フランス人を確実に怒らせる10の言葉

フランス人と言えば、何となくプライドが高くて高慢なイメージを持っている人も多いかと思います。これはフランス人の隠れた「愛国心」からくるもので、言わずもがなフランスに誇りを持っているフランス人は多いです。

そんな”フランス”に誇りを抱いているプライドの高いフランス人を一瞬でイラッと怒らせるにはどうしたらいいのでしょうか?そこで今回は、これをしてしまったら確実にフランス人を怒らせるという方法を10紹介します。

フランス人の友人や恋人がいる人、仕事で付き合いのある人などはぜひ参考にしてみてください。


 

1「チーズ嫌い」と言う

おいおい、ちょっと待て。何のチーズだ?…とフランス人は思います。チーズが嫌いなんて、ざっくりした言い方をされることがフランス人にとっては何だかイラッとするようです。チーズと一言でいっても、味や食感、臭いなど全然違って、色々な種類のチーズがあるのに、それを全てまとめて「チーズ」が嫌いとは何事だ?、こいつは本当にチーズが何なのか知っているのか?という反応です。

もちろんフランス人のなかにもチーズ嫌いな人はいますが、「ブルーチーズは苦手」、「カマンベールは食べない」のように特定のチーズをピンポイントで好き嫌いするので、フランス人が「チーズが嫌い」という言い方をすることはまずありません。食文化の違いといえばそうですが、フランス人はフランス料理に誇りを持っているので、チーズやワインへのコメントには注意しましょう。

2フランス料理や食文化を馬鹿にする

フランス人に「よくそんな臭いもの食べられるね!」と言ってはいけないと、英語サイト(米・英国向け)によく書かれています。臭いの強いブルーチーズやヤギチーズ、ウサギやカエル、カタツムリなど、英語圏の人にはギョッとするような食べ物をフランス人は日常的に食べているので、これも食文化の違いでしょう。

フランス人のなかには「フランス料理が世界で一番素晴らしい」と思っている人も多く、そんな彼らのプライドを傷つけるような発言は控えたほうが無難です。

ちなみにマダムリリーは正直言ってフランス料理よりもイタリア料理のほうが好きなんですが、あるフランス人のムシューに「美味しいイタリアンレストラン知らない?」と聞いたら、「何でフレンチに行かないんだ」と不機嫌にさせて怒らせたことがあります。

3「フランス人ってなんて怠け者なの!」と言う

フランス人が怠け者というのは確かにそうなんですが、それをそのままフランス人に言うとイラッとさせてしまうでしょう。もちろん、フランス人のなかには怠け者も働き者もいるわけですが、どちらの場合でも「私以外の人が怠け者」だと思っているような節があり、一日中同僚とペチャクチャしゃべっているようなフランス人も「私は働き過ぎだ」と不満を言います。

「私は働き過ぎだ」、「バカンスが必要」、「時間がない」、「疲れた」などの不平不満は、フランス人の合言葉のようなもので、フランス人は怠け者だと言ったら「私は違うけどね!」と反発してくるはずです(しかし実際はそう忙しくなかったりする)。

4フランス語を美しくないと批判する

フランス人が誇りをもっているものの一つが、フランス語。フランス語は世界で一番美しいと思っている人も少なくないです。特に、発音や響きには何だか知らないけど、ものすごい自信を持っています。ですので、間違っても「フランス語の発音は耳障り」なんて言わないようにしましょう。

逆にフランス人を喜ばせたかったら、フランス語を褒めるといいです。喜んで「フランス語が世界一美しい理由」を説明してくれるでしょう。

5「パリに行ったけど、やっぱりフランスは好きになれないわ」と言う

パリに行っただけで、フランス全体を知った気になるなよ!というのがフランス人の言い分です。フランス人にとってもパリは特別な場所で、パリジャン(パリに住む人)を嫌いなフランス人は多いです。

そんな”パリ”しか知らないのに、フランス、またはフランス人全体を批判されることにイラッとするのでしょう。「私はパリの人とは違う」、「この地域はパリとは違う」とフランス人は思うようです。

6どこに行っても会話を英語で突き通す


フランス語に誇りを持っているフランス人。フランスに来た外国人はフランス語を話すべきだと考えている人も少なくないです。最近では、若いフランス人(特に観光客の多い地域)で英語を完璧に話す人も増えてきましたが、年配のフランス人は英語が苦手な人も多いです。

やはりフランスにいる以上は、どんな場でも英語だけで突き通そうとするのはあまり良い行動だとは言えません。数日の旅行程度ならそれでも構わないですが、駐在や長期滞在などでは少しでもいいのでフランス語を学んだほうがいいでしょう。フランス語をちょっと話すだけで、一気にフランス人と打ち解けられるはずです。

