で暮らす日本人と、日本で暮らす日本人とで接しかたを変えなければならないということはあるのでしょうか。
    友人が欲しい、そう感じる日々です。

    • 私も海外で日本人に嫌われます。
      現地人化していない日本人は取り締まる人がいないのでやりたい放題です。セクハラ、パワハラ、日本だとできないこと全部してきます。
      現地に溶け込んでいる日本国籍の現地人はそんなことしません。が、そうでない日本人は海外で日本人をカモにします。集団ででっち上げてくるのである意味武装した現地のチンピラよりタチ悪いです。
      現地人の味方がいない(語学力がないなど)日本人は従うしかないので嫌われたら人権はありません。詐欺にあっても泣き寝入りするしかなかったです。

  3. 勝ち組って、ブログでヒットをとばしたりSNSで沢山イイネをもらうことじゃなくって(リリーさんじゃなくって、べつの某ブロガーさんです苦笑)、毎日の生活が平和で配偶者や親戚、子どもが健やかな事だと思います。
    現地の日本人を一時期避けていた私ですが、別の国に移住した時に自分がいかに日本語と日本人に飢えていたか実感し、いい仲間ができました。一緒に買い物をしたり、鍋をしたり、互いをたずねあって昼寝をしたり(笑)
    これも、交通機関が便利だったからできたことです。メトロやトラムがいかにすばらしかったことか。
    そして、夜中のバスもあったので夜遊びが楽しかった笑

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