7「フランス人ってレイシストだよね」と言う

フランス人は人種差別的だという人もなかにはいますが、自分のことをレイシストだと思っているフランス人はゼロに等しいのではないかと思います。フランスでは歴史上、レイシストというと「ヒトラー」を連想させます。今年のフランス大統領選挙でもマリーヌ・ルペンが落選しましたが、ヒトラーのようなレイシストのイメージを持っていたフランス人が多かったからだとも言われています。

フランス人は人種差別的なのか?という疑問は別として、「フランス人は差別的」だと思っているフランス人はあまりいないというのは確実なのではないかと思います。

8「フランス?私はドイツのほうが好き」と言う

欧州連合の2大国、フランスとドイツの関係はやはり昔からちょっとした緊張があるように感じます。これも世代によって違いがありますが(若い世代ほど対抗心はない)、フランス人はドイツに対して対抗心を持っている節があります。

第2次世界大戦の歴史やアルザス・ロレーヌ問題、経済や外交方針の違いなど、2国間が上手くいかない理由はたくさんあります。EUのおかげで、現在でもドイツに憎しみを抱いているフランス人というのはめったにいませんが、「ドイツには負けたくない」という対抗心を持っているフランス人は多いのではないでしょうか。

9フランスはセンスがないと批判する

フランス人は、料理でも建物でも、ファッションでも、インテリアでも、何に関しても「美しいかどうか」を判断基準にするケースが多いです。フランスの都市景観でも、「法律によって景観形成の方針を明確にし」、「景観保全地域を設定して」、「高さ規制等の景観規制をする」といった一連の施策が、都市計画の枠組みの中で行われています。

フランスデザインのフランスっぽいものに誇りを持っている人も多く、これを批判されると、とても不愉快なようです。

10従業員を責める

フランス人はあやまらない、すぐに「C’est pas ma faute( 私のせいではない)」と言って人のせいにする…と言われていますが、これは筆者の意見では少し違うなぁと思います。

確かにフランス人はなかなか自分の非を認めず、言い訳も多いですが、彼らが「私のせいではない」と主張するときには本当にその人のせいではないことが多いです。

これは日本の集団主義とフランスの個人主義の考え方の違いではないかと思います。例えば日本でなら、自分が属する会社が何らかのミスや手違いをした場合、直接自分のミスではなくても会社の代表として顧客に一言謝罪するのが常識とされています。しかし、フランスではこれはあり得ません。たとえ同じ集団・コミュニティが犯したミスであっても、それが自分個人の原因ではない場合、C’est pas ma faute( 私のせいではない)なのです。ですので、目の前の社員に直接原因がないことでクレームを入れるのは、むしろクレームを入れるその本人が間違っていて、おかしいということになります。

私のせいではないですよ、言う相手が間違っていますよ、直接その人に言ってください…という意味を含めての「私のせいではない」と言う主張なので、ここでこれ以上自分の正当性を主張したところで無駄です。

こういう時は、「あなたのせいじゃないのはわかってるんだけど」と一言入れてやって、「でもね、こんなことがあってすごく大変だったの…」と同情を買うような、感情に訴えかけるように説明したほうがことが上手く運びます。

フランス人はどんな立場の人でも、「相手もまず人間なんだ」という前提のもとに話を進めていくことが重要なんだということを、これまでのフランス人との交渉で学びました。

 

おわりに
以上が、フランス人を一瞬でイラッとさせる10の行動でした。実際には、イラッとするかどうかはそのフランス人によりますが、これを言われて(されて)嫌な気持ちにならないフランス人はいないと思います。

こう見てみると、フランス人が「フランスはこれが素晴らしい!」と思っていることを批判されたり、貶されると怒らせることができるのではないかと思います。そして、これは万国共通なのではないかと…。

あなたの周りにフランス人はいますか?フランス人はどんなことで怒りやすいと思いますか?コメント欄で教えてください。


8 コメント

  1. 当たり前のことしか書いてない
    どこの国に行ってもその国の文化を否定したら何人だって怒るでしょう

  2. フランス人たちを一発でギャフンと言わせることを紹介してくださっているのを期待して読み始めたのですが、ちょっと期待外れでした。挙げられていることはフランスの友人たちが言っていることが大半だったからです。

    >1. 「チーズ嫌い」と言う
    本当に腹をたててくれるのでしょうか? チーズはフランスだけのものではないので、フランス人がチーズをけなされて怒るというのは想像できません。チーズは食べないフランス人は友人仲間に何人もいますし、臭いのが特徴のチーズを出されるとしかめっ面する友人もいますが、だからと言って嫌悪感を与えているとは感じません。

    >5. 「パリに行ったけど、やっぱりフランスは好きになれないわ」と言う
    パリは嫌いだというフランス人は非常に多いので、これを言ったら、意気投合して、かえってお友達を作ってしまうことになりませんか?

    フランスの食は乱れてきている。若い人たちは特に、まともなフランス語を使えなくなっている。フランス人は働かないし、サービスが悪いから、経済が落ち込んでいる。そういうのはフランス人たち自身が自覚している、と感じています。

    ここに挙げられたことを言ったら腹をたててくれるフランス人もいるかとは思いますが、本当に怒ったら、即座に反撃する言葉を思いついて、こちらが致命的に傷つく言葉を返されて終わるのではないでしょうか? 口から生まれて来たとしか思えないフランス人たちは、下手に刺激しない方が無難だ、と私は思っています。

    ジョークの質が落ちてしまったので最近は全く見なくなったテレビ番組「Les Guignols」では、ネタがないときに登場するシルヴェスター・スタローンのそっくり人形が、フランスを風刺するのに使っていたフレーズ「Le pays des fromages qui puent(臭いチーズの国)」は傑作だと思いました。フランス人は腹をたてるだろうけれど、もっともだと思うし、そう言われたら誇りにも思うし、それを嫌うお前が悪いとバカにできるギャグです。

    私が言う皮肉で、フランス人にマークされたのは「Made in France♪」だったようです。先日、戸棚からグラタン皿を取り出した友達が、皿にひび割れが入っていることに気がついて、欠陥品だと怒っていました。皿をひっくり返して刻まれている文字を見て「あぁ、フランス製だ」と言うので、変なことを言うと思ったら、私に言われる前に言ったのだ、と付け加えたのでした! 優れたフランス製品はあるけれど、すぐに故障する商品は多い。欠陥品を買ってしまったときいは、店やメーカーに文句を言っても容易には解決できない。これは、これはフランス人自身が認めています。

    フランス人はchauvinで、プライドの高いというのは、10年前くらい前から消滅したと感じています。経済的に落ち込んだ今日では、フランス人たちはかなり自嘲的になっているからです。日本では「日本は素晴らしい!」と外国人に言わせるのが流行っていますが、自ら「フランスはもうダメだ」と言っているフランスには、まだ立ち直れる期待ができます。

    最近の日本が進んでいる方向は、怖い…。

    外国にいると、その国の良いところと、悪いところが見えるのは当然。でも、最近の日本では、外国に足を突っ込んでいる日本人が、日本を別の角度から見るから生まれる愛国心で、日本が改善できる点を指摘すると「反日」扱いされて攻撃されます。明治維新以来、欧米の良いところは吸収しながら前進するのが日本を発展させた原動力だったと思うので、残念でなりません…。マダムリリーさんも、日本礼賛ブームには気を遣ってブログを書いていらっしゃるでしょうね。

    • >外国にいると、その国の良いところと、悪いところが見えるのは当然。…….マダムリリーさんも、日本礼賛ブームには気を遣ってブログを書いていらっしゃるでしょうね。
      その通りです(笑)。難しい世の中になりましたね。日本を自賛する人で、かつ日本から一歩も出たことない人がこれから増えていくのでしょうか。ここ数年のヘイトスピーチなんかを聞いていると、本当に将来が心配です。日本に住んでいなくて、良かった!と思うことも多々あります。

  3. 本当に当たり前の事しか書いてない。
    知り合いに(何人かの)フランス人がいますが、怠け者なんかじゃないですよ?一週間に70時間働いてるフランス在住フランス人知ってます。
    あと、みなさん英語で話しかけてくれますね。←(フランス在住)
    住まないとわからない事も色々あると思いますけど、色々と???な記事でした。

  4. 特にフランスに限定して調べていたわけではないのですが異文化の習慣、大変参考になりました。
    特に「日本の集団主義とフランスの個人主義の考え方の違い」の項です。
    ありがとうございました。

  5. フランスは別に世界の中心でもないし、フランス的な標準イコール世界のスタンダードじゃないよ、と言うとドキっとしたり、ガクーっと落ち込む人が多い気がします。
    どこと対比して正しいではなくて、ただどこへ行っても通じる物差しではないよ、という意味で。
    フランス人って、一見フランス最高、フランスが全てみたいな人が多い様に見えるけど、実際は個人主義の過酷さや、自分の中のフランスに疲れて素朴さに飢えてるのに、プライドの高さや、幼い頃から刷り込まれたフランス第一主義に縛られている人が多い様に感じます。あくまでフランス外在住のフランス人に限ってですが。

